Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディ周りの仮組

2017-09-16 21:00:14 | Ferrari 365GTB4 Daytona
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本日の山陰は予報では午後から台風の影響が出てくるとか言われていたようですが、実際には夜になっても風は吹かず。
雨もほどほどでそんなに大量に降る訳ではなく・・・普通の雨模様でした。
どうやら台風の速度が上がらずまだ九州にも上陸していないらしいです

そんな天気なので何時もの様にオクラの収穫からイチジクの収穫、そして月曜日にはTVの取材なのでガレージの前側だけでも草を刈ってブルーベリーの鳥よけを片付けて最後に残ったブルーベリーを500gほど収穫、そして畑の耕耘作業をしました。
さすがにこれだけやりますとアトリエに戻りますとお昼前頃になります。
ちょうどお昼だったので昼食を食べてアトリエに戻りました。

午後からは制作を開始いたします。
本日からはボディ周りの仮組みを行います
まずはテールランプからですね
テールランプはボディの凹みにランプのベースを組んで見ます・・・
一見良さそうですよね
でも実はダメなんですよね〜

上から見ますとダメでしょ!?
わかりますか?
テールランプの向きが二つともに車体の外側を向いていますね。
レンズは真後ろを向いていないとね・・・不細工に見えてしまいます。
左側にレンズが見えていますがこれは使いません、アクリルから旋盤で挽物を作ってレンズにする予定です。

修正方法はいくつかありますが・・・
今回は取り付け部分をリューターで削って向きを合わせます。
他にもパテを使って向きを整える方法もありますが少し奥側に引っ込めたかったので今回は削る方法をとっています。

削っています・・・
部品を付けたり外したりしながら何度か削って合わせます。
手間はかかりますが確実な方法をとってゆきます。

片側ですがやっとテールランプが真後ろを向いてくれましたね
写真で見ますとそんなに変わらない様に見えますが1/12ですからこの修正をしない場合は結構目立ちますよ。
つまり避けて通れない作業であるということです

ライトウェイトのレース用のデイトナの場合はテールランプの上側に小さなランプがつきます
このランプは後で取り付けられたらしく真後ろを向いておりません
ボディのラインに沿って上側を向いていますのでその通りに取り付けています。

ちなみにトムソンのマシンですがこれにも付いていまして、やっぱり斜め上を向いていますね

同じ様な小さなランプが左側のAピラーの上側に取り付けられています
これは俗にピットイン灯というべきもので次の週にピットインするという合図をピットに送るためのものです。
今ですと無線がありますが昔は無かったのでこの様な合図が必要だったのでしょう。
夜はこれでわかるのですが昼間でもこれでわかったんでしょうか?素朴な疑問です(笑)

ヘッドライトも仮組みしました
ここは概ね問題なくバリを削っただけですがうまく収まりました。

ヘッドライトには透明なカバーがつきますのでヘッドライトとの干渉は避けなければなりませんが大体良い様ですね
ここの収まりが悪かったら修正は結構大変ですね・・・うまく収まりそうで良かったです(笑)

ここからは少し気になったディティールをご紹介して見ましょう
サイドウインドウの後ろ側にはこの様なディティールがありますこのメタルの部品とボディの間にモールがあるかもしれないので少し考えましょう・・・

ホイールの中心にある六角のロックナットとその座金ですがホイールの中心が出っ張っていますのでつかないのです・・・座金の部分が浮いているのがわかりますよね
座金とロックナットは
洋白丸棒から削り出す予定です・・・上手くいけば良いな〜(笑)

ゼッケン灯ですね・・・
メタルの部品にメッキを施してありますが・・・1/43ならこの方法でいいかもしれませんが・・・
ちょっとシャープさが足らないのでは・・・と思いますので多分作り直しになると思います

これは何でしょう?
実はこれシフトレバーなのです
これはちょっと使えないですね〜
全面的に作り直しですね〜(笑)

次はバックランプです・・・
インストにはバックランプを取り付ける様になっていますが一般的に売られている1/18のミニカーにはバックランプが付いていないものもありますので有るのが正しいのか無いのが正しいのか調べて見ました。
どうやら有るのが正しいみたいですね・・・
レンズ一体の部品ですがレンズは作り直しになりそうです

次はナンバー灯ですナンバー灯は2箇所に取り付けピンが付いていますがほんのわずかズレていまして使い物になりませんでした
この部分はボディの厚みがない部分なのでピンを使わず接着剤で取り付ける予定です・・・

部品を見ていてちょっとびっくりしたのがこれです・・・
ボンネットなどを止めるゴム製のロックなんですが・・・何と中央の部品はメタルが流れていませんね〜。
これは何とかしないといけないかな〜


明日もボディの修正を続けますが、実は本日このボディのオーバーフェンダーの形状が大きく違うことに気がつきました。
削ることはそう難しいことではありませんが大きく形状を変えることになりますからお客様に確認をさせていただいておりますがこの結果で明日の作業が変わってきますね・・・このAMRのキットで有ることを大切にされる方もいらっしゃいます、また実車と同じ形状を希望される方もいらっしゃいます。
どちらがご希望かの確認をさせて頂いてから作業を進めさせていただきます。

シート加工とタイロッドの制作

2017-09-15 21:02:49 | Ferrari 365GTB4 Daytona
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今日も2回目の更新ですよ。
天気の方はスルーです・・・

そういえば昨日FBで何年か前の思い出をシェアした時に最近はTVにも取り上げられないでおとなしく仕事をしていると書いたのですが、本日地元TV局から電話がありまして取材の予定が入りました。
FBをどこかで見ていらっしゃったんでしょうか??
それともたまたまそういうタイミングだったのか・・・よくわからないのですがこれもまたご縁というものでしょうか!?


とんぼさんからコメントをいただきまして内装屋さんでデイトナのシートのレストアをしていらっしゃる方(他の方からもお電話をいただきこのブログの主は関西の女性だという情報があります)のブログに写真がいっぱいあり拝見させていただきました。
ただ、レース用のデイトナのシートがストリート用のデイトナのシートと同じかどうかはわかりませんのであくまでも参考に・・・ということですね。
何か違和感を感じていたのですが、その一つがわかりましたシートバックが厚いんですよそれに角ばっていて昔の応接セットみたい(笑)
ということでサンダーを使ってザクザクと削りました。
その後平ヤスリで整えてやっとここまで元に戻りました。
その後少しパテを入れて硬化待ちですね。

パテが硬化するまでシートはさわれませんので保留していたフロントのステアリング系のタイロッドを作りましょう。
まずはタイロッドを取り付けるアップライトのアームに穴を開けます。
キットでは針金を通すだけになっていますが取り付けに1.4mmのビスを使おうと思っていますので下穴は1.1mmで開けておきまして1.4mmのタップでネジを切りました。

ボールジョイント部分を作りましょう
大体の形状に旋盤で真鍮を削っておきました。
細い部分は1.4mm太い部分は3.0mmにしてあります。

先の細い部分をリューターにくわえておいて回しながら太い部分を球形に整形いたします。
いわゆるドリルレースというやつですね。

球形の部分の上下を削って平らにしておきましてその中心に1.4mmの穴を開けます。
この穴にビスを通してアップライトに止めるようにしてゆきます

あとは真鍮パイプを組み合わせてこんな感じで作ります。
まだハンダ付けをしていませんのでバラバラですが・・・

ボールジョイント部分と真鍮パイプの組み合わせはこんな感じですよ
真鍮パイプを使うことで穴の中に真鍮線を差し込んで長さを調整できますよね・・・。
ボールジョイントと真鍮パイプの間を先にハンダつけしました。

中央部分の真鍮線をハンダつけしました。長さは左右のキングピン(ホイールを支える中央のシャフト)が左右で一直線になるように長さを調整いたします。

タイロッドを取り付けて左右にステアさせますとタイトッドが中央の構造物に当たってしまう部分が出てしまいました。
その部分を削っておきます・・・

ボディを乗せて見ますとボディにもタイロッドが当たってしまいます。
ほんのわずかですが・・・
無視できるくらいなんですが・・・
それでも削っておきましょう・・・やっぱりやることはやっておかなければ・・・ね。



明日はシートのパテを研いでいよいよボディの整形に移りましょう。

ポルシェ911フラットノーズホイール組立て

2017-09-15 20:07:44 | その他
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今日の山陰は午前中は台風前で風が強かったですが・・・南風が吹いて暑い訳でもなく意外に涼しく過ごせました。
身の回りの天気だけを見ていますと本当に台風が来るのかな?と言う感じですね。
いつもなら明日は台風が来るというタイミングですと暑くて風が強い感じがしていましたが・・・。
まあ余り荒れないで欲しいですね・・・世間の方々は3連休でお出かけの方も多いですからね。

さて本日一発目の更新はこちらです。
昨日から塗っていましたポルシェ911フラットノーズですが本日組立ててご依頼主のUさんに確認して頂き明日発送の予定ですので朝からホイールの塗りと組立てを行ないました。
実は昨日ホイール3本分のメッシュをご希望に近かった赤金に塗っておきました、1本はブログに書いた様にゴールドです。
しかし赤金では無くゴールドの方がイメージに近いという事になりましたので朝から塗り替えです(笑)

しかしこれが簡単では有りませんでした
ゴールドは比較的隠蔽力が強い色なのですが赤金はシルバーにクリアーレッドとクリアーイエローを混ぜた様な調色だったので上にゴールドを塗りますとクリアーの色素が染み出てきまして全部赤金になってしまいました。
仕方が無いので一旦シンナー風呂に浸かって頂き塗装を全てやり直しました・・・こんなに回りに道になってしまったのは内緒ですが・・・(笑)
塗装が乾燥しましたらピアスボルトの部分のパーツを接着します。

そしてこの状態でミニカーのホイールに戻します。
余分な部分に接着剤がつかないように注意は必要ですね。
また塗装をした部分に接着剤がつきますと塗装が溶けてしまいましてやり直しが必要になってしまいますから・・・注意!注意!!

最後にセンターロックのナットとその奥側に取り付けられるワッシャーを取り付けて完成です。


この後にご依頼者のU様が確認に立ち寄られまして了解をいただきましたので明日は埼玉県川口市に向けて発送させていただきます。
台風は大丈夫かな!?・・・一日延ばした方が良いかな〜!?
迷うところですが明日の様子を見て決めましょう。

ロールケージの調整

2017-09-14 22:05:41 | Ferrari 365GTB4 Daytona
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さて山陰の天気は先ほどアップしたポルシェの方で書きましたのでここでは省略です
先ほどポルシェの記事をアップした時になかなかブログに反映しないんですよね・・・gooブログのサーバーがサイバー攻撃されているのかもしれませんね。

さて本日もロールケージの調整をしています。
キットのままの寸法でロールケージを組みますとロールケージの前側の幅が広くてサイドウインドウの幅ギリギリになってしまいます
それでは具合が悪いのでフロント側を少し短縮します・・・

少し短縮なら左右を削ればいいのですが今回の場合短縮する幅が5mmほどになりますので助手席側の途中の部分を一旦カットして中心に真鍮線を入れてつなぎなおします。
中央部分でカットしないのには理由がありまして中央部分にはバックミラーをつけなくてはなりませんので中心に真鍮線があると穴を開ける場合に当たってしまう可能性があるからです。

まだ接着していませんので向かって右側の接続部分が少しずれていますが何とかコクピット内に収まりそうですね〜。

サイドウインドウに沿ってロールケージが収まっていることを確認します・・・
最初はAピラーの上側の部分にロールケージが当たっていました・・・ということはロールケージが開いているということですね。

ロールケージの継ぎ目の部分は強度を上げたいのでプラリペアーを使って継ぎ目を消すと同時に強度をしっかりともたせます。
プラリペアーは硬いので強度は上がりますが削るのはなかなか大変なんですよね〜(笑)

プラリペアが硬化しますとロールケージを外してもこのままの状態で形状を維持することができます。
真鍮のピンを入れていますがそれでもこれだけの強度を保つためにはプラリペアーしかないですね〜。

少しプラリペアーを盛りすぎたところがありまして・・ボディが少し持ち上がってしまいます・・・
削って調整をすれば問題はないのですが・・・それでも心配なんですよね。

さてロールケージに盛ったプラリペアーを削ります
削る形状も複雑ですし樹脂自体が硬いのでなかなか大変ですね〜。


やはり部品が大きいのでその調整には時間がかかりますね〜
明日は再びシートの整形をし直しましょう・・・

ポルシェ911フラットノーズホイールの塗り替え

2017-09-14 21:11:21 | その他
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今日の山陰はいい天気でした。
日中も結構涼しく・・・午後からは風が出てきましたがこれは台風の余波かな?
午前中は少し暑く感じましたが・・・まあこの時期としては標準的なところでしょうか、それにしても週末の台風が気になりますね〜。

さて先日ご紹介したポルシェ911フラットノーズですが嫁ぎ先の方のご希望でメッシュのホイールをゴールドに塗装することになりました。
このゴールドというのがなかなか難しくて赤金か青金かで少々イメージが異なってしまいます。
なのでサンプルを作って画像をお送りする事にいたしました。

早速ですが新品の完成品からホイールディスクを取り外します。
繊細なエッチングを曲げないように気をつけて取り外します・・・曲げてしまったら・・・新しいのを弁償しなくてはなりませんから慎重にね。

スポークの部品を完全に分解しまして
サフを塗ります・・・
サフは耐久性や密着性の問題からウレタンを使います
手間はかかりますがやっぱり長い間楽しんで頂きたいですからね〜

こちらは赤金です・・・

そしてこちらがクレオスのゴールド・・・今回は濃いめのゴールドをご希望なので青金は除外しています(笑)

個々に写した写真では色の違いがわかりにくいですが一枚の写真に収めますと色の違いがわかりやすいですね。
左側が赤金、右側がクレオスのゴールドです。

ボディがないとわかりにくい方のために
ホイールにはめて写真を撮りました
下が赤金ですね

こちらがゴールドです


さてどちらがご希望に近いでしょうか?