Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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再びサフを塗って確認します

2020-03-13 22:25:13 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰は少し雲が多いながらも暖かで穏やかな天気になりました
明日からかな〜雨模様になるのかもしれませんね〜。
後1週間で3月20日になりますが、またもやタマネギに肥料をしなければならない時期になります。
今年最後の肥料ですからキッチリと終えなければなりません、と言うのも肥料をやるタイミングが遅れてしまいますとタマネギが夏に腐り易くなるからなのです。
一説にはトウ立ちする準備がタマネギの中で始まってしまうと腐り易くなると言われているみたいですね。
それがこの春先の肥料なんですよね・・・自然相手の畑の作業って難しいわ・・
普通ならこれで製作の報告に移るのですが、今日は違います。
珍しいお客様がいらっしゃいました
下の写真は中庭にあるスズメ用の餌台なのですが・・・下の方をご覧下さい。
何か居ますよね〜

なんと昼間で明るいのに狸が遊びに来ました
おそらくスズメが餌台から落としてしまったパン屑を食べに来たのだと思われます
体つきからして小さいのでこの春に親元を離れた子狸と思います
子供なので人間が怖い事も知らずに出てきたんでしょうね〜

この突然の珍客にお店の中にいらっしゃったすべてのお客様が窓際によってこの珍しいお客さんをご覧いただきましたよ。
アトリエのある所は田舎なのですが・・・まさか昼間の明るいうちから狸が出るなんて・・・初めてのことですよ。


あ〜ちなみに狸は飼っていませんからいつでもみられるという物ではありませんのでお間違えなく・・・!!

さて窓際に塗料の小瓶が並んでいますが・・・
塗料の注文が来ましたので発送の準備をしています
いつもはサフやクリアーが多いのですが今回はカラーです。
やはり実車用の塗料は密着が良いですし色あせなどの変化が少ないので長期間楽しんでもらえますからね。
最近レジンやメタルキットを作っておられる方からの注文が多くなってきました。
まあこれで凄く儲かる事は無いですけどね(笑)

途中でラベルが無くなってしまいまして・・・印刷したり。
硬化剤のデータがどこにも無くて作り直したりとバタバタです・・・。

そしてデュエットですが
トランク部分とかダッシュボードとかプラスチックで出来ている部分の塗装をしなければなりませんでした・・・すっかり忘れていたというのが本当の所ですね
余分な部分に塗料が飛ばない様にマスキングしておきましてサフを塗っています
この後ボディカラーのレッドを塗っています

少しオレンジ色が強かったボディですがこちらも塗り足してみました
塗って硬化してから太陽光の下で見ますとイメージはアメリカ仕様のデェットっぽかったんですよね〜
イメージが違うのでもう一度レッドを強くしたボディカラーを塗りました
ボディの方は塗り足した物、ドアの方は最初のオレンジが強いボディカラーですね。
色の違いわわかりますか?

ここからはジュリエッタですが・・・
ジュリエッタのボンネットにまだ問題が有るのですよね〜
どこが問題なのかと言いますと外側ではなく内側の部分なのです
内側には遮熱の為の遮熱材が貼られているのですがミニカーではこの部分の表現がメッシュ状態なのです。
実車は布の様な物が貼って有りましてその内側には多分遮熱剤が入れられているのではないかと思われます。
その遮熱剤を押さえて固定する方法も少し違いますし・・・
ちょっとやり直します
実車は布の様な物を貼られていますのでもう少しふんわりと膨らんだ感じなのですが、ミニカーではこんな感じのペタッとした物になります。
パテを盛って修正するのですが余分な部分にパテが付かない様にマスキングしておきまししょう

パテを盛ってから硬化するまでにマスキングテープを剥がします
と・・・こんな感じになります

パテが硬化するまで他の作業を進めましょう
ジュリエッタのボディですが下のモールの部分の凹みにパテを入れて修正しています。
気泡などが有る事が有りますので細目のパテで修正しています・・・それでも見えない部分も有るかもしれませんのでサフを塗りました。
他に気泡は見当たらなかったのでまずまずかな〜。

ドア部分も同様に確認します
こちらも大体良さそうですね
もしも気泡が有りましたらまた細目のパテで修正となりますね。

そして丁度パテが硬化しましたのでここからは彫刻刀でパテを彫ります。
1回で成功する訳も無いので・・・盛っては彫り・・・盛っては掘りを繰り返します
彫刻家の世界ですね〜(笑)


明日も頑張りましょうね〜!!

ブラーゴ1/32 フィアット500ホイール修理

2020-03-13 10:42:59 | ミニカー修理
今回はちょっと番外編です

少し前にメールが届きました。
子供さんの遊んでいるミニカーが壊れたらしい・・・修理をして欲しいという事だったのです。
一応写真が付いていましたのでザックリと見積もりをしました。
車軸が差し込まれているホイールの中心部分が割れてなくなっている写真が付いていましたのでホイールを作り直して修理をする旨を書きまして返信しておきました。

昨日の朝このミニカーが宅急便でやってきました。
中にはよろしくお願いしますとメーッセージが入っておりました
届いたミニカーはこちらです・・・

確かに車軸を止める部分が割れてしまっていますね〜
でもこのミニカー良く見ますとかなり遊んでありましてあちこちが傷だらけ・・・(笑)
よっぽどお気に入りなんだな〜と思われるのです。
察するに子供は男の子で2〜3歳かな??などと勝手な想像です(爆笑!)

早速ホイールの部分を分解して採寸。
どの様にホイールを作るのか検討に入ります
ホイールの表側は純正!?アルミホイールのモールドが有りますのでここは生かしたい所ですね
センターの部分はシャフトにローレット加工(抜けない様にギザギザを付ける様な加工)がして有りますが設計値よりも太くなってしまってホイールに負担がかかって割れてしまったと思われます。
ホイールの表面の部分は薄く削いでモールドを生かして実際にシャフトの刺さる部分とタイヤを支える部分は真鍮の挽き物を作って組立てる事にしました。
まずは真鍮の挽き物を作ります
最初に外径を元々のホイールに合わせて加工します
そして車軸が刺さる部分を削り出してからセンターに穴を開けます、穴は元々の車軸と同じ2.0mm(車軸は元のを使います)で穴を開けています。
車軸はローレット加工がして有るので本来なら少し大きな穴(0.2〜0.25mmくらいかな)を開ける所ですが・・・
真鍮はプラスチック程ローレット加工に対する抜け止め効果が期待出来ないので車軸を2.0mmまで削って(ローレット加工している部分を削るという事)固定はエポキシ系の接着剤にする事にしました。

ホイールが出来まして・・・後は突っ切りバイトで切り落とすだけになった所ですが・・・
ここで一手間です
ホイールの角の部分を回しながら荒めのサンドペーパーで落とします。
子供さんが遊ばれるおもちゃですから角が出ていると怪我をする恐れが有るのです。
普段の修理ではカッチリ角が出ている方が良いと判断するのですが、修理はお客様の気持ちを自分なりにどのように配慮するのかという部分も大事になって来るのです。

次は元々のホイールの表面を使う為に裏の壊れた部分等を切り取ります
この作業も旋盤を使って綺麗な面を出す様にします

裏面を切り取ったホイールの表面はこちらです・・・
厚みは約1.8mm程ですね
この部分が付いていたら子供さんも元の自分のフィアットだと認識してくれるんじゃないかと・・・

先ほど作った金属のホイールにこの切り落としたホイールの表面を接着してから組立てようかと思ったのですが・・・
おもちゃですから遊ぶ時に車体をひっくり返されるでしょう・・・その時にギラギラした真鍮色が見えるのも何だか無粋な感じがしたので塗っておく事にしました。
まずは下塗りです・・・耐久性を考えてウレタンサフを使います、そしてセミグロスブラックを塗って元のミニカーと同じ様に見える様にしておきます。
既にホイールの表面の部分を接着していたのでマスキングして塗っております。

作ったホイールに塗装をしてタイヤを填めて元通りに組立てました
実は修理を請け負ったのはリアだけだったのですが・・・
旋盤を使ってホイールを作るので同じ作業を4回しておきますとフロント側のホイールも同様に修理が出来ます。
同じ構造でしかも同じ素材のホイールですからまたどこかで壊れるかもしれませんし・・・良く見ますと少し亀裂も見えていますので今回フロントも同時に修理しておきました。
おまけにホイールタイヤをフェンダーの幅いっぱいに配置しますとタイヤが左右にガタツキが有りましたので透明のアクリルの丸棒を削ってスペーサーを入れておきました。
これでまた当分遊んで頂けるでしょう・・・今日の午前中には京都府の宮津市にお届け出来る予定ですね。


ちなみに「車好きの子供さんを養成したいので・・・」この修理は無料です

と言うか今の時代、壊れたミニカーを普通修理してまでは遊ばないですよね〜
実は僕の提示した修理見積もりは3000円と送料のご負担だったのです・・・
昨日ヤフオクを検索しますと同じ物が3700円で出ていました(昨日で終わったはずですが)、しかも新品です。
壊れたら新しいのを買ってもらったりするじゃないですか?僕は何も聞いてないけどそれでもこのフィアット500が良いという事情が有ったんだと思うのです。
ボディに付いた細かな傷(敢えてタッチアップはしていません)がそれを物語っていましたね

その気持ちは大切にしないとね〜。