9月 13日

2021-09-13 05:51:33 | Weblog
                      曼珠沙華・彼岸花・死人花・まんじゅさげ・捨子花


          秋の彼岸の頃、堤や畦、藪の中などにかたまって花茎を三十センチほど
          伸ばし、真紅などの蕊の長い花を輪状に咲かせる曼珠沙華は梵語で赤い花の意。
          球根には毒が有り子供たちに触らせないために、そしてその毒は水性なので丁寧に水にさらして
          毒ぬきをすれば球根はでんぷんなのでいざ飢饉などの非常食料となるから手を出さないようにという
          事で不吉な名前を付けたようです



     寂光といふあらば見せよ曼珠沙華        細見綾子


     病む我に白曼珠沙華たくましく         沢木欣一


     曼珠沙華空を映せし水たまり          栗田やすし


     古戦場土手に真紅の曼珠沙華          上杉和雄


     御嶽の風聴くばかり彼岸花           山本玲子


     本郷の露地の深きに曼珠沙華          森垣一成


     過疎村の寺へ列なる曼珠沙華          武藤光晴


     日に燃えて茎ひややかな曼珠沙華        足立サキ子


     剥き出しの活断層や曼珠沙華          関野さゑ子


     曼珠沙華手折ればぽきり青き音         山田悦三


     長雨におじぎし合へる彼岸花          金原峰子


     千枚の畔をふちどり彼岸花           ころころ



          


          



     ダム開くや吹きすさぶ白彼岸花         澁谷 道


     捨子花顔仰向くるあはれなり          岡本 眸


     つきぬけて天上の紺曼珠沙華          山口誓子


     揺れ惑ふ影や土蔵の彼岸花           仙田洋子


     逆臣のひとりか白く曼珠沙華          宇多喜代子


     出雲路の雲紡ぐかな曼珠沙華          吉田鴻司


     陶窯の火色より濃き彼岸花           下阪淑峰



        

          乗蓮寺・奪衣婆像


        ご自分と大切なご家族を守るために三密を忘れなく
        密閉、密集、密接を避けましょう手洗い、うがい、マスクの着用 を日常に
        もう少しの我慢です 
 
コメント (2)
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