Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの再塗装

2022-05-30 20:25:10 | 1/18 Ferrari 812 GTS

さて・・・見積もりだけでは終わりません。
そんなに暇じゃないのです(笑)

少しですが812をすすめておきましょう。

この812ですが実車写真によりますとホイールはセミグロスブラックでブレーキはカーボンディスクブレーキ、キャリパーはRED(ここはミニカーと同じですね)

写真を撮り忘れてしまいましたがミニカーではホイールをグロスブラックで塗ってありましてスポークの表面側は一部分クロームカラーで塗られていました。
ブレーキやホイールナットなど全部分解しましてホイールにサフを塗ってからセミグロスブラックを塗っています。

ブレーキもカーボンブレーキというにはあまりにもシルバーに近い感じだったのでこの後分解しましょう。

上の写真では光の当たっている角度からあまり光っていませんが・・・
真っ直ぐにみますとこんなに明るい色なんですよね。
これじゃあちょっとね〜。
せっかくなのでやり直しておきます。

ディスクのセンター部分はもう一枚エッチングが追加されていましてしかもカーボンディスクを止めるナットと押さえの板まで再現されています・・・
周囲から折り曲げるだけなんですが・・・3枚ほどきちんと曲がっていない部分もありますが・・・後で直しておきましょう(笑)

ホイールの塗装が終わったのでここからは組み立てです
まずはセンターキャップを取り付けます。
デカールに樹脂を盛ったような部品なのでクリアーボンドで再接着ですね。

続いてエアバルブを取り付けましょう。

まあ組み立ては全く難しくありません・・・中国のお姉さんでもできますからね(笑)
まあ設計がいいからね(爆笑!)

続いてホイールボルトを取り付けましょう。
これでホイールの完成かな〜!!

続いてブレーキですよ
まずは分解したブレーキディスクをシンナーに浸けて塗装を剥がします。

続いて黒っぽいガンメタを艶消しで塗りましょう。
そしてクローム調の塗料をぱらっと塗りまして・・・その上にクリアー塗料を砂吹きで重ねます。
実車のこの部分ですが艶がある様に見えるのです。

そして組み立てます
まあこれも一旦組まれていたものですから難しいはずはありません。

ホイールやタイヤを組み立てまして・・・当然ブレーキも取り付けています。
最初のミニカーの雰囲気とは全く違います。

一応シャフトをホイールに取り付けますがボディと合わせておかないと後で組み立てが難しくなりますのでボディと合わせて接着しておきましょう。
ただしボディとはまだ接着していませんよ(笑)
あくまでもボディとのマッチングを確認しているだけなのでキャリパーの位置関係はまだ決まってはいません。
あくまでも仮ですよ。

明日はF2007を進めようかと思っています。
その前にニンニクを片付けなければなりませんね(笑)


本日は見積もりです

2022-05-30 20:12:39 | その他

本日の山陰は午前中は曇りでポツポツ雨粒が落ちていました、お昼頃から雨が本格的に降ってきまして・・・と言っても道路が濡れるくらいですね。
とても畑に浸透するほどではないと思います。
もうちょっと降ってくれるといいけどね〜。
昨日は1500本のニンニクのうちホワイトニンニクの1300本ほどを掘っておきました、と言ってもまだガレージの中で広げて干しています。
天気予報では午後から雨と言っていたので午前中にラッキョウを掘っておくことにしました。
この定休日の間に雨が降ってもガレージの中でラッキョウの始末がつけられるからです。
まあポツポツは雨が落ちますがこれくらいなら涼しくていいですよね。
残りは1/6くらいを残して全部掘っておきました・・・とここで家内から呼び出しの電話が鳴ります。


急いで厨房に戻ります。
一通り厨房係を済ませまして・・・今日はそこそこ忙しかったですね。

アトリエに戻ったのは14時を回っていましたから・・・。
ここからは本業ですね。
今日の第一目標は見積もりですね。
1/18のイグニッションモデルを使ってお客様が昔乗っておられた思い出の仕様にしたいです。
まず実車はこんな感じ・・・
後期の2000GTでワタナベ8スポークホイールでリアはフェンダーカットという定番の加工がしてありますね。
フロントのフェンダーはほぼノーマルですね。

こちらが斜め後ろからのショットです
テールランプは後期型(ハードトップと同じもの)ですね。
フロントのワタナベホイールはF Fタイプのようにオフセットが大きいタイプが組み合わされています。
当時なのでホイールは14インチ、タイヤは70かせいぜい60でしょうね。

ベースとして送っていただいたのはこちらです。
イグニッションモデルの1/18でシャコタン・ハヤシホイールです。
どう見ても16インチくらいありそうですが雰囲気が全く違いますね、でも今の車しかご存じない方はこのバランスの方が自然なのでしょうね。

お客様から送っていただいたのは上記の4ドアのものと同じスカイラインの2ドアHTの2台です。
グリルとテールランプを2ドアHTから外してコピーして4ドアのボディに取り付けようということなんですね。
で・・・寸法をとってゆきますとそう簡単ではないことが発覚しました。
同じ車で4ドアと2ドアなので理論上は前と後ろは同じデータから作られているはず(中央の部分のデータだけ書き換えて作れば簡単ですよね・・・笑)なんですが・・・寸法が全く違います。
まずは4ドアのグリルの幅です。
一見左の部分がずれているように見えますがこれはフロントマスクの中央が出っぱっているためでして幅は79mmです

ハードトップは・・・どう大きめに見ても77mm

4ドアのボンネットの筋彫り部分の上下の寸法は・・・11mmで2ドアと同じ

中央の部分の上下寸法は10mm・・・でこれも同じ

でもヘッドライトの直径が4ドアモデルのほうが圧倒的に大きいですね。
実車は同じライトを使っているのですが・・・。

ということで左右の寸法だけが違っているのです。
またミニカーの方はフロントホイールアーチにオーバーフェンダーが付けられていまして形状が違いますね。
ここは削って仕上げなければなりません。

ついでにもうひとつ・・・
フェンダーのウインカーが違うのです。
ミニカーでは昭和45年式の特徴である長四角のタイプがつけられています。
お客様の乗っておられた後期のモデルでは2ドアと同じタイプになります。

続いてリアですが・・・
テールランプも違いますね
ミニカーは長四角のワンテールになっていますそしてその左右の幅が74.5mmほどですね

ハードトップのものを移設する場合はランプの部分だけを移すことになります。
なのでランプ部分の全幅は参考までです。
ハードトップの方は76mm
フロントと違ってリアは2ドアの方が幅が少し幅が広いみたいです。

加工をする上で塗装が必要になる部分を考えてみましょう。
まず最初にリアランプの中央の部分はボディパネルなのでここは埋めてボディカラーで塗る必要がでてきます。
次はフロントのフェンダー部分です、オーバーフェンダーを削ってやれば再塗装が必要ですね。
一番問題はフロントのグリルですが・・・幅が2mm違っていますのでグリルのついている部分の内側を片側0.7〜0.8mmほど埋めてグリルを複製したものを取り付ける必要がありますね。
しかもボディカラーはシルバーということになりますと色合わせを完璧に行うのは至難の業です。
前後とフロントフェンダーの部分全部で5箇所を塗るなら全塗装の方が良いかもしれません。

そしてホイールを2種類2本ずつそしてタイヤを作ることになります・・・
これは1/18でプロポーションモデルを作るほどの金額になりそうですね。
まあベースがミニカーであるだけ(しかも完成品なので分解の手間もかかってきます)かなり高いものにつきそうですね・・・

一応、お客さまには昼間のうちにご連絡をしておきました。
もちろん部分的に手を加える方法もありますのでご検討を頂きたいと申し上げておきました。
でも・・・自分の青春時代に乗っておられた車です、もし欲しいと思われるならできる限り作っておかれた方が良いかと思います。
何故ならば何度かに分けて加工しても同じ様になりますけど、重複する作業もありますからやるなら一度に全部フルコースでやっておいた方が無駄が無いと思うのです。