熊本熊的日常

日常生活についての雑記

春眠暁を覚えず

2010年05月01日 | Weblog
昨夜は帰宅が遅くなったので、今日は午前中一杯寝床で過ごそうと決めていた。今年の春は気温の上下が激しく、全体としては寒さが長引いていて気持ちよく眠ることのできる温度には少し足りない日が多かったように思う。今日は漸く春眠にふさわしい日になったように思う。

世間では「ゴールデンウィーク」などと言って、なんだか遊びにいかないといけないかのような雰囲気が無いわけでもないのだが、カレンダーを眺めてみれば、少しばかり余計に休日が並んでいるというだけのことだ。まして、私の場合は普段でも平日昼間が空いているので、毎日が休日と言えなくもなく、ことさらに「黄金週間」というほどのことはない。年がら年中「黄昏週間」なのである。

昨夜帰宅のときに利用したタクシーの運転手さんと、なぜ人は「ゴールデンウィーク」が混雑することを承知していながら敢えて出かけるのか、という会話をした。彼曰く、「帰省でしょう」という。「正月とゴールデンウィークくらいしか帰省できない」という人は案外多いというのである。私は自分が帰省というものから無縁である上に、交友範囲に帰省を習慣付けられている人が少ない所為もあり、帰省の義務感のようなものが全く想像できない。これだけ情報通信技術が発達して、果たして東京などの特定の都市に集中して居住しなければならない理由があるのだろうかとも思うのだが、現実は一極集中が益々進み、地方経済は崩壊寸前である。国会議員はそれぞれの選挙区から選ばれて、それぞれの地域の利害を代弁しているはずなのだが、地方の凋落に歯止めがかかっている様子はない。だからこそ長年政権を担ってきた自民党は野党になってしまったのだが、政権交代でも状況に変化は無い。政治というのは現状を追認するものであって変革するものではないのだが、なぜか「政治が変る」という幻想は蔓延しやすい。不思議なことである。

ところで黄金週間だが、夕方に出勤しなくてはいけない、ということが無いので、休日らしく過ごすことになると思う。まず、今日は第一に眠ること、第二に洗濯すること、第三に消耗した衣料品を補充すべく買い物にでかけること、が課題であって、さらに余裕があれば、その時考えるということにした。幸い、今日の課題は全て完了。