アナログ・レコード(vinyl Recordという言い方が流行らしい)の再生系をどうしようかと考えていた。
SONYのAVアンプ(DA3600ES)にPhono入力があるものの、真空管Phono EQと比べるとやはり何か違う。
レコード本来の音を引き出すには、やはり真空管Phono EQが必須と思った。
私の真空管プリアンプのEQは音が良いとされているマランツ7型。
これを何とか上手く生かす方法はないか?
しかし、この真空管プリアンプ出力をAVアンプに入れるとVR(ボリューム)を2回通る事になる。これは嫌だな~。
かと言ってAVアンプを通さず、この出力を直接真空管パワーアンプに入れるとなると、レコードを聴く度に繋ぎ換えるのが面倒。
そこで、真空管プリアンプに2系統ある出力のひとつをVRやセレクター、ラインアンプを通さずEQアンプから直出しにして、それをAVアンプにAnalog Directとして入力し、真空管パワーアンプに出力する。
そうする事で回路的に経路がシンプルになり、音的にもスッキリする筈。
さっそく改造を実施。
引き出しのシールド線には手持ちのベルデン2芯を使いました。いつも通りシールド編線は片側だけグランドへ接続(今回スタート・グランド)。赤、灰色のケーブルです。
右側はラインアンプを通った出力を残しました。
左側(Phono EQダイレクト出力)を使う時は、セレクターでラインアンプに入らない様に切り換え。
改造後、音出しをしてみると、ラインアンプを通した時よりも良い音です。音域が低域~高域に伸びていて気持ちが良いです。解像度も高そう。これがEQアンプ本来の音だったのですね。
まぁ、音質そのものはDACからの出力には及びませんが、雰囲気を変えてアナログを愉しむときは良いですね。
そもそも、アナログ音源とデジタル音源を音質的に比較すること自体が間違っていますね。アナログの良さはそんな所にはありません。
レコード盤の音は、レコードしか無い時代に沢山音楽を聴いた人が、今また改めてレコードを聴くとその頃の記憶が蘇り懐かしく思うと同時に、自分の記憶の中でそれが本来の音だと思う。
また、デジタル音源しか聴いたことが無い世代の人が、レコードを聴くと、逆に新鮮に思う。
他には、ジャケットを見て楽しむ、コレクションとして楽しむ。
オリジナル盤探しをして楽しむ。洋楽のオリジナル盤は音、グルーブ感(躍動感)が違います。
ついでに、この真空管プリアンプを使うにあたり、今迄無かった電源ランプをLEDで設置しました。
元々はランプ付きのプッシュスイッチだったのですが、トグルスイッチ(Carling USA製)に交換したために、電源ランプが無くなっていました。この状態では電源切り忘れの恐れがあるので、ランプを追加しました。
因みに、小型のプッシュスイッチは摩耗が早く、大電流が流れる電源スイッチには向きません。
やはり、トグルスイッチが信頼性が高くて良いです。
余談ですが、航空機コックピットのスイッチは殆どがトグル型です。ケーブルはテフロン線。
ランプに使ったのは高輝度タイプの青色LEDです。電源は真空管のヒーター電源(12V)から取りました。
最初は適当に電流を10mA位流したのですが、眩しくて目が潰れそうです。夜は部屋全体がブルーで明るくなります。
これでは音楽に集中出来ないので、カット&トライで良さそうな電流値を探しました。
結果、0.3mAで充分でした。恐るべし高輝度!!!。
出来上がりは、こんな感じで良い感じです。