万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

自らを崖っぷちに追い詰める韓国

2008年07月15日 15時57分00秒 | アジア
「日本は大事なもの失う」 韓国大使が外務次官に抗議(共同通信) - goo ニュース
 竹島を韓国の”固有の領土”と一方的に見做している韓国は、どうしても、日本国が、教科書の解説書に竹島の領有を記載することが許せないようです。しかしながら、韓国の過激な対応は、結果として自らを追い詰めることになるのではないでしょうか。

 何故ならば、韓国は、日本国が、どうしてもこれ以上は譲れない、という線まで踏み込む方法を採ったからです。韓国の要求は、まさしく、日本国に対して竹島の放棄を迫るものであり(竹島を放棄しなければ許さない!の態度)、その返答は、Noに決まっています。相手が絶対にNoと言うに決まっている要求を突きつけることは、それだけ、自らの選択肢を狭めることにもなるのです。要求を引き下げれば、逆に、自国の外交的敗北となりますし、その一方で、相手国に対して要求を無理やり通そうとすれば、過激な方法に頼らざるを得なくなります。

 駐日大使の召還もこの過激な手段の類に入りますが、もし、武力行使に及べば、国際的な非難を浴びるのは韓国です。もちろん、国連憲章でも、加盟国に対して平和的な解決を求めているのですから、韓国は、国際秩序を乱す暴力主義国家、あるいは、日本国に対する侵略国家と見なされることになりましょう。

 駐日韓国大使の「日本は大事なものを失う」という脅しともとれる発言が伝わっていますが、韓国は、頭を冷やしませんと、自分自身が崖っぷちに立つことに思い至っていないようです。日本国政府は、無益な争いを避けるべく、司法解決に向けて、早急に韓国政府を説得する必要があると思うのです。  

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コメント (4)
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