僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

よもだそば(名古屋駅)

2018年01月12日 | 麺をいただく

日本橋でインドカレーが評判の立ち食いそばが

満を持して中京エリアへ初上陸なのだそうだ。

半カレー半たぬきそばセットを頂く。

そばは甘くて薄めな汁。

天かすがごくごくわずかで

ハーフサイズと相まって

やたら上品路線に感じる。

立ち食いそばとは

出汁と醤油でゴンッ!

て味つけて

ズバスバッと頂くのが相場とばかり思っていたので

この点、

立ち食いそばにしては珍しい。

特筆すべきはインド過ぎるインドカレー!

恥ずかしながら

心がデリーの熱帯夜までとんでいってしまった。

クミンの粒が入っていなかったのが残念でならないが

そんなものが入っていた日には

そのままセントレアからデリーまで

旅だってしまわずにはいられなかっただろう。

東京で聞いたことなかったけど

昔からあったのかなぁ。


会飯よこ多(藤枝)

2018年01月11日 | 麺をいただく

ほい飯よこ多を食べつくそうシリーズ第25弾。

麻婆ラーメンを頂く。

いつもの細麺に

大き目豆腐のマーボがのる。

割と軽めのマーボ。

ややパンチに欠けるなぁ。

ここは何でも旨いが

麻婆だけは残念ながら例外で

静岡の甘辛煮込み麻婆の域をでない。

さすがに甘くはないけど

水っぽく薄味。


悪の教典(貴志祐介)

2018年01月09日 | よむ

ノワール界の大御所

初の貴志祐介。

映画でも話題をさらったのは

記憶に新しいところ。

内容的には

「相手の排除」で全てのトラブルを解決する

スーパー教師の悪事日記。

なかでも一番の見どころは

蓮実先生のエスプリのきいたダジャレ。

教養と頭の回転のなせる最たる業が

ダジャレと思ってやまないので

作者が一番心を砕いたのが

実はここダジャレだったのではないかと思うほど。

中でも

東大とTO DIEのかけあいは

秀逸極まりない。

映画版やらテレビドラマの序章なんかも気になってしまう一冊。


鹿の王(上橋菜穂子)

2018年01月06日 | よむ

久々の上橋菜穂子

本屋大賞やら

アンデルセン文学賞やら

実写版守り人シリーズの完結やら

ある意味では今が旬ともいえるし

ようやく表立った評価かついてきたようにも思う。

さて、

今回は

上橋ワールド+細菌病理学のようで

派閥もいつもより多めに出てきて

いつもよりやや難解。

世界の入り込むのに

やや時間を要する。

物語のピークは石牢での再会。

ここで各話が収束され

一気に打開へと向かうところが好き。

今思えば

かの時救った命が

ツォンの命も人生も救ったのだなぁ。