すっかり更新の手が回らなくなっていましたが、その間にも禁煙治療の保険適応化などコメントをお伝えすべきことが山積していました。その中で、大いに憂慮すべき問題がこれです。
すでにネット上だけでなく、産婦人科以外の医師も含めて医療界では大きな衝撃として様々な動きが出てきています。
事実関係や産科的なコメントについては私からは何とも言えないので、下記の「リンク集」や「ひとりごと」などをいくつかご覧いただきたいと思いますが、この逮捕を受けて予想される(既に始まっている)事態は、
・分娩を取り扱う医療機関の減少、
・特に一人医長で頑張っていた地方中小病院からの産婦人科医引きあげの加速
・医学生、研修医の産婦人科忌避傾向の加速
小児科も他人事ではありません。研修後の入局者数が激減しているという報道があったばかり。
「福島県では警察官がお産をとればいい」などという声も聞こえてきています。
青森県はもっと深刻なはずです。こんなことで産婦人科医が増えるわけがない。
この事件は、青戸病院の前立腺手術や、割り箸突き刺し事件での対応などとは全く性質を異にするものと考えられます。
医療界で火急かつ大きな動きが起きていることは、決して仲間内の庇い合いなどではなく、こんなことではリスクを伴う医療などできないという切実な声のあらわれです。
たとえば、多くの医師が自分の子どもには医者にだけはなってほしくないと考えている。
そういう世界が、今の日本の医療の現実であり、この事件で、もしかしたら後戻りできない大きなターニングポイントを曲がってしまったのかもしれません。
産婦人科医逮捕……(2/20)
http://fukanju.exblog.jp/3225534/
産婦人科医逮捕関連リンク集(2/23-ふか&もけ)
http://fukanju.exblog.jp/3244511/
ある婦人科医のひとりごと
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn
「加藤克彦先生を支える会」(福島県産婦人科医会)
http://www.f-medical.com/faog/oshirase/katodoc.html
日本産婦人科学会・日本産婦人科医会からのお知らせ(2/24)
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_24feb2006.htm
東京都医師会の声明文(3/3)
http://www.tokyo.med.or.jp/kaiin/news/detail.php?NI=NW00198
神奈川県産科婦人科医会の抗議声明(3/6)
http://www.kaog.jp/
癒着胎盤による母体死亡で産婦人科医が逮捕(#科学技術Wiki)
http://hiki.cre.jp/SciTech/?YutyakuTaibanNiYoruBotaiSibouDeSanhujinkaiGaTaiho
医療事故における、医師の刑事責任
http://www.k-net.org/opinions/adr1.html
福島県立医科大学が県内の3病院への産婦人科医師派遣中止(3月3日 asahi.comマイタウン福島)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000603030004
3/11より事故のあった県立大野病院の産婦人科が休診(3月3日 毎日新聞、福島)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000041-mailo-l07
検証・医師不足 第1部 産科医がいない/(6)努力の代償 死亡率改善に心血注ぐ
>「昔は妊婦や家族は命懸けで出産に臨んだものだ」と話すのは、八戸レディスクリニックの小坂康美医師。(中略)今と比べて乳児や母体の死亡率も高かった時代だ。それゆえ、医師や助産師らは赤ちゃんの死亡率改善に心血を注いだ。県内の医療体制は次第に整備され、結果として死亡率は改善に向かった。一方で、医療訴訟の多さに小坂医師は「世間は訴訟という形で評価した」と、努力の代償として得た皮肉な現実を嘆く。
すでにネット上だけでなく、産婦人科以外の医師も含めて医療界では大きな衝撃として様々な動きが出てきています。
事実関係や産科的なコメントについては私からは何とも言えないので、下記の「リンク集」や「ひとりごと」などをいくつかご覧いただきたいと思いますが、この逮捕を受けて予想される(既に始まっている)事態は、
・分娩を取り扱う医療機関の減少、
・特に一人医長で頑張っていた地方中小病院からの産婦人科医引きあげの加速
・医学生、研修医の産婦人科忌避傾向の加速
小児科も他人事ではありません。研修後の入局者数が激減しているという報道があったばかり。
「福島県では警察官がお産をとればいい」などという声も聞こえてきています。
青森県はもっと深刻なはずです。こんなことで産婦人科医が増えるわけがない。
この事件は、青戸病院の前立腺手術や、割り箸突き刺し事件での対応などとは全く性質を異にするものと考えられます。
医療界で火急かつ大きな動きが起きていることは、決して仲間内の庇い合いなどではなく、こんなことではリスクを伴う医療などできないという切実な声のあらわれです。
たとえば、多くの医師が自分の子どもには医者にだけはなってほしくないと考えている。
そういう世界が、今の日本の医療の現実であり、この事件で、もしかしたら後戻りできない大きなターニングポイントを曲がってしまったのかもしれません。
産婦人科医逮捕……(2/20)
http://fukanju.exblog.jp/3225534/
産婦人科医逮捕関連リンク集(2/23-ふか&もけ)
http://fukanju.exblog.jp/3244511/
ある婦人科医のひとりごと
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn
「加藤克彦先生を支える会」(福島県産婦人科医会)
http://www.f-medical.com/faog/oshirase/katodoc.html
日本産婦人科学会・日本産婦人科医会からのお知らせ(2/24)
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_24feb2006.htm
東京都医師会の声明文(3/3)
http://www.tokyo.med.or.jp/kaiin/news/detail.php?NI=NW00198
神奈川県産科婦人科医会の抗議声明(3/6)
http://www.kaog.jp/
癒着胎盤による母体死亡で産婦人科医が逮捕(#科学技術Wiki)
http://hiki.cre.jp/SciTech/?YutyakuTaibanNiYoruBotaiSibouDeSanhujinkaiGaTaiho
医療事故における、医師の刑事責任
http://www.k-net.org/opinions/adr1.html
福島県立医科大学が県内の3病院への産婦人科医師派遣中止(3月3日 asahi.comマイタウン福島)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000603030004
3/11より事故のあった県立大野病院の産婦人科が休診(3月3日 毎日新聞、福島)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000041-mailo-l07
検証・医師不足 第1部 産科医がいない/(6)努力の代償 死亡率改善に心血注ぐ
>「昔は妊婦や家族は命懸けで出産に臨んだものだ」と話すのは、八戸レディスクリニックの小坂康美医師。(中略)今と比べて乳児や母体の死亡率も高かった時代だ。それゆえ、医師や助産師らは赤ちゃんの死亡率改善に心血を注いだ。県内の医療体制は次第に整備され、結果として死亡率は改善に向かった。一方で、医療訴訟の多さに小坂医師は「世間は訴訟という形で評価した」と、努力の代償として得た皮肉な現実を嘆く。