僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

妖怪(司馬遼太郎)

2024年09月30日 | よむ

司馬遼太郎長編史上こんなに短時間で読了したのは初めてかも。
と思うほどあっという間の2日間で読み終えた。
会話主体で虚実織り混ざった
誰が主役とも言い難い
応仁の乱の前日譚。
略歴によるとこの仕事が終わる直前から
坂の上の雲に取り掛かったようだが、
徹底したリアリズムと
現代日本の根幹ともいえる明治の思想を
時代と共に徹底して掘り下げた
坂の上の雲と同じ時期に書いたとは
とても思えないほどに
作風が異なる幻影小説。
司馬遼太郎版「邯鄲の夢」といってもいい。

サガミハラ欅(小田急相模原)

2024年09月29日 | 麺をいただく

味玉醤油らーめんを頂く。
券売機の左上は
ノーマルか全部入りが相場と思っていたが
味玉がイチオシとは珍しい。

餃子の萬金とシウマイのタチバナの間くらいのロケーションで
いつも小さな行列ができている。
カウンターのみ8席。
暖簾をくぐった瞬間から茶室に通されたような
作法とか流儀とかいったものを感じずにはいられない
洗練されつつピリッとくる雰囲気。

丸細麺にキリッとクリアな淡麗スープ。
2種のチャーシューは
豚王国神奈川ならではの矜持か。

メンマのみ粗雑なのがやや残念ではあるが
焦がしネギがきいた
深みのある淡麗醤油スープと
全てに品を感じる。
しっとり目に浮かんだ脂で
お口周りがペットペトになりご満悦。

地産地消に特化しつつも
相模ブラックとかブラックブラックとか
掛け合わせによる球数も多そうで
そちらの変化球も気になるところ。

五島(辻堂)

2024年09月28日 | 揚げものをいただく
天ぷら定食を頂く。
みなさん、ほぼほぼ天丼を召し上がっていらっしゃる中、
ちょっと冒険して定食で頂く。
ふんわりした小ぶりで上品な天ぷらを
あっさりした天つゆにつけて頂く。
全体的にお年寄りや女性向けの味付けと量で
成人男性的なやや物足りなく感じる品のよさ。

サンライズ(船橋)

2024年09月27日 | カレーをいただく
シーフードカレーを頂く。
こんなところにスリランカカレーを発見。
スリランカと言えば
魚だしの効いたカレーに
魚を添えて
素朴な中に艶やかさを感じる独特の盛り付けが特徴。
おかずカレーとでもいうか
全ての具材を混ぜ合わせて
初めて完成するのがスリランカ風。
単品で頂いている間は
お弁当の副菜を頂いているようで
なんともいえない表情になってしまうが
全て混ぜ合わせて複雑な味わいにして
是非頂いてほしい。

カレークラブキュイエール(大船)

2024年09月25日 | カレーをいただく

国産黒毛和牛欧風ビーフカレーを
ランチセットで頂く。

ご飯は大盛り無料。

カボチャの冷製ポタージュは
濃厚かつカシューナッツ入り。

食前に頂くスープは
メインへの期待に無条件でワクワクしつつ
同時にはやる心を抑えて静やかに次を待つ
すばらしいアプローチ。
欧風といいつつも
パッキパキにスパイシーなカレーが登場。

酸味も苦味も強く芳醇で贅沢。

和牛もほろほろに煮込まれた
しっかりしたやつが入ってる。
もちろんカレーライスなのだが
このあたりはビーフシチューのようでもある。
食後に頂くはウイキョウ入りプリン。
じゃなかった
コリアンダー入りのプリン。
うわ、これおいしい!
キュイエールを訪問した人、
全員がこれを食べるべき。
レジ前で頂くコリアンダーシードの代わりに
シトラス&コリアンダーのプリンで
お口をさっぱりさせるってことね!
その辺りまで含めてぜひセットをお勧めしたい。