僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

会飯よこ多(藤枝)

2015年12月28日 | いろいろいただく

よこ多のメニューを食い尽くそう企画第11弾。

本当は上から順に完食したかったものの

年内最後ののご褒美ってことで

一つとばして憧れのカリーライスを頂く。

ごめん、中華飯!

カレー粉の味わいと

ケチャップの甘みが身上の

フライパンで作るカレーライス。

万人受けしそうな味ながら

煮込まずにカレー粉ととろみを

フライパンで振るので

カレー粉の風味が

よりダイレクトにやってくる。

豚バラや

よく火の通ったジャガイモのおかげで

給食カレーに分類したくもなるが

枠にとらわれない

ワンアンドオンリーな逸品。

よこ多ご飯シリーズは年内に完食したかったが

中華飯とチャーハンは来年へ持ち越し。

がんばろーっと。


一閑人(富士宮)

2015年12月23日 | 麺をいただく

まかいの牧場の裏手に

名店ありとの噂を聞きつけて

雪の降りしきる朝霧高原までやってきた。

生粉打ちせいろを頂く。

10割蕎麦とのこと。

これは楽しみだ。

うまいっ!

何がいいってこのおもてなしの心。

南部鉄器で頂く

蕎麦湯なんて

お代わり有料としていることから

その自信が伺い知れようというもの。

こんな蕎麦湯みたことない。

圧巻はデザートの自家製豆腐の黒蜜かけ。

蕎麦がきはあるわ、

日本酒はいい具合の銘柄だわ、

これは夜の再訪必死ですな。 


会飯よこ多(藤枝)

2015年12月21日 | いろいろいただく

ほい飯よこ多を食べつくそう企画第10弾。

前回ようやくホイハンをやっつけたため

ついにホイハン以外の丼ものゾーンへ突入。

天津飯を頂く。

天津飯というより

ケチャップたっぷりオムレツ。

オムライス感覚でついつい

スプーン入れちゃうのだけれど

白飯で

ハッ!

と我に返り

そうそうこれは天津飯であったな。

と思い出す。

卵はちょっとカニかまが挟まって

ご飯の上には輪切りのネギが。

味わい的には酢豚にちかいかな♪


笑門(浜松)

2015年12月18日 | 麺をいただく

のっけから余談になるが

浜松南部に「土蔵」とかいて「ドラ」

という

中国茶が豊富で担々麺がうまいラーメン屋がございまして

こちらの「笑門」(えもん)とセットで

「ドラえもん」になるという。

しかしながら

「笑門」では炭火焼鶏と濃厚魚介がうりという

一対の店にして

全く異なる趣きを楽しめるという

コンセプトショップでございます。

長くなりましたが前置きはここまでと致しまして

エルセットを頂く。

エルセットと申しますのは

LadyのLでございまして

濃厚魚介の熱もり

丼のレディースセット。

汁は確かに濃いけど

ちょと甘いな。

肉ももちろんあんまーい。

炭火でコリッコリに焼き上げてくれる

焼き具合はとてもよいのだけれどね。

甘いの好きならビターッとはまるのかもそれない。

薄暗い木目調の雰囲気で

すごい良い店に見える。

焼き具合がよすぎて

肉だけ食いに来たくなってしまう。


掏摸スリ(中村文則)

2015年12月12日 | よむ

又吉先生の芥川賞受賞で

猫も杓子も純文学な今日この頃。

行きつけの書店の平積みコーナーも

純文学一色。

そんな中

知人のプッシュをうけたのが

純文学ノワール作家の中村文則。

通常のノワールや

ミステリーなど

あっという間に読み飛ばしてしまうのだが

ここはさすが純文学ノワール

圧倒的文字量で

読み飛ばしなどさせてくれそうもない。

全編にわたり

無機質な音の世界で

色彩が感じられない。

高架を渡る電車の音、

都会の雑踏の音、

静寂の音。

その世界で忘れられたかのように

ひっそりと暮らす主人公。

一般の人がまっとうな暮らしをしていれば

決して交わることのない

主人公の人生。

一人称では「僕」

対話の上では「俺」

を使う、

悪を本質としない主人公。

この吹けば飛ぶような

(実際に吹けば飛んでしまったわけだが)

誰からも気にされることのない

埃のような存在を言葉で説明した

というところがこの本のすばらしさではないだろうか。

そして髄所に姿を現す「塔」

とは

「まっとうな」ものの象徴ではないか

と思うわけで。

そして最後に「子供」に託す

「箱」の中身は

なんだったろう。

と思うわけで。

しかし木崎さん憎たらしいわあ。