僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

七彩(八丁堀)

2024年08月18日 | 麺をいただく

だだちゃ豆の冷やし麺中サイズと
本日のきまぐれ御飯山形のだしver.2を頂く。
11時オープンのところ
10時店着。
この時点ですでに30名の行列。

凄まじい人気だな。
だだちゃ。
この圧倒的人気の限定メニューに巻き込まれた
気の毒な訪日外国人も多数。
なんといっても1年のうち3日間限定で行われる
超限定のだだちゃ豆冷麺の2日目。
当方としても月曜まで待っていられず
3年越しの悲願を確実なものとするため
8時に家を出てやってきた。
見逃せるはずもない。
ここは1時間並んででも確実に・・・
と思ったのだが
余りの行列にか
10時半に繰り上げオープン。
早速券売機で食券をゲットするが
緊張のあまり誤ったボタンを押して返金をお願いしたのは
ここだけの秘密。
11時半。

いよいよ念願のだだちゃ豆とご対面。
SIMの大作戦じゃないけど
3年かかったよ!八重洲通りを越えるのに!
団子3兄弟のような豆がご愛敬。
銀杏の串焼きかと思ったぜ。
スープは天下一品以上の固形スープ。

麺と絡まりまくって完食のころには
更に残るスープはほぼゼロ。
液体で薄めることのできない
この固形スープが3日間限定・各日50食・
大サイズ不可・小中のみと
限定づくしの原因か。
確かにこれを量産しようとするのは無理がある・・・。
粗挽き胡椒と大豆とハム型叉焼で頂く
実にシンプルな冷麺。
畑のミルクなどと言われる万能食材大豆だが
玉子のような芳醇が口当たりと
牛乳のような濃厚さで
カルボナーラ風ではあるが
そこに圧倒的な大豆風味が加わることで
全く別物のだだちゃ豆として存在している。

だしご飯は大好きなキュウリ主体なのはありがたいが
温められることで青臭さがでてしまうので
米にオンして出すのであれば
米も冷や飯にした方が
だしの涼やかな風味が邪魔されることなく楽しめるため
よいように思う。

もと(平塚)

2024年08月17日 | 麺をいただく

釜揚げ肉汁うどん大盛り親子天つきを頂く。

土曜の14時半に昼の部、最終来店者として入店。

全席テーブルかお座敷席で
カウンター席はゼロ。

新人のバイト君以外はとてもよい接客。
がんばれ、バイト君。
うどんメニューは少なく
ざるか釜揚げかを選び
あとはつけ汁に肉を入れるか
カレーを入れるか
の違いといったところ。

このクソ暑い最中、
あえての釜揚げで勝負するも
これがまたよし。
塩味のきいた湯溜めは

このままでもおいしく頂けちゃうのではとおもうほど。
さらに麺もしっかり塩味なのだが、
なんといっても人気の国産小麦粉もち姫を用いた
お餅食感の麺!

すばらしくもちもち食感でつるつるで
箸でもプツッと切った時の感触がもうたまらない。

さらにさらにこの上をいくのが
この魚の旨みが濃縮されまくったこのお出汁。

10分前に戻り感覚をリセットして
もう一度味わってみたいという気にすらさせる
とんでもなく旨いつけ汁。

出汁の旨み120%としかいいようがない。
伝統的なうどんからすると
邪道であり流行の一端でしかないのかもしれないけど
超絶うまみの塊。

タンブラーがあれば迷わず出汁のみ入れてもらったであろう。
とにかく出汁がうまいの一言に尽きる。

二郎(関内)

2024年08月15日 | 麺をいただく

汁なし小ぶたを頂く。
何年振りかのしっかり二郎訪問。
何年かごとに
あ、この二郎おいしいかも!
と思い胸躍らせて暖簾をくぐっては
こういう食べ物はもういいかな・・・
と後悔しながら店を後にするのもまた二郎。
野毛•伊勢佐木エリアをブラブラすれば
いやでも目に飛び込んでくるのが関内二郎。
仙台四郎のよう語呂合わせだ。
このあたりで一番長い行列かもしれない。

12時到着で55人待ち。
そして店内へはいるのに1時間。
1分で1人すすむってことは
滞在時間20分換算で
座席は20席くらいかな?
とてもよい回転率だ。

なぜかここで購入した黒烏龍茶を片手に入店する率が
尋常じゃなく多し。
着席すると待つことなく
ニンニクいれますか?
の声掛けとほどなく着丼。

麺のゴワゴワっぷりにあぁ二郎だなぁと懐かしさを覚える。
頂点の卵黄でタレの濃さを中和しながら
すき焼き風に頂くのかな?
と思ったが
タレに思ったほどの濃さはなく
身構えた分やや肩透かしにも感じるほど。
というより量が多くて
卵黄一つでは何も変わらないと言って差し支えない・・・。

さすがに茹でもやし&茹でキャベツはなかなか
腹いっぱいの量。
汁なしとはいえ結構薄めになったタレが思いのほか残っており
夥しい黒胡椒が丼底を埋める。
この黒胡椒がすばらしく麺とあう。
卓上の白コショウも黒に変えてほしいくらいだ。
結論、
黒胡椒で頂く汁なし麺だった。

アッチャカーナ(二子玉川)

2024年08月12日 | カレーをいただく
二子玉川高島屋本館1階のどこかにそれはある。

と聞かされてきたもののかなり難易度の高いロケーション。
3階に迷い込んだり
気づけば地下デリカ売場にいたりしながら
散々迷って本館1階の外にようやくお目当てのカレー屋を発見。
どうやら喫茶店の間借りカレーのような業態のようす。
高島屋なのに?
キーマカレーを頂く。

カレーだけでも結構するのに
みなさん贅沢にもビールとか紅茶とか片手に
カレーを楽しんでる。
さすがは富裕層の町、世田谷。
この程度は贅沢に入らないんだろうなぁ。
甘くて深みがあり
ひき肉もしっかりしたリッチなキーマカレー。
焼き茄子が外側カリッと
内側トロッとで
凄まじくうまい。

米✖️キーマでなく
茄子を中心にキーマで頂きたいくらい。
クローブがしっかりきいているのもいい。
ひき肉とスパイスが両立できてるキーマって
意外と少ないんじゃないかな。
なお、米は白米と麦飯の2択。
口直しの甘いコーヒー。
なんか贅沢な気分。


カラスの親指(道夫秀介)

2024年08月12日 | よむ

そのインパクト強めのタイトルから
頭に残り
ずっと最新作だとばかり思っていたが
2008年の作品で
もう14年も前の作品なのね。
これは和製ユージュアルサスペクツですな。
途中途中で「ありえへん展開」がつづくわ、
多少無理のあるご都合主義にやや鼻白むも
読了すれば
ああそうだったのね。
と納得の内容。
含みをえらくもたせた
持って回ったような伏線も
最終章「カラス」で一気に回収する。
文体は全体的に
東野圭吾と伊坂幸太郎の中間のようで
ポップで疾走感があり
非常に読みやすい。
もしやと思い調べてみると
阿部寛主演で実写化済みとのこと。
これは原作ファンも納得のキャスティング。
もうちょっとさえないおっさん2人組が主演でもよさそうだが
不器用でまっすぐかつ姑息な役柄はピッタリ。
ヤミ金からの家庭崩壊という
重いテーマを喜劇で描き切る良作。
各章が鳥の英名になっており
ちょっとした勉強になる。