万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

株価下落は自社株買いのチャンス?

2008年01月07日 20時30分42秒 | 日本経済
日経平均続落で1万4500円…下げ幅4日で1150円超(読売新聞) - goo ニュース

 年が明けて以来、日本国の株式市場は、相場の下落を続けているようです。しかしながら、その一方で、ピンチはチャンスとも言います。これを好機として、企業は、自社株買いを進めてはどうか、と思うのです。

 株式市場の下落の原因は、サブプライム・ローン問題の発生により、海外投資家が損失の穴埋めのために日本株を売却しているとする見方があります。海外投資家の売りにより、この下落が起きているとすれば、これは、むしろ、自社株買いのチャンスかもしれません。通常、自社株の下落は企業価値を下げますが、自社株買いを行えば、発効済みの株式が償却されてるわけですから、残りの株価を押し上げる効果があると言います。また、市中で売買される株式数が減りますので、株式市場の混乱に影響を受けにくい体質をつくることもできます。

 もちろん、資金的な余裕がなくてはならないのでしょうが、この機会を体質強化のために生かすことができれば、株価下落という危機を乗り越えることができるのではないか、と思うのです。

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