朝顔・牽牛花 <季=秋>
朝顔に水やりしあと月待ちし 細見綾子
野朝顔断崖つづく喜屋武岬 栗田やすし
綾子忌の雨に色増す牽牛花 武田稜子
子規庵のあさがほの青色褪せし 玉井美智子
朝顔の鉢二つ提げ銀座線 森田とみ
朝顔の蜜吸つて母忍びけり 上田博子
朝起きてまづ朝顔の花数ふ 太田滋子
母の庭地を這つて咲く牽牛花 伊藤貴美子
朝顔の紺ばかり咲く町工場 鈴木英子
野朝顔からまる岩や自決壕 平千花子
鉢植の朝顔並ぶ無人駅 鳥居純子
朝顔の小ぶりとなりて紺深し 山下 護
休暇はや白朝顔に雨斜め 中村汀女
朝顔の紺のかなたの月日かな 石田波郷
海の色に朝顔咲かせ路地ぐらし 菖蒲あや
朝顔や風にさらはれさうな母 鍵和田釉子
朝顔や足袋を持参の稽古事 小川軽舟
朝顔に水やりしあと月待ちし 細見綾子
野朝顔断崖つづく喜屋武岬 栗田やすし
綾子忌の雨に色増す牽牛花 武田稜子
子規庵のあさがほの青色褪せし 玉井美智子
朝顔の鉢二つ提げ銀座線 森田とみ
朝顔の蜜吸つて母忍びけり 上田博子
朝起きてまづ朝顔の花数ふ 太田滋子
母の庭地を這つて咲く牽牛花 伊藤貴美子
朝顔の紺ばかり咲く町工場 鈴木英子
野朝顔からまる岩や自決壕 平千花子
鉢植の朝顔並ぶ無人駅 鳥居純子
朝顔の小ぶりとなりて紺深し 山下 護
休暇はや白朝顔に雨斜め 中村汀女
朝顔の紺のかなたの月日かな 石田波郷
海の色に朝顔咲かせ路地ぐらし 菖蒲あや
朝顔や風にさらはれさうな母 鍵和田釉子
朝顔や足袋を持参の稽古事 小川軽舟
格調高い句も味わい深いですが、朝顔には、この句が一番似合っているように思います。
菖蒲あやさんは東京葛飾生まれ
岸風三楼⇒富安風生⇒菖蒲あや の流れ 代表句も
路地に生れ路地に育ちし祭髪
粋な一句ですよね