踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

EM菌とニセ科学の間

2007年03月10日 | 環境・エネルギー
まだこんなことやってたんだ…。
小川原湖にEM菌投入せず(2007年3月10日)

この会議では、八戸高専の先生もきっとご苦労を重ねたんでしょうね。。
EM菌については以前WEBサイトをあちこちめくって調べようとしたことがありましたが、途中で馬鹿らしくなってきて思考停止。

EM菌という名称自体、イケてる証拠かも。
「有用微生物群(Effective Micro-organisms)の頭文字をとってEMと名づけられた」ということは、EM菌が有用だという文章を直訳すると「有用な細菌は有用だ」という閉じた世界に入りこんでしまうわけで。。

EM菌についての考察は、下記に一部引用した菊池聡氏のレジュメが簡潔明瞭で参考になるのですが、問題はEM菌がニセ科学やその周辺の全ての例に漏れず「商売・金もうけ」の手段になっていることと、それに連なって自治体の“環境行政”や学校の“環境教育”に入り込み、公金が使われたり、子どもたちの科学的思考を伸ばすのではなく思考停止につながる教育が行われていること。

小川原湖の水質浄化が「待ったなし」の状態なら、こんなことに時間と金をかけていないで、緊急にやるべきことは他にあるでしょう。
練習問題として、面白い課題かもしれませんが、ちょっと突っ込めてません。