僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

空海の風景(司馬遼太郎)

2021年05月29日 | よむ

時間かかったー!
司馬の中編としては
最も時間を要したかもしれない。
知る限り日本が舞台の司馬作品では
最古となろう
奈良時代が歴史舞台となる。
主役が躍動的に動き回るでなし
主題の通り
空海の周りの風景を描く事で
ぼんやりと見えていた空海が
徐々に肉付けされてゆく手法。
それでいて尚且つ手の届かない距離に空海はあるのだが。
しかしまぁ時間がかかった理由として
超絶読めない感じだらけ!
衒う、阿諛する、柳絮、凋む、瑕瑾、倦む、街衢、念誦、為遂げる、徹宵、...。
1ページあたり3回ほど辞書を引く機会があったといっても過言ではない。
1975年初版発行とあるが
このころの司馬遼太郎は難しい文字ブームだったのだろうか。
「薪尽き、火滅す」
われわれ人間は薪として存在している。
燃えている状態が生命であり
火滅すれば灰にすぎない。
か。
末文としてこれ以上のものはないな。
教科書で「空海」としか知らなかったが
高野山を訪ねて、本を読んだことで
幾分親しみがわいた。

かのせ温泉赤湯(東阿賀)

2021年05月28日 | ぶらぶらする

新潟で一仕事終えて
ご機嫌に車をとばすこと1時間。
やってきたのはあと半歩で福島県
という山間の町、
東蒲原郡阿賀町。
インターを降りてから走ること15分。

ダムを目印に左へ曲がると
ほどなく到着。
源泉掛け流しで鉄分を多く含んだ
黄土色の湯。

舐めてみると程よい酸味で
見た目ほど個性的な湯ではない。

露天と言いながら
屋根も壁もあり
網戸にすることで
多少解放感はでるものの
露天というより
ガラス戸をあけた内風呂。

内風呂は○×
露天は熱湯で◎▲

とかなんとかお願い事が書いてある。
へえー
内風呂は「ぬるいんだ」
じゃいってみよ。
温度を確認もせず
ヘリを伝って一番奥へ使ったのが運の尽き、
これまで入ったことないほどの熱湯で
あまりの熱さに飛び上がることもできず
これがまた思いのほか深く
腰が抜けたような格好で反対側のヘリから
這い出るのがやっとで
その姿はまさに命からがらそのもの。
湯上がりに土地の人に聞いてみると
内湯の右側は
現地の人でも躊躇するほどの源泉の超絶熱湯。
内湯の左側は
源泉を水でうめた「ギリ」入れるくらいの熱湯。
外風呂はしっかり水をいれてほどよく調節した熱湯。
ちなみに3つのなかで最も温度の低い外湯ですらも
そこそこ熱い、
内湯右側の湯は
ほんとに風呂ではない。
確実に死ぬレベル。
というわけで
湯に入っている時間よりも
ヘリに寝そべって蒸気浴を楽しむ時間の方が長く
なんかちょっと損した気分。
熱さをグッと堪えて浸ってみても
いまひとつ湯が体内に浸透した感じがしないというか
いまひとつこうガツンとこないんだよな...
まぁ500円と良心的な入湯料だしね。
手足をチリチリといじめるのが大好物な熱湯マニアの男子諸君。
是非!
なお先ほどのダムで写真を撮っておくと
番台でダムカードをもらえる。

写真がないと意地でもくれない。
絶対にくれない。
熱湯で鍛えた頑固ジジイめ!

まつもと(町屋)

2021年05月26日 | ハンバーグをいただく
ハンバーグランチを頂く。
ハンバーグレストランを自認するだけあって
ハンバーグソースの種類が豊富。
ところがどっこい
塩胡椒派なので
ここは御免被る。
そしてこれはいいハンバーグだ。
こぶし大で
ゴツゴツとした十分な肉感があり
肉汁はナイフを入れる前から滴り落ちるほど。
この下町プライスで
このクラスのバーグが頂けるとは
幸せ。

鳳仙花(横浜)

2021年05月15日 | 麺をいただく

あー
魚の匂いだ。
特製金目鯛らぁ麺を頂く。

柔らかく脂がたっぷり。
ながーい穂先メンマ。
麺に何かが練り込まれてる。
やわらかーいあら煮のスープ。
味玉が塩辛い。

スープに塩が強いので
こんなに濃くなくていいのに。
後にも先にも
あー魚だなー。
しか浮かばないラーメン。