我が家の物置部屋の棚を整理していたら、こんなカセットテープが見つかりました。
メモワール/中森 明菜 ベスト
1983年発売なので、恐らく社会人1年生くらいの時に購入したものでしょう。
この頃から明菜ちゃんが好きだったのだろう。。。
このアルバムは、明菜ちゃん5枚目のアルバムで、それまでのベストアルバム。
「スローモーション」「少女A」「セカンドラブ」「禁句」「1/2の神話」などが収録されている。
早速、一昨年に修理したカセットデッキで聴いてみる事に。
市販テープなのに、今一つ音が良くない。あれ?
そう言えば、修理した時に、調整を忘れていたことがあります。
それは、アジマス調整です。
アジマス調整とは、テープとヘッドの当たり角度の調整です。この調整が甘いと高域特性が落ちます。
私は社会人のスタートは、カセットデッキの設計でしたので、この辺りは少し詳しいです。
調整には、本来は測定用リファレンステープ(TDK製だったかな?)を使うのですが、そんな物は今や手元にありません。
そうなると、あとは、自分の耳を信じて調整するしかありません。
調整箇所は、このデッキ(ティアックV-5010)の場合は、下の写真の黄色で囲んだ部分のネジ(ヘッド右横)です。
ここを左右に回し、高域が良く出る様に調整します。
また、テープを裏返し、両面とも音が良くなる様にバランスを取りながら調整していきます。
近くにヘッドがあるので、調整には磁化されていないドライバー(出来ればセラミックドライバー)を使う必要があります。
何度か繰り返し、調整が出来ました。やはり環境の温度による経年変化等でズレていた様です。
調整後の音はと言うと、アナログの音ですね。レコードと似たような雰囲気がありますね。
ただ、音質はアナログレコードほど良くはありません。
記憶が定かでは有りませんが、確かカセットテープは、高周波バイアス(80KHz??位だったか?)を掛けて録音し、再生時にフィルターで高周波成分を落としていたように思います。
なので、高周波特性はそんなに良くないと思います。
取り扱い説明書も見つかりました。
これによると、周波数特性はノーマルテープで15Hz~18KHz±3dBとあります。
また、SN比はドルビーB NRで70dBとあります。
いや~、テープのアナログも良いですね。
今のデジタル時代と比べると特性は良くありませんが、懐かしみながら聴いています。