Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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デカールを貼り始めました

2019-10-28 20:33:16 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
今日は当店にとって週末です明日から2日間はお休みの予定です。
何となく嬉しい様な・・・いや、毎日お休みに様な物ですからそんなに嬉しい訳じゃないのですけどね。
朝からのスケジュールはいつもとそう変わらないのですから・・・。
本日の山陰は良い天気です。
昨日のブログで「スカッと晴れて良い天気と言うのはなかなか無い」と書きましたらいきなり晴れて天気が良いのはなぜ!?
まあ気持ちが良いので良いのですけどね。
今日も朝一番でイチジクを収穫し・・・本日更新した「畑ブログ」にあった様にニンニクの草を取りました。
何となくスッキリしました!!

そう言えば昨日は広島県竹原市(うさぎの島の近くだから多分そうですよね)からアトリエにお越しいただいたお客様がいらっしゃいました。
アトリエにいらしてから出雲大社にお参りしてお帰りになると言うスケジュールだったのですが無事にお帰りになられたでしょうか?
またお越しいただければと思います。

制作の方はボディの塗装が完了しましたので次はデカールですね。
キットのインストを見ますと・・・
デカールの位置がわかり難いのとどのデカールを貼ってい良いのかよくわからない・・・(笑)
プラモデルだとデカールに番号が振ってあってどのデカールがどこに貼られるのかよくわかるのですが・・・まあこの時代のガレージキットですから仕方がないですね。

ここはお客様から送って頂いた長谷川のインストを良く見て実車の写真と見比べてはってゆく事にします。
こう言う感じで指示を頂きますとお客様の意思がわかり易いですよね。

一番心配なコクピット付近の細いラインデカールから貼ってゆきます。
細いデカールなので少しは曲がってくれると思うのですが・・・これがまた結構固いのです。
印刷されてから時間が経過しているせいも有るかもしれませんが・・・プロバンスのデカール(ビラージュ製?)と同じ位固くてソフターを付けても曲がらない・・・暖めた綿棒で押さえると折れます(笑)
まあ真っすぐの所だけ貼るのであれば曲がらなくていいのですが・・・ボディは曲面なので真っすぐに見えていても曲げて貼らなければならないのです。

ラインを貼ってゆきますが・・・
次に貼るのはこのアジップのデカールですね。
残念ながらこのデカールは上の方の黒い縁取りが綺麗に印刷されておりません・・・
コクピットの前側なので一番目立ちますからこれは使えません。

印刷が消えているアジップはタメオの予備から引っ張って来る事に致しますという事で・・・次に進みます。
塗り分けの下側に有る細い2本線ですがモナコGPの時の写真を見ますとカウルのエンド近くまで延びて回り込んでいますね。

実は色々なラインの高さが有るみたいでして・・・
下の写真では何となく高い位置で反対側にターンします。
タダの車体の違いなのかもしれませんがなかなか興味深いです。

取り敢えずモナコの仕様で低めにリアエンド近くでターンさせましょう。
これも結構固いんですよね・・・デカール!
ラインが切れている部分はドライバーネームが入る場所ですが・・・キットの二キラウダの文字を入れますとこれ位の長さが必要です。

実車の写真ではキルスイッチからサイドミラーまでの間でネームが収まっていますね・・・

言葉だけではわかり難いのでキットのデカールを貼ってみました
如何ですか?ネームのデカールが大きいのがわかりますね〜。

仕方が無いので・・・タメオのキットからネームの部分だけを切り出しまして貼ってみました。
勿論ストライプも延長しておきましたよ。
やっぱり少し小さな方が収まりがいいですね。
自分でデカールを作る事も出来ましたがまあ予備のデカールが有るのでそちらから拝借ですね。
ついでに跳ね馬のマークもタメオです、キットの物ですとグッドイヤーとカウルの下側の間がギリギリになってしまいます。

反対側もストライプを貼って完全に乾かないうちにカットして剥がしています。

ドライバーネームを入れましたよ。
なかなか良い感じです・・・

次はサイドのアジップです
キットのアジップのデカールはベースのホワイトが版ズレしていまして上側に白いベースが出ていますのでこちらもタメオから持ってくれば良いだろうと考えていましたが・・・
こちらがタメオから持って来たアジップです・・・
上下の寸法が少し短くてアジップのデカールの上側の赤の部分が大き過ぎますね。

大きさは元キットの物が大きかった(筈!?)なのでキットのデカールを上下のズレた部分をデザインナイフでカットして貼ってみますと実車の画像と近くなりました。
ここで少しトラブルです・・・デザインナイフが手から落ちて足の上に落ちそうになったので指でつかんだら右手の薬指の先に刺さってしまいました(痛!)しかたなく止血の為に腕を高く上げて休憩です(笑)
でもこちらの大きさの方が実車の雰囲気に近いですね、何でもタメオの方が良い訳ではないのです、やっぱりバランスですよね。

救急活動(!?)の為に少々ご紹介が前後しますが・・・
インダクションボックスの部分に付くゼッケンサークルの赤い縁を貼ります
この部分は中央が透明になっていまして枠が印刷されています。
ナンバーはどちらのドライバーを作りたいかで変更する事が出来る様になっています
元々複雑な面ですからデカールを奇麗に貼るのはなかなか難しい所ですが、今回の場合デカールが固いのでそのまま貼りますと凹んだ部分に馴染まないでこんな風に浮いてしまいます・・・
四角なゼッケンサークルの後側が三角に浮いているのが光の反射でわかりますね

こんな場合皆さんならマークソフターか熱した綿棒作戦を実行されると思いますが・・・ここまでデカールが硬いとダメなんですよね。
マークソフターも熱も使わずに奇麗に貼る方法が有るとしたらどうでしょう?
今回の場合ソフターが効かないので仕方なく・・・ですけどね。
中央のクリアーのニスの部分を四角く切り取って貼りました。
ニスが有るから貼り難いのですよね。
ラインの際を切るのは心配なので1.5mmくらい内側をザックリカットしますとデカールが変形し易くなりますのでソフターを使わなくても貼る事が出来る様になります。


インストやお客様からの資料などを確認しながらデカールを貼りますとなかなか仕事が進みませんね
メインのカウルの物だけで1日費やしてしまいました。
まあ大きさが違ったり使えないデカールの代替え品を探したりする時間も入っていますからね
まだまだデカール貼りが続きますよ。
今までどんなに時間がかかってもデカールを貼る仕事が一日で終わらなかったなどと言う事は無かったと思いますね〜。