無傷の勝利? 北に抜け道 中国「6カ国会合」の助け舟(産経新聞) - goo ニュース
北朝鮮による延坪島への砲撃により、俄かに緊迫感が増した朝鮮半島情勢。中国は、”6カ国会合”の開催を打診しているようですが、この提案には要注意です。
中国の言う”6カ国会合”とは、もちろん、”6カ国協議”の枠組みなのでしょうが、砲撃事件という緊急事態に乗じて、”6カ国協議”の目的そのものが、変質してしまう可能性があります。そもそも、”6カ国協議”とは、関係諸国が協力して、北朝鮮の核開発を阻止し、核放棄を迫るために設けられたものです。最終目的は、あくまでも朝鮮半島の非核化であり、外交交渉を通じた合意形成の場として期待されたのです。ここでもし、中国の提案を受け入れて、”6カ国会合”が開催されるとしますと、目的が、核の放棄ではなく、単なる南北の緊張緩和にずらされてしまう可能性があるのです。
”6カ国協議”による話し合い路線が行き詰っている現状にあって、目的の変更は、北朝鮮に利益追求の機会を与えることになります。取引材料を、核の放棄から、砲撃や攻撃の自制に下げることができるのですから。中国の提案には、慎重な対応が必要なのではないかと思うのです。
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北朝鮮による延坪島への砲撃により、俄かに緊迫感が増した朝鮮半島情勢。中国は、”6カ国会合”の開催を打診しているようですが、この提案には要注意です。
中国の言う”6カ国会合”とは、もちろん、”6カ国協議”の枠組みなのでしょうが、砲撃事件という緊急事態に乗じて、”6カ国協議”の目的そのものが、変質してしまう可能性があります。そもそも、”6カ国協議”とは、関係諸国が協力して、北朝鮮の核開発を阻止し、核放棄を迫るために設けられたものです。最終目的は、あくまでも朝鮮半島の非核化であり、外交交渉を通じた合意形成の場として期待されたのです。ここでもし、中国の提案を受け入れて、”6カ国会合”が開催されるとしますと、目的が、核の放棄ではなく、単なる南北の緊張緩和にずらされてしまう可能性があるのです。
”6カ国協議”による話し合い路線が行き詰っている現状にあって、目的の変更は、北朝鮮に利益追求の機会を与えることになります。取引材料を、核の放棄から、砲撃や攻撃の自制に下げることができるのですから。中国の提案には、慎重な対応が必要なのではないかと思うのです。
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