昨年購入したUSB付きDACの改造履歴について書きます。
そもそもは、真空管アンプにヘッドホン出力が無かったので購入しました。
改造により、購入時からは、音質は劇的に向上しました。
購入したDAC: 中国製 購入価格 12,000円程度
入力:USB、Coaxial、Opto 入力有無により自動切換え
使用DAC:アナログデバイス製 AD1852
USBレシーバ:BurrBrown製 PCM2704
出力:RCA
トランス:トロイダル Good ! 気に入ってる。
ヘッドホン出力、Line出力切り替え プリアンプとしても使用可。
<改造履歴>
==DAC部 OP Ampの交換==
オリジナルはDAC後にDualのOPA2604が1個。
これを、
LT製LT1028 x2 に交換。音が高音まで派手に。高音がきつく、ちょっと耳ざわり。
シングル→デュアル変換基板は自作。
NE5532 おとなしい。
OPA627 x2 やっぱりこれが良い。
ナショセミ製LME49710HA CAN type x2 これも良い。
OPA627は、CDPにも使っているので、同じ音で面白くないため、今はLME49710HAで使用中。
==HPA ヘッドホンアンプ部のOP Ampの交換==
オリジナルは、JRCの082Dが2個使用。その後、ボルテージフォロワー回路がある。
これをNE5532→LM4562と交換。
LM4562は音に厚みがあって良い。HPに最適。 これで固定。
==Mute回路の追加==
ヘッドホンを挿したまま電源をON/OFFすると、ポップノイズが大きく、私愛用ヘッドホンのオーディオテクニカAD1000にダメージを与えるので、ミュート回路を追加。HPを抜いた状態で電源ON/OFFすれば問題ないのだが、うっかりと言う事もあるので。
電源ON時は、400ms位delayしてから出力。
電源OFF時は、すぐに出力cut。
問題なく動作中。
==Line入力追加==
Line入力が無かったので追加。
入力が自動切換えになっているため、結構面倒だった。
Digital入力が無いとき、Line入力となる。
==カップリングコンデンサの交換==
オリジナルはSilmicⅡが使われたいた。
これを部分的にWIMA MKPフィルムに交換。
HP部は電解コンが必要なので、ここをMUSEの無極性タイプへ交換。
==電源系電解コンデンサの交換==
アナログ部分はニチコンMuse KZに交換。
足が太いので基板への挿入に苦労した。またボディも大きい。
デジタル部分はOSコンに交換。
==クロック部分のセラコンの交換==
22pFのコンデンサをセラコンから精度の良いマイカに変更。
あまり変わらなかった様な。
結論的には、OP ampの交換と、コンデンサ類の交換が音質の改善にもっとも寄与していたと思う。
特に、電解コン ニチコンMuse KZでの改善は予想外であった。
あと、USB入力について、
これは、使うUSBケーブルによって音がかなり違うので、少なくとも5,000円/m以上のものをお勧めする。
安物はデータを取りこぼしていると思われる。
音楽データはストリームデータなので(垂れ流し)、HDDとのやりとりの様にコンペアや修正できない。