僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

長命うどん(中村公園)

2015年09月29日 | 麺をいただく

尾張名古屋のローカルフードといえば

すがきやと相場が決まっているが

サラリーマン昼食業界では

ここ長命うどんが幅を利かせている!

そんな大人のソウルフード長命うどんで

ちょううちゅう野菜天を頂く。

ショウウチュウといっても

小宇宙(コスモ)のことではない。

小・・・麺の玉数

う・・・うどん

ちゅう・・・中華そば

つまりは

うどんとラーメンの相い盛りを1玉

って笑。

いやー料理名だけで飯がすすむわい。

つゆは真っ黒のカツオ醤油。

つゆの「熱い」「冷たい」はよく見るが

「ぬるい」なんてはじめてみた笑。

ここはフランスかっって話だ。

うどんはのーびのびの

だるんだるん細麺。

ラーメンはキリリとした細麺。

そうこれ以上の説明はいらない!

一食の価値大いにあり。

もうとにかく食べてあなたが確かめて!

って感じ。


炎路を行く者(上橋菜穂子)

2015年09月27日 | よむ

これはすごい!

外伝とはまさにこうあるべき。

この物語が

守り人シリーズの蒼路の旅人よりも

先に出来上がっていたというのだから

驚きを通り越して開いた口がふさがらない。

蒼路の旅人でチャルムと

世界の行く末に

ただならぬ影響をあたえることになる

南の大国タルシュの密偵ヒュウゴ。

その青年時代を軸に

世界が絵巻をとくように

戦乱に巻き込まれていくようすを描く。

もう賛辞の言葉が見当たらないくらいすごい。

守り人シリーズの面白さは

脇役がいないところにある。

一人一人にその物語を感じるし

その物語がシリーズに厚みを持たせている。

上橋先生お願いです。

全ての登場人物の外伝を上梓してください。

その頭の中にはすでにできあがっているのでしょ笑?


北郎(センター北)

2015年09月25日 | 麺をいただく

トロ玉入りラーメン小を頂く。

横浜はセンター北にある

二郎インスパイア。

無愛想に

「野菜の量はどうしますか?」

と聞いてくるが

無愛想すぎて何を言っているのかわからず

「えっ?」

と聞きなおすと

「やーさーいーのーりょーうーはぁー・・」

とえらいゆっくり言い直してくれる笑。

次郎インスパイアというと

ついつい暴力的ななにかを期待してしまうものだが

わりと普通なインスパイア。

ただ半熟卵はいらなかったかな。


甲斐駒ケ岳(南ア北端2日目)

2015年09月20日 | ぶらぶらする

山の朝は早い。

ということを同行者君に教えるために

3:00起床。

ゆっくりと身支度を整えて

4:30北沢峠を出発。

仙水小屋まではルートファインディングしにくい

ベチャベチャした沢沿いの平ら道を進む。

5:00仙水小屋到着。

この小屋なんとトイレ貸出不可。

イタタタ。

小屋を過ぎると同時に樹林帯を抜けて

ゴロゴロとしたガレ場を歩く。

仙丈とは隣とは思えないくらい道も容姿も違ってる。

こりゃ一粒で二度おいしい山行だわい。

峠越しに摩利支天くんが圧倒的な迫力でお出迎え。

5:45仙水峠到着。

ここから鳳凰三山に向かう早川尾根ルートは

栗沢山が迫っておりものすごい急登とみた。

栗沢山の陰には地蔵岳のオベリスクも顔を出す。

仙水峠からは摩利支天にむかって

灌木帯に突入。

灌木の切れ間を振り返ると

いい具合にオベリスクに後光がさしたり

摩利支天を従えた甲斐駒がお目見えしたりする。

なかなか幻想的。

6:30昨日の仙丈がよく見える平地で小休止。

天気もいいのやら悪いのやら。

歩くほどに甲斐駒もズズイッと近寄ってくる。

ここらまで登ると鳳凰三山越しに霊峰富士が顔を覗かせる。

甲斐駒から眺める仙丈の全容。

今いる山との違い緑のカールに覆われており

改めて驚かされる。

その仙丈の裏手に控えますは中央アルプス。

さらに振り返りますと我が国第二の高峰北岳がっ!

高度を増すごとに富士の姿も凛々しくなる一方。

7:30駒津峰到着。

ここまでくると北ア槍ヶ岳までくっきりわかる。

手前は鋸岳ね。

仙丈の見晴らしもよくしばしの休憩を頂く。

さてさて残すピークは甲斐駒のみとなったが

いかんせん近づくほどに

これどっから登るの???

状態。

このロケット岩を越え

8合目に達したあたりから

その道のりはさらに一変する。

登山初心者のTくんを連れている手前

山頂直下の直登破線ルートはトラバースするつもりだったのに

肝心のTくんが先陣切って直登のガレ場に取り付いてしまい

「ここから右に巻くから・・・」と声をかけようとした時には

引き返せないほどに渋滞を引き起こしてしまっている笑。

ここはもう腹をくくって直登するしかない。

とはいえ取り付きの10m以降はさほど危険な個所もなく

なんだかんだで

8:50無事甲斐駒の頂を制覇!

鋸岳ごしに遠く北アまでみえる。

山頂付近はやや広めで

休憩場所には困ることはないが

北西よりのこのあたりがべスポジ。

上空は抜けるような青空なのに

肝心の山頂付近がガスってきたものだから

雲を切るように巻き道ルートで

甲斐駒の露払いとでも言うべき摩利支天を目指す。

なお、巻き道の直前を直進すると

日本3大急登の地獄の黒戸尾根をへて

甲州韮崎へと至る。

有れた荒野は

まるで惑星タトゥイーンを行くがごとし。

そういえば今年はスターウォーズep7だなあ。

甲斐駒は白い。

とにかく白い。

その荒涼たる白銀の世界をジグザグに下ること20分。

摩利支天との分岐に出る。

ナイフリッジを歩くこと10分。

摩利支天山頂へ到達。

軍神摩利支天の名にふさわしく

その山頂は実にかっこいい。

摩利支天から来た道を折り返し

トラバースルートを下り

10:15直登とトラバースの分岐点へ帰着。

ここから駒津峰までは来た道を戻るが

細い岩稜帯のためしばしば渋滞に巻き込まれる。

高齢の大パーティーなど見かけた際は気にしながら進まないと

ちょっとロスが多くなる。

10:50駒津峰帰着。

ガスって見晴らしも悪いし

帰りのバスの前に撤収作業もあるし

テン場ではビールもキンキンに冷やしてるし

ここから先はノンストップで帰路を急ぐことにする。

往路は仙水峠から来たので

復路は双児山越えを選択。

20分も歩くと樹林帯へ突入。

こうなってしまうと楽しみは何もなく

あとは精神力での勝負。

11:20双児山通過。

ひたすら下って

12:20北沢峠こもれび山荘へ帰着。

テントを撤収して

お土産の南アルプス天然水をたっぷり採取して

キンキンのよなよなエールをプシッとやりながら

北沢峠バス停で広河原行きのバスを待つ。

北沢峠⇔広河原はハイシーズンならピストン輸送を続けている雰囲気。

13:30北沢峠発→13:55広河原着

14:30広河原発→16:30甲府着

広河原発のバスは5台1組のキャラバンだったけど

速めに切符を買って並ばないと席が足りず

2時間立ちっぱなし

なんてことになるのでご注意を。

甲府駅でT君のお土産購入に付き合い

ガイド料の夕飯をごちそうになり(笑)

身延線で帰宅。


仙丈ヶ岳(南ア北端1日目)

2015年09月19日 | ぶらぶらする

10年ぶりの南ア登山。

ベースキャンプで観光登山などもっての他!

孤高の縦走こそが登山の本質!

と空威張りしていたが

迫りくる年齢と体力の低下には逆らえず

「ま、同行者の経験を考えるとやむなしだよね」

を言い訳に禁断の

「北沢峠ベースキャンプで仙丈・甲斐駒お気楽ツアー」

に足を踏み入れてしまう事に。

期待に胸を膨らませながら甲府駅へ向かう車中。

途中の同伴者からの緊急コールで我に返る。

「すみません、電車乗れませんでしたっ!」

当方静岡から最終の身延線で

同伴者は新宿から最終の夜行便で

2:00甲府駅集合の予定でいたのだが

連れのT君は全席指定の夜行便

「ムーンライト白馬」に予約なしで挑むつもりだったらしい・・・。

乗れなかったものはまぁしかたない。

ルートを変えるべきかさんざん悩んだ結果。

待ち合わせを9:30北沢峠のテン場に変更して

1時間半おくれの同ルートで決行することに。

4:30甲府駅発のバスに乗り

予定通り6:30広河原到着。

わーい、10年ぶりの広河原だ。

そのまま6:50発の北沢峠行に乗り換えて

7:20北沢峠着。

テン場までは徒歩10分。

到着後そっこーでテントを組み立てる。

この時点で時刻はまだ8:00。

ひ、ひまだ。

暇すぎる。。。

設営に難儀するほどではないが

シルバーウィークということもありテン場はご盛況。

まぁとにかくすることもないなかヌボーッと1時間半を費やし

9:30北沢峠バス停で

下車後、必死の形相でテン場へ駆けだそうとするT君を捕縛する。

テン場まで行く時間ももったいないので

幕営用具をその場にデポして

さっそく登頂開始。

仙丈までは尾根沿いの小仙丈ルートを

下山は沢沿いの重幸新道をとることにする。

とりあえず樹林帯を黙々と歩く。

さすがにこの時間からの入山は少ないようで

我々2名以外の姿はない。

11:00大滝の頭。

ここらでようやっと高齢登山者らに追いつく。

みなさん頂上小屋泊りか

馬の背ヒュッテ泊りの様子。

ピストンの身としては先を急がねば。

天気はいいような悪いようなで

プチ紅葉の向こうに北岳が見えたり見えなかったり。

11:30六合目。

この辺りから森林限界でハイマツ帯に入る。

ちなみにこの日は終日、超空身でピストン。

12:00小仙丈ヶ岳登頂。

雲が多く眺望は得られなかったが

左手が開けて小仙丈カールがお目見え。

仙丈ヶ岳は

東に小仙丈カール、

南に大仙丈カール、

東に藪沢カールと

3つのカールを有する珍しい山で

小仙丈カールは3つのカールのうち中央に位置するもの。

緩やかな尾根道を歩き

八合目をこえると

仙丈ヶ岳への最期の登り返しがお待ちかね。

この登りで足の速いお姉さん登山者に話を伺うと

このまま仙塩尾根のロングトレイルを経て

塩見岳までやるのだとか。

いやー贅沢すぎてうらやましい限り。

登り返しをつめると

仙丈小屋へのトラバースルート分岐。

そうこうしているうちに右手には雄大な藪沢カールが。

そのカール越しにようやく仙丈ケ岳山頂が確認できる。

眼下には藪沢カール中央部にポツネンと佇む

仙丈小屋。

あと一息で頂上!

カールをまくようにすすむ。

13:30登頂!

山頂から見下ろす藪沢カールと仙丈小屋。

同じ道を通るのが嫌いなので

山頂から時計回りにカールをまく。

なお、山頂付近から北へ下る

この地蔵尾根ルートは一般道ではないのでご注意を。

藪沢から見上げる仙丈ケ岳のピーク。

うーん

さすがに13時も越すとガスってきた。

14時仙丈小屋到着。

こじんまりながら

3階建てで手入れの行き届いた小屋に見える。

10分も下ると樹林帯へ突入。

カールもここで見納め。

14:30丹渓新道との分岐。

14:40馬の背ヒュッテ。

やたら気さくなご主人が登山客と話し込んでいた。

さらに5分ほどで藪沢小屋・大滝頭への分岐。

ここから先は大平山荘への重幸新道。

そして日没との競争。

どう遅くてもライト点ける時間までには下りてぇなぁ。

ひたすら水源沿いに沢下り。

リアル南アルプス天然水が飲み放題。

滝がいい具合に落ちている。

どれが藪沢大滝かはわからないや。

15:15沢を離れて再び樹林帯へ。

15:45沢の音が小さくなってくる

がここからがまた長い(精神的に)。

16:15大平山荘到着。

がここはスルー。

「登山道近道」の標識に目がキラッと輝く。

小屋から横手のつづら折りを10分ほど登り

ようやく車道へ。

半日ぶりの文明にはしゃぐ。

16:30こもれび山荘(旧長衛荘)到着。

デポしてあった荷物をピックアップし

16:50長衛小屋幕営地帰還。

 

テン場横の川でキンキンにしておいた

ラガーをプシッ!

とやる。

ベースキャンプならではの贅沢!

周囲のテントからも尾根のテン場に比べると

贅沢な夕餉の香りが漂ってくる。

ベースキャンプ型もいいもんだなぁ。