熊本熊的日常

日常生活についての雑記

健康診断

2010年02月15日 | Weblog
今日は健康診断を受けた。会社勤めをしていれば、従業員に年に最低1回の健康診断を受けさせることが雇用者に義務付けられているので、こうして受けることになる。以前の勤務先で、健康診断を受けたことがないという同僚がいた。彼の言い分では、あんなものは無用だというのである。自分の直接の知り合いではないが、健康管理に熱心な人で、半年毎に健康診断を受けていたにもかかわらず、癌が発見され、しかもそれが末期癌だった、という人もいた。

確かに、病気の早期発見早期治療というのは健康管理の基本であろう。しかし、人は遅かれ早かれ必ず死ぬ。これまで事ある毎に書いているが、人は生まれることも選べなければ死ぬことも選べない。自殺するというなら話は別だが、与えられた生を与えられた範囲内で生きるのが生き物の定めである。それを数年ばかり無理に伸ばしてみたところで、どれほどの意味があるのかとも思う。

これまで何社もの会社を渡り歩いてきたので、いろいろな病院で健康診断を受けてきた。大学を出て最初に就職した会社には、社内に診療所があって、そこで受けていた。その会社の後は、外資系が殆どなので、契約先の病院での受診となった。築地の聖路加病院、代々木の鉄道病院、飯田橋の厚生年金病院、歌舞伎町の社会保険新宿健診センター、そのほかにオフィスビルのなかにあるクリニックなどである。当然ながら、どこの病院でも検査内容に大きな違いがあるわけではない。

それでも傾向としては、年々、設備がきれいになっている。医療機関といえども商売だ。いかに効率よく客を集め、その客を回転させるか、ということはやはり経営課題としては大きなことだろう。そのひとつとして、企業の健康診断を請け負うというのは大いに有効な方法だ。今日は勤務先近くのビルのなかにあるクリニックだったが、前回2007年の時には一般診療と受付は別でも一部検査フロアが重複しているところがあった。今回は健診フロアと一般診療フロアとが完全に分離されていて、受診者が同一時間帯に5人程度と少人数なので、30分ほどで一気に様々な検査が済んでしまった。あと、採血の時の注射針も細くなったのか、看護師の腕がよかったのか、刺さる時の痛みが殆ど感じられなかった。これも前回までとの違いとして気づいたことだ。

この調子で、病気になったときも苦痛なく治療を受けることができて、死ぬときも楽に旅たつことができれば言うことはない。