Qobuzの導入等で再びデジタル再生に興味が沸いてきた。
それぞれの再生系統で若干音質が違う様に感じるので、我が家に有るデジタル再生機器の特性を波形観測で再確認してみました。
(信号源)
用意した音源は、随分前(15年位前)に"WaveGene"を使って作成したもの。
WAVファイルとCDディスクを使用。
確認する波形はサイン波の12.5kHz/16kHz/20kHz。
(機器たち) いずれも古い機種。
・BDP(ブルーレイプレーヤー)---SONY UBP-X800
※DSEE HX ONでHDMI出力44.1kHz 16bit->88.1kHz 24bitにUp sampling
・CDP(CDプレーヤー)---REVOX B226
・NAS---IO DATA製3TB(STREAMER使用時に使用)
・STREAMER(ストリーマー)---iFi製ZEN STREAM
・HDMI音声分離器---サンワサプライ 400-SW015
・DAC①---SONY DAS-703ES
・DAC②---ES9018S搭載中華製GUSTARD DAC-X10
※Digital filterのSLOW/SHARP切換有り
・AVアンプ---SONY DA3600ES HDMI入力で使用
(結果)
◎--良好。〇--波形の乱れは無いが若干減衰。△--波形周期揺れ。X--波形乱れ。
1. BDP DSEE HX OFF -> DAC① 16kHz 〇 20kHz 〇
16kHz 20kHz
2.BDP DSEE HX OFF -> DAC② SLOW 16kHz △ 20kHz X
16kHz 20kHz(20us/d)
20kHz(50us/d)
3.BDP DSEE HX OFF -> DAC② SHARP 16kHz 〇 20kHz 〇
16kHz 20kHz
4.BDP DSEE HX OFF -> HDMI音声分離器 -> DAC② SHARP 16kHz 〇 20kHz 〇
16kHz 20kHz
5.BDP DSEE HX OFF -> AVアンプ 16kHz 〇 20kHz 〇
16kHz 20kHz
6.BDP DSEE HX ON -> HDMI音声分離器 -> DAC② SLOW 16kHz 〇 20kHz △
16kHz 20kHz
7.BDP DSEE HX ON -> HDMI音声分離器 -> DAC② SHARP 16kHz 〇 20kHz △
16kHz 20kHz
8.BDP DSEE HX ON -> AVアンプ 16kHz 〇 20kHz △
16kHz 20kHz
9.STREAMER -> DAC① 16kHz ◎ 20kHz ◎
16kHz 20kHz
10.STREAMER -> DAC② SHARP 16kHz 〇 20kHz 〇
16kHz 20kHz
11. CDP 16kHz ◎ 20kHz ◎
16kHz 20kHz
尚、12.5kHzはどの組合せでも問題ナシOK。
結果は表にして纏めておきました。
(この結果から判った事)
1.ES9018S搭載DACGUSTARD X10のデジタルフィルタを「SLOW」にすると、16kHzが若干周期揺れ、20kHzでは波形が乱れる(上の2.の写真)。ES9018Sの説明では”「SLOW」にすると音質が柔らかく聴き易くなる”とありますが、こういう事の様です。
2.BDPのDSEE HXを「ON」にする(HDMI出力が2倍アップサンプリングの88.1kHzとなる)と、20kHzが若干揺れる。
3.STREAMER iFi ZEN STREAM -> DAC① DAS-703ESは優秀!。
4.CDP REVOX B226は優秀!。
CDP B226は流石!往年の名機!優秀!と言う事が判りましたので、もう少し弄ってみたくなりました。
自分のところでもいろいろと試行錯誤している状態です
昨年の末に外部クロック出力が出来るDACを購入しました
45.1584MHz、49.152MHzのクロックを出せます
これを手持ちのCDトランスポートに入れると音質が激変して今まで聴いてきたどのCDPよりも空気感、音場感、定位感が向上しました
DACとCDTを同一のクロックで同期させると効果がありますね
調子に乗って外部入力のあるCDPをもう1機種購入しましたがこちらは「激変」とは行かず、ちょっとしか効果が出ません
しかも45.1584MHz入力にすると音飛びが発生します
なかなか上手くは行かないものです
DAC→Musician Taurus
CDT→Denafrips Avatar
CDP→Xmode X-CD5
こんにちは。
クロックは周波数の精度よりもジッターが大きく関係すると思います。
ジッターが大きいと信号ラインだけでなくグランドも荒らします。
特にグランドを荒らすと質が悪いです。接続された機器全体にも影響を及ぼします。
ノーマルモード・ノイズはフィルターを入れたりすれば何とかなりますが、コモンモード・ノイズを消すのは難しいですね。
アイソレートの為に、パルストランスを使用したり、LANケーブルを光変換したり、仮想アースをすると音質が良くなるのも、そういう事ではないかと私は考えています。
私も以前にCDPのクロック交換をして勉強しました。
こんな事して遊んでました。
https://blog.goo.ne.jp/kontakun_2010/s/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
今読み直すと当時は結構な熱量で取り組んでいた様です。今はボチボチって感じです。
プリマさんお使いの機器、私は初めて目にするブランド機器です。何れも高級機種ですね。
>re;... への返信
>クロックは周波数の精度よりもジッターが大きく関係すると思います
同感です
海外の掲示板でもジッター(周波数)と位相ノイズ(時間軸のずれ)が音質に悪影響を与えていると言われています
DACとトランスポート部が同一のマスタークロックで制御されて「同期」するのがベストのようです
実際は外部にマスタークロックを出力出来るDACは数が少なく(Denafripsの上位機と拙宅のMusician Taurusくらい)クロックを受けられるCDTも数が少ないです
10MHzの外部クロックを受けられる機種はかなり多いのですけどね
Musician Taurusは邦貨で50万弱かかりました
ちょっと最近は使いすぎです
>>クロックは周波数の精度よりもジッターが大きく関係すると思います... への返信
思い出しました。
CDPとDAC間になりますが、SONYでCDP-R1aとDAS-R1aと言う機種がありましたね。
今から35年も前です。
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/cdp-r1a.html
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/das-r1a.html
さらに上位機種でこんなものも。
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/das-r10.html
説明を読んでも私には良く理解できません。
私の愛用DACはSONY DAC DAS-703ESです。
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/etc/das-703es.html
中古品を手に入れて、一生懸命フルメンテしました。
最近の1ビットΣ DACと違い、芯の有る力強い音がします。お気に入りです。