中国土産のビールを頂いてみる。
これをくれた中国人はこういった。
「このビール昨日の飲み会であまったやつ、
いらないからもっていかない?」
両手に下げたビニール袋には40本近い缶。
「う~ん、
そんなに大量には持って帰れないよ。
せっかくのビールだし自分では飲まないのかい?」
と訊いたところ
「そんなにうまいもんじゃないよ。」
『水よりはましってレベルだよ。』
との返事。
そんなビールをもらって飲んでみました。
うん、
確かに水よりはまし笑。
そんなビールでした。
中国土産のビールを頂いてみる。
これをくれた中国人はこういった。
「このビール昨日の飲み会であまったやつ、
いらないからもっていかない?」
両手に下げたビニール袋には40本近い缶。
「う~ん、
そんなに大量には持って帰れないよ。
せっかくのビールだし自分では飲まないのかい?」
と訊いたところ
「そんなにうまいもんじゃないよ。」
『水よりはましってレベルだよ。』
との返事。
そんなビールをもらって飲んでみました。
うん、
確かに水よりはまし笑。
そんなビールでした。
ここ広州は北京、上海につぐ中国第三の都市ながら
観光資源という意味では圧倒的に少ない。
そんな広州で空いた時間なにしよう。
ってことで
バカの一つ覚えで一番高いビルに上ろうってことになり
やってきました広州塔。
広州塔は中国で一番高い建造物で
世界ランクだと
ブルジュハリファ、
スカイツリー、
アラブージュに次ぐ
第4位の高層建造物とのこと。
って入場料が途中階までで4,000円?!
最上階で8,000円?!!!
ないわぁ・・・。
天候も悪いのにあほらしい・・・。
という結論に至り、
外から見上げるにとどめる。
(ほんとは中国製の塔を上るのにびびったためとの説も)
そこで今度はこれまたバカの一つ覚えで
雨の中、物好きにも公園にやってきた。
目指したのは広州一の広さを誇る越秀公園。
まぁとにかく広い広い。
しかもけっこう山。
その高台に明代の城壁が残っており
城壁の中に広州博物館が建っている。
しかも建屋は明代に建てられたもので
鎮海楼なる立派な名前までついているのだから驚き。
がしかし!
建物の中身は全く驚きに値しない!
こんな感じのチンチクリンな埴輪みたいのが
ゴロゴロしてるだけ。
海のシルクロードだよ~。
のパネル展示。
城壁の上にはなぜか20世紀の大砲がゴロゴロ。
いやはや全く意味不明な展示物ばかりであった。
もっとストーリー性や現代へのつながりがみられるかとおもったのに
期待外れで時間の無駄であった。
今度は同じ公園内の
五羊雕像へやってきた。
戦国~晋の時代に
5人の仙人が5匹の羊に乗って
ここ広州の地へ降り立った。
という伝説があるとかないとか。
ここで一人の若い人民に話しかけられる。
「おい、おたく日本人か?
えーと・・・
えーと・・・
おれ、サスケしってるぜ!
あと、ルフィもしってるぜ!!」
なにを言い出すのかと思えばアニメの話かよ笑。
しかし本当に思うのです。
領有権だの戦争だの、
そんな話をしたいのは政治家と
マスコミくらいなのです。
一般市民は誰もそんな話したいとは思っていないのです。
おいしいもの食べてアニメの話をして
お互い肩を叩きあって笑っていたいのが
両国市民の本音なのです。
より市民レベルでの交流を深めて相互理解に努め
よりよい関係を築いていきたいものです。
そんなサスケくんと記念写真に興じた後は
公園の向かい側、
西漢南越王墓博物館へ。
前漢初期の南越国王墓がそのまま博物館になっている
大変貴重な博物館。
ということを帰国後に知ったため
実際の王墓は結局見逃してしまった・・・。
実に惜しい!
かなり良好な保存状態で偶然見つかったとのことで
王墓からの出土品が
ザクザクと展示されている。
死出の旅に出るときに纏った
翡翠の玉衣も展示されている。
装飾品はどれも意匠をこらした一級品ばかり。
なお、王を葬るにあたり
生き埋めのお供も当然いたようす。
現代の考えからするととてもいたたまれない。
お供の眠った石室を見逃したとなると
これまた悔やんでも悔やみきれない。
特別展示、
「昔の枕展」
なんてのもやってtけど
これは南越国とは関係がない。
邯鄲の夢枕なんてのがあれば興味深いのだけれど・・・。
広州の地下鉄はどえらい深くにほられている。
京葉線ホームのようだ笑。
繁華街の北京路に向かうか悩んだ末に
地下鉄3号線に乗り換えて漢渓長隆を目指す。
とちゅうなんだか親しみを覚える名の駅を発見。
長隆駅で降りた後は
白虎ちゃんに誘われるままに・・・
じゃじゃーん!
やってきました長隆国際馬戯大劇院!
日本語でいうところの
長隆国際大サーカス。
厦門のバス停で看板をみてから
脳裏に焼き付いていたが誘惑に負けて
きてしまった。
地下鉄を降りたら、
遊園地・動物園他をめぐる長隆グループ周回バスに乗れば
サーカス場で下してくれる。
チケット売り場はこちらです。
19:30開演のところ、
どこをどう張り切ったのか
17時に着いてしまったではないか。
しかもお一人様なのに指定席最前列。
することもないので2時間半を着席して過ごすことに。
テントではないけどけっこう寒い!
会場の正面席はVIP用でちょと高い。
誰も座ってないけど。
で、
演壇に近いほうは長隆ホテル宿泊者専用。
パフォーマーのかっこいいプロフィール映像を
開演前にモニターで流しており
これを見ているだけでも結構楽しめる。
ちなみにほとんどが非中国人で驚いた。
アジア、北欧、アフリカ、南米、
いろんな国籍・人種が集結している。
せっかくなのでビールを3本ほど買い込んで
サーカスを酔いに任せて楽しむ方針に決定!
珠江啤酒(パールリバービア)は
いかにも中国国産なうっすーいビール。
前座として観客を巻き込んでのパントマイムが始まる。
長隆グループは徹底した宿泊者優待があるようで
舞台にあがるのはみな宿泊者席からだった。
心得たもので夢の世界に誘うストーリー性のある開演。
想像と全く異なるスケールの大きさに圧倒される。
馬の曲乗りやら
サンバダンス
象さん
アクロバット
ぐるぐる観覧車
飛び込み!
飛び込みは観客を一番高い台に乗せて
無理やりダイブさせてた!
これは日本ではアリエナイ!
他にも呼吸を忘れるほどの芸当が
これでもかと繰り広げられる。
観客も声をあげてそれに応える。
すばらしいサーカスだった。
そしてグランドフィナーレ。
中国人は余韻という言葉を知らないのか
終わるが早いかあっという間に撤収してしまうのがおもしろい。
キャッホーイ!
これは本当に楽しかった。
まさか中国でここまでのサーカスを見られるとは!
しかしとんでもない寒波の中ビールを飲んでしまい、
あと5分長かったら漏らしてたな・・・。
ちなみにトリップアドバイザーで見る
広州観光スポットベスト5だが・・・
1.長隆国際大サーカス
2.長隆香江野サファリパーク
3.長隆歓楽世界
4.広州塔
5.長隆ウォーターパーク
と実に5件のうち4件を長隆テーマパークが占めている。
長隆の提供するエンターテイメントがいかに質が高いか
を知ることができると同時に
いかに広州に観光資源が少ないかを伺い知ることができる。
なお、
上記は全て長隆リゾートエリアの中にあり、
長隆ホテルまで完備している。
宿泊者は各テーマパークで優遇されるので
長隆リゾートエリアから一歩もでないで
過ごすのもありかもしれない笑。
帰りはホテルへ直帰せず、
ホテルラウンジで一杯やっていこう。
地下鉄3号線を珠江新城で下車。
スタバとマックが並んでいるのは繁華街の象徴。
建築中なのに明々と灯りをともす不思議なロビー。
広州塔は夜のほうがきれいだな。
少しだけ上海の外灘のよう。
少しだけだけど。
ここなら最後の夜に間違いないラウンジだろう。
富力君悦大酒店ことグランドハイアット広州。
ボウモアを頂く。
発音がボウモアでは通じず、
bow-moreじゃないとダメなのね。
バーでは夜景を楽しみながら
静かにグラスを傾けるつもりが、
大阪大学で教鞭をとった経験があるという
オージーの老夫婦と激しくダンスさせられるはめに。
なんだこりゃ笑。
広州の夜は更けてゆくのでした。
海陵島から車をとばすこと3時間。
マカオとの国境の町、
珠海へやってきた。
昨年珠海の洪北を通過した際は、
旺盛な消費活動に驚いたものだ。
今でも珠海は
マカオで働く人のベッドタウンとして
発展目覚ましいというではないか。
この日仕事から解放されたのは夜遅くなってから。
こうなったらマカオへ越境して一夜で財を築いちゃう?!
などと鼻息荒かったのだが、
今から出てもゲートの時間に間に合わないことが判明。
しかたなく海辺の散歩にとどめることに。
しかしこの珠海、
マカオ同様にナイトライフも発展しているかと思いきや
意外なことにそうでもない。
真っ暗な海浜公園とトボトボと歩き
たどりついたのは珠海のシンボル
珠海漁女像。
いやーこれがまたしょぼいのなんのって。
石造りの像がちょこんと
ほんとにちょこんとある。
それだけ。
周りには本当になにもなく
夜の海を眺めながら
ホテルラウンジで一杯・・・
などという野望も空しくバスに乗ってホテルへ戻るの図。
シーズンオフのリゾート地、
広東省海陵島へやってきた。
ホテルの中はホントに廃墟のように人気がなく
灯りも落ちている。
しかし部屋は西向きのオーシャンビューで
南シナ海に沈む夕日がとても美しい。
到着後、さっそくビーチを歩いてみる。
リゾート開発がなければさびれた漁村だったのだろう。
日が沈むとさすがに寒くなってきた。
さて本場広州の漁村で本物の海鮮を頂くとしよう。
中国の食事はまず客が素材を選ぶところから始まる。
これはどこでも必ずそう。
ここで日本人的にはとんでもない具材を発見!
まさかのカブトガニ!
日本では天然記念物とされるため
国内で食べることはまずありえない。
ところがここ中国をはじめ、
アジア各国では普通に食されているらしい。
しかも味も食感も珍味度も薄く
重宝されることなくなかなかぞんざいな扱いらしい。
そんな天然記念物カブトガニくんの
調理方法はこちら
『シェフのきまぐれカブトガニスープ 海陵島式』
今回はスープで頂いちゃいました。
生きた化石と呼ばれるカブトガニくんは
実はカニよりもクモに近く、
出汁だってそんなにでるもんじゃない。
ということでカブトガニくんの風味は
スープの味付けに邪魔されてよくわからず仕舞。
カブトガニくんの頭の部分。
そしてこれが衝撃の
バケツ de チャーハン!
これはマジでビビった。
こんなチャーハンがあるだなんて!
このまま日本へ持ち帰りたいくらいだ。
食後に旧市街の砂浜を散歩する。
真っ暗闇の砂浜は
まるで月面のよう。
そしてカーネル似のおっさん、
君はなにものだ。
今日は『ピアノ島』ことコロンス島へ個別上陸の日。
張り切って5:30に埠頭へ着いてみる。
が、チケットブースは6:00からのようすでガラーン。
渡し往復+島内施設5点のセット券を購入して
始発のフェリーで島へ渡る。
先に言っておきたいが
島内施設の中にはしょぼいのも含まれるので
5点セットは必要ない!
こちらは船から見た厦門本島。
あまり天気はよさそうじゃないな。
ちなみにフェリーの2階は景色はよいが1元アップ。
あっという間に島側の三田丘埠頭へ到着。
埠頭の地図は親切に日本語つき!
まぁすてき。
コロンス島とは福建省アモイ市に浮かぶ南国の島で
19世紀半、南京条約の租界時代から残る各国領事館と
文革時代に隠された大量のピアノ、
それに海上の花園とも例えられる
南国の植物で有名な福建屈指の観光名所。
さぁ、
海上の花園を歩き出そうか。
とりあえず反時計回りに日光岩を目指そう。
朝早すぎて誰も歩いていないや。
おしゃれだなぁ。
そうそう、
コロンス島は消防車以外車両通行禁止で有名で、
荷物運びはこの人力車で行うんだっけ。
(それもミニカーのような消防車!)
早々にコロンス名物を目の当たりにして
幸先いいスタートだな。
っておい!
車走っとるやんけ・・・。
と、とにかく一部の車を除いて走行禁止!
のはず!
とはいえ島なので結構な坂道多し。
なんとなく澳門とかぶるな。
とりあえず朝飯を食べなければ。
ゆで卵をつまんだものの
腹の足しにはならず、
中華的朝餐のお粥と饅頭を頂く。
観光地の割には安かった。
朝日だ。
煉瓦に当たると綺麗だな。
このカーブを曲がると何が見えるのかな。
なんだろ学校かな。
消火栓も年期入り。
使われることがないといいなぁ。
この坂を上るとなにが見えるんだろう。
なんだか居心地のいい坂道だなぁ。
とてもきれいな坂の上なのだけど、
三脚でセルフポーズをとるスーツのお一人様男児が
キモすぎてちょとだいなし・・・。
いずれにしてもこの辺りは
領事館勤めのセレブの住居だったようで
閑散としながらも見どころは多い。
7:30日光岩入口に到着。
向かい側の山には鳥類園が見える。
しかも鳥類園に大砲を向ける念の入れっぷり。
何かの要塞だったのかな。
西側の海岸。
やっぱり緑が多いや。
日光岩の頂上へはそこそこな階段を上る。
よくもまぁこんなところに階段を通したものだ。
ようやく見えたぜ、
日光岩の頂上。
高すぎて目をつむったまま手を引かれる
女児の泣き声をしり目に頂上をつめてみると
絶景かな絶景かな。
眼下に煙るは租界時代の赤い屋根。
フィレンツェのドゥオモからの景色を思い出す。
イタリア行ったことないけど笑。
南国の風に吹かれながら
しばしの間、
執筆作業に没頭する。
対岸に見えるは厦門本島のビル群。
台湾も見えるはずなんだけど
雨も降り始めよくわからなかった。
日光岩の麓に鄭成功記念館なるしょぼい資料館があり
コミコミチケットに含まれていたため見学してみる。
どうやら明代末期の英雄ということであり、
清(満州民族)に滅ぼされた明(漢民族)の
最後のレジスタンスということと、
南京でコテンパンに清にやられた後、
当時オランダ統治下の台湾に避難し、
玉突き式にオランダ軍を追い落としてしまい
結果的に台湾を中国版図へ編入するきっかけとなったことが
漢民族的に評価されているらしい。
さらにいうとこの鄭成功さん、
日本と浅からぬ縁で結ばれており、
なんと長崎県平戸生まれの日中ハーフとのこと。
あれまあ。
敬愛する司馬遼太郎の
大盗禅師の題材にもなっているそうなのでさっそく読んでみよう。
なお、繰り返しになるが展示内容はかなりしょぼい。
日光岩から歩いて5分。
これもコミコミチケットに含まれる
百鳥園へやってきた。
これは完全にそのまんまバードパーク。
別にコロンス島につくらなくたっていいじゃん!
先週行った上海動物園のほうがよっぽどよかったよ。
コロンス島以外でも普通に見られるものばかりで
三度の飯より鳥が好きなあなた以外にはおすすめできません。
あー時間を無駄にした。
日光岩から波止場の逆側に降りてみると、
風光明媚な南国ビーチが広がる。
当然寒くて入れないのだけれど
監視台があるってことは夏場は海水浴するのかな。
岩場ではモソモソと水産物をひろう人々。
さすがチャイニーズ。
トンネルを抜けてピアノ博物館を目指す。
ピアノ博物館は菽庄花園の中にあって
なかなかわかりにくい。
中国古典園林名物、
石積み迷路。
ピアノ博物館への道を急ぐ身としてはかなり迷惑。
しっかり迷って時間をロスする。
ようやくの思いでピアノ博物館へ到着。
鋼琴でピアノなのですね。
なかは古いピアノがひたすら並べられており、
ウンチクしたものや
知的好奇心を満たすような注釈はあまりなかった。
なお、内部は撮影禁止となっていたが
なぜか人民はお構いなしに撮りまくり。
フラッシュが光って係員がダメッと叱る
というイタチごっこが延々と繰り広げられる。
観光マナーというものを人民はどうにかしたほうがよい。
とはいえここ何年かの人民を見ていると
劇的な変化を遂げており
変わることは容易いように感じる。
なお、博物館は2棟あるの要注意。
日光岩ほどでないにせよ、
博物館は高台に位置しており
なかなかの景色。
博物館から波止場を目指して歩く。
どうやら北部より南部のほうが見どころは多いようで
きれいに整備された建物が多い。
もともとは外交官のアパートか
商人の別宅だったのだろうか。
全体的にはぼろいマカオって雰囲気。
裏通りに入ると生活臭が漂う。
動乱期に公館やアパートに住み着いて今に至るんだろう。
と勝手に想像する。
坂も少なく
わかりやすい見どころもおおいせいか
やはり人の出足もこちらが多い。
似たような洋館ばかりでさすがに飽きてきた。
文革時代なぜこの辺りは無事だったんだろう。
南だし島だし、
めんどうくさくて手を付けなかったのだろうか。
歴史的な建造物には
下記のような人民政府のお墨付きが貼られる。
しかし建築20世紀初ってざっくりすぎる笑。
租界らしく教会もいくつかある。
3時間ほどざっくり1周。
同時の往来に思いを馳せる。
この辺りは横浜赤レンガみたいで
1世紀前の開港地は
どこも似た雰囲気で賑わったのだろう。
遠くに見えるのが15mもある鄭成功の像。
海上の花園の二つ名は伊達ではなく
花と緑と洋館を満喫した島歩きでした。
厦門本島に戻って
昨夜スルーした黄則和ピーナッツ屋へ足を運び
卵黄とピーナッツスープの甘味を楽しむ。
ピーナッツ製のホット豆乳ですな!
素朴な淡い甘みのスープでした。
昨日の駅、晋江を本拠とする361で
子供服をお買い上げ。
人民に大人気のブランドらしい。
趙小姐のパイナップルケーキはおいしかった。
人民もおしゃれな土産を売るようになったなぁ。
ホント来るたびその変化に驚かされる国だ。
さてと。
また厦門航空の翼で
エンドレスの旅に出るとしよう。