踊る小児科医のblog

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小児科医過労死認定で勝訴:国に判決確定の葉書を

2007年03月16日 | こども・小児科
報道で伝えられているように、過労による自殺で亡くなった小児科医師中原利郎さんの過労死認定訴訟は、地裁で勝訴の判決が出ています。
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 東京都中野区の立正佼成会付属佼成病院に勤務していた小児科医の中原利郎さん=当時(44)=が1999年に自殺したのは過労が原因として、妻のり子さんが労災と認めなかった新宿労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、自殺を労災と認め処分を取り消した。
 原告側代理人によると、医師の自殺を労災と認めた判決は全国で2例目で、小児科医では初めて。
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この裁判は全国の小児科医をはじめとする医療関係者が支援していて、昨年の夏に弘前で開催された青森県保険医協会主催の医師不足を考えるシンポジウムで、 本田宏先生と共にお話してもらいました(私は出席できませんでしたが)。また、横浜で開催された日本外来小児科学会でも支援する会のコーナーが設けられ、奥様と娘さん(六ヶ所村で小児科の研修中)も出席し、私もその時に署名をさせてもらいました。最終的に13686筆の署名が裁判所に提出されたようです。

☆国が控訴しないで判決を確定させるよう葉書要請行動を行っています☆

小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会のトップページにあるPDFまたはWORDの要請文をプリントして、厚労大臣や労働局・労基署宛に判決確定の要請葉書を送る運動が始まっています。急を要しますので、協力していただける方はよろしくお願いします。

同時多発重大事件、危機感はあるか

2007年03月16日 | NEWS / TOPICS
◎群馬・太田市長宅にトラック2台突っ込む

2.26事件を思い起こさせます。加藤紘一氏の自宅が放火されたときにも小泉首相の反応は非常に鈍かった(夏休みで呆けていた?)。
清水・太田市長は2002年の「地方主権全国フォーラム in 八戸 II」(このHPは私がつくりました)で八戸に来ていただいて話を聞いたとき以来、メルマガやブログなどを通じていつも情報を受け取り続けてきました。(はっきり言ってわけのわからない八戸市長よりもよほど身近な政治家です)

◎北陸電力が志賀原発の臨界事故隠す、制御棒外れ15分

定期点検で原子炉を止めていたにも関わらず制御棒が入らないで制御不能になり臨界が15分も続いた、しかもフタが外れた状態で!!
これがどんなに怖ろしい事態だったのかは、当事者が必死で隠そうとしたことからもわかるはず。。
報道の扱いが小さすぎる。国民の感受性が鈍っている。。

◎誤って溶液追加注入/再処理工場(2007年3月12日)

元のMOX燃料?が残っている状態でそこにプルトニウム溶液を追加注入する、、これがどういう事態なのか(いま究明中ですが)、報道に伝えられているような「外部への影響なし」といった脳天気なミスではなく、レベル2に相当する事故ではないかということで現在追究中です。少なくとも再処理工場の安全管理体制の根幹に関わる事故であることは間違いありません。

◎県内3水力発電所でデータ改ざん

この一連の「電力会社はウソツキ企業」という流れで冒頭の何年も前の臨界事故が明らかになったわけです。電力会社には、もちろん再処理工場を稼働させている日本原燃も含まれると考えるのが普通ですね。現に上記の再処理工場のミスについても、必要な情報を公開せず、こちらからの問い合わせにやっと渋々答えているような状況ですから。

◎東京都知事選、石原氏と浅野氏がマニフェスト発表

「ウソツキ社会」で一連のニュースを伝えているのは、いま浅野氏の「許される嘘、許されない嘘」を読んでいるところだったからです。この本では、NHKのこどもニュースの取材に答える浅野知事が、こども記者に答える一連の経緯が印象的です。県庁の記者に対して、子どもの記者に負けているよと。(この件については書き直します)
浅野史郎夢らいん
石原慎太郎公式サイト
…石原氏のはただの“公約”では?(ちゃんとしたのが掲載されていない?)
先ほどまで報道ステーションやニュース23の討論を見てましたがわかりにくく、本日開催された公開討論会の映像(または音声)が公開されることを望みたい。
あくまで他自治体の首長選ではありますが(本番は青森県知事選)、この国の根幹に関わるターニングポイントと考えています。

◎タミフル問題で横浜市大横田教授への異常な朝日バッシング

朝日新聞や報道ステーションを見ていないのでわかりませんが、かなり断定的な先入主に基づいた異常な報道がなされているらしい。横田教授は、日本の小児医療や予防接種行政の現状を憂い、子どもたちと小児科医のために常に前面に立って提言し行動してきた、清廉潔白な信頼すべき小児科医です。この点は直接接したことのない私にも間違いのないこととしてお伝えできます。厚労省の調査はパブリックなもので、情報に手を加える余地はありません。これ以上のことについては、項を改めてお伝えしたいと思います。