昨日の仕事帰り、よりにもよって自分が乗るはずの電車が隣の有楽町駅で人身事故に遭遇してしまい、寒空の下で40分も待たされることになった。事情が事情なので駅改札に戻って駅員に電車の利用をやめてタクシーで帰る旨を伝えればPasmoの入場取消処理をしてくれるはずだが、せっかくの機会なので、人身事故に遭遇したまさにその電車を待って、帰ることにした。
乗るはずだったのは東京駅を0時38分に出る山手線内回り。事故発生は0時36分頃ということになる。事故発生と同時に東京発0時40分の京浜東北線赤羽行きも新橋で立ち往生となった。ついでに山手線外回りも京浜東北線南行きもすべて運転見合わせだ。
月半ばの火曜の終電は空いている。東京駅を発着するどの線よりも遅い時間の電車なので、他の線から乗り換え客が次から次へと、というようなことがない。10分経っても30分経っても、ホーム上の人影の数はあまり変化がない。寒くて身体が縮こまる所為なのか、あまり苛々している様子の人もいない。5分おきくらいに駅の放送で事故関連の情報が伝えられる。結局、人身当事者は1時05分頃に救出されたとの放送があり、1時20分に京浜東北線赤羽行きが到着した。山手線の運転再開も近いとの放送があったが、身体が冷え切ってしまったので、とりあえず先に来た京浜東北線に乗る。
最後尾の車両に乗った。車掌が緊張している。そりゃそうだろう。40分も遅延して、おまけに終電である。酒が入った客に絡まれないとも限らない。この時間になると駅職員の姿も殆どない。絡まれたが最後、孤立無援だ。しかし、40分遅延しても車内は何事もなかったかのように空いていて静かだ。秋葉原で、ちょっとおかしな奴が乗ってきたが、そういうのは事故があってもなくてもよくあることだ。40分遅れのまま田端に到着。そこで、山手線内回りと接続を取る。駅の放送によれば、山手線は日暮里に到着しているとのこと。5分ほどでその山手線が到着。先頭車両には血痕とか肉片が付いたままなのかと思って注目していたのだが、やはり何事もなかったかのようだった。
結局、巣鴨には定刻に45分ほど遅れて到着。改札に付属している駅事務室には2人の駅員が直立していた。そこで遅延証明をもらい、改めて自動改札から外へ出る。もらった遅延証明には遅延した時間が空欄になっている。ここに時刻を刻印しようと思えば刻印することもできるのだろうが、空欄の需要が多いのだろう。その昔、タクシーの領収書が手書きだった頃、「サービス」と称して領収書の束を1冊もらったことがある。買い物をしたときにもらうレシートを無闇に捨てる人が多いが、領収書というのは時として有価証券になるということを忘れてはいけない。私はレシート類はすべて保存してある。尤も、感熱紙のレシートの場合、時間の経過とともに印字が薄れてただの紙切れと化しているものも少なくない。遅延証明も何かの役に立たないとも限らない。しかし、とりあえずのところは今日の記念である。
事故で電車が遅れても、見た目の風景は何も変わったことがない、ということを知った。でも、寒かった。
乗るはずだったのは東京駅を0時38分に出る山手線内回り。事故発生は0時36分頃ということになる。事故発生と同時に東京発0時40分の京浜東北線赤羽行きも新橋で立ち往生となった。ついでに山手線外回りも京浜東北線南行きもすべて運転見合わせだ。
月半ばの火曜の終電は空いている。東京駅を発着するどの線よりも遅い時間の電車なので、他の線から乗り換え客が次から次へと、というようなことがない。10分経っても30分経っても、ホーム上の人影の数はあまり変化がない。寒くて身体が縮こまる所為なのか、あまり苛々している様子の人もいない。5分おきくらいに駅の放送で事故関連の情報が伝えられる。結局、人身当事者は1時05分頃に救出されたとの放送があり、1時20分に京浜東北線赤羽行きが到着した。山手線の運転再開も近いとの放送があったが、身体が冷え切ってしまったので、とりあえず先に来た京浜東北線に乗る。
最後尾の車両に乗った。車掌が緊張している。そりゃそうだろう。40分も遅延して、おまけに終電である。酒が入った客に絡まれないとも限らない。この時間になると駅職員の姿も殆どない。絡まれたが最後、孤立無援だ。しかし、40分遅延しても車内は何事もなかったかのように空いていて静かだ。秋葉原で、ちょっとおかしな奴が乗ってきたが、そういうのは事故があってもなくてもよくあることだ。40分遅れのまま田端に到着。そこで、山手線内回りと接続を取る。駅の放送によれば、山手線は日暮里に到着しているとのこと。5分ほどでその山手線が到着。先頭車両には血痕とか肉片が付いたままなのかと思って注目していたのだが、やはり何事もなかったかのようだった。
結局、巣鴨には定刻に45分ほど遅れて到着。改札に付属している駅事務室には2人の駅員が直立していた。そこで遅延証明をもらい、改めて自動改札から外へ出る。もらった遅延証明には遅延した時間が空欄になっている。ここに時刻を刻印しようと思えば刻印することもできるのだろうが、空欄の需要が多いのだろう。その昔、タクシーの領収書が手書きだった頃、「サービス」と称して領収書の束を1冊もらったことがある。買い物をしたときにもらうレシートを無闇に捨てる人が多いが、領収書というのは時として有価証券になるということを忘れてはいけない。私はレシート類はすべて保存してある。尤も、感熱紙のレシートの場合、時間の経過とともに印字が薄れてただの紙切れと化しているものも少なくない。遅延証明も何かの役に立たないとも限らない。しかし、とりあえずのところは今日の記念である。
事故で電車が遅れても、見た目の風景は何も変わったことがない、ということを知った。でも、寒かった。