万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

韓国の”実効支配”とは”侵略”のこと

2008年07月25日 15時28分16秒 | 国際政治
韓国政府に「竹島対策班」 首都圏に博物館建設も決定(朝日新聞) - goo ニュース
 教科書の解説書への竹島問題の記載に端を発して、韓国政府は、実効支配の強化を打ち出しているそうです。しかしながら、この場合、韓国の”実効支配”とは、すなわち”侵略”を意味するのではないか、と思うのです。
 
 法的根拠なく、他の人の所有物を力尽くで占有した場合、それは、”窃盗”および”強盗”という名の罪と見なされます。竹島の場合も、韓国には竹島領有の法的な根拠がないのですから、”実効支配”と呼ばれながらも、国際法においては”侵略”と見做される罪を働いていることになります。竹島は、実効支配が要件となる無主地でもなく、韓国の実効支配強化は、既に法的な領有権が確立している土地、すなわち、他国の領土に対する侵害行為に当たるのです。

 ”実効支配”という言葉だけを取り上げますと、それほど強く罪のニュアンスが感じられません。韓国側が、この言葉に隠れた侵略性に対する自覚がなく、当然の権利の如く認識していることこそ、問題解決を阻む原因ではないか、と思うのです。

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コメント (8)
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