踊る小児科医のblog

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シンポジウム「プール吸排水口の事故を繰り返さないために」

2006年09月05日 | こども・小児科
昨日紹介した日本外来小児科学会の会場で、シンポジウム「プール吸排水口の事故を繰り返さないために」のチラシと、「プール吸排水口の事故死を二度と繰り返さないために」と題した山中龍宏先生(日本外来小児科学会アドボカシー委員会委員長)が書いた冊子が配布されていました。HPにはまだ掲載されていないようなので、シンポジウムの情報についてはここに紹介させていただきます。

冊子は是非全文を読んでいただきたいと思うので、ここに抜粋して紹介することはしませんが、最後の章『すべての人が、今、それぞれの場でアドボカシーを』の中に書かれている
「気づいているのに何もしないことは、知らないことよりも非人間的であるといってもよい」
という一文は、まさに私がいつも感じていることそのもので、事故予防だけでなく例えばタバコの問題などについてもそのままあてはまることです。
(というか、そのような考え方を山中先生をはじめとする方々から学んだわけなのですが)

関連サイト
・事故サーベイランスプロジェクトブログ
・子どもの事故予防情報センター SAFETY SITE

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日本外来小児科学会 第3回アドボカシー委員会主催シンポジウム

テーマ「プール吸排水口の事故を繰り返さないために」
    ~子どもの事故による傷害を予防する~

 2006年7月31日、プールの吸水口に吸い込まれて亡くなる事故が、また、発生しました。2004年の7月末にも同じ事故がありました。今までに60人の子がプールの吸排水口にはさまれて亡くなっています。なぜ、同じ事故が繰り返されるのでしょうか?
 同じ事故を二度と繰り返さないために緊急のシンポジウムを企画しました。プールに関わる関係者、またご遺族に発言していただき、具体的な解決策を見出したいと思います。
皆さま、ぜひこのシンポジウムにご参加し、いろいろと発言ください。
            日本外来小児科学会 アドボカシー委員会

1.今までに取り組んできたこと
   発表予定者
    小児科医 :内海裕美、原 朋邦
    学校関係者:全国学災連 鈴木加津美
    行政関係者:未定
    ご 遺 族:林田和行
    施設関係者:日本体育施設協会 柊 巌
    工学関係者:産業技術総合研究所 西田佳史
    法律関係者:桐蔭横浜大学 郷原信郎
2.パネルディスカッション
   座長:山中龍宏、三浦義孝
   パネリスト:発表者全員
3.まとめ

日 時 2006年10月15日(日) 13:30~16:30
場 所 六本木ヒルズ・アカデミーヒルズ49階オーディトリアム
参加費 無料
共 催 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター子どもの事故予防工学カウンシル(CIPEC)