てってけてー。
と心のふるさと長崎県までやってきた。
造船所は今日も元気に貨物船を造っている。
長崎港から稲佐山を背にトコトコのぼると
ご存じ国宝の大浦天主堂。
日本最古のキリスト教建造物である。
と同時に
遠藤周作の『女の一生』
の題材ともなったあの『浦上四番崩れ』
の火種ともなった場所ですね。
がしかし!
今回の目的地は出島なのです。
そうです、
いわずとしれたあの出島です。
江戸時代、鎖国政策の中
唯一の開かれた窓口だったあの出島です。
6年生の夏休みの時寄りたかったのに
素通りさせられて以来の
念願かなってあの出島です。
(25年前はただの埋め立て地で観光地化されていなかったとの噂)。
現在は陸続きの門として使われていますが
当時は商船から小舟で往来する水門だった様子。
400年前の江戸時代、
この出島に住まいを置くオランダ商人は
妻子の帯同を禁じられていたとのこと。
故郷オランダから船旅で数か月、
東インド会社というエリート商社社員とはいえ
得体のしれない極東の島国へ単身赴任を命じられるとは
ぐぬぬ・・・。
この辞令、
俺なら断ってしまうかも!
とはいえ中身は行政主導の新興観光地。
正直、
歴史的にめぼしいものは何も残されていない。
唯一の収穫は
カピタンとはポルトガル語でキャプテン。
ということがわかったことくらい。
そしてこれがそのカピタン部屋。
日本語的には商館長部屋。
とにかく復元々々で
ちょとリアリティに欠ける展示物ばかり。
まぁこの出島ミニチュアが一番面白かったくらい。
なんといっても
長年の胸のつかえがとれた!
ということが最大の喜びの訪問となりました。
当時の正門から眺めた出島。
長崎の桜は早いなぁ。
来るたびに一つ一つが思い出になります。