万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

在日中国人は劉氏の釈放デモを何故行わないのか

2010年12月06日 17時13分57秒 | 国際政治
ノーベル平和賞・劉氏の釈放求めデモ 香港で約300人(朝日新聞) - goo ニュース
 獄中にあるノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏の釈放を求めて、香港でデモが行われたそうです。カナダやアメリカでも同様のデモが予定されているそうですが、何故、日本国に居住している在日中国人の方々は、デモを行わないのでしょうか。

 我が国に滞在している在日中国人の数は、現在、60万人ほどに上り、その中には、本国の政治体制に対して批判的な人々も少なくないはずです。日本国では、言論の自由が認められていますので、予定地の警察署にデモの実施を申請すれば、問題なく許可されます。もし、当局が、中国に配慮した”政治判断”で不許可とすれば、世論は、警察署の対応の方を非難するでしょう。日本国でのデモ実施の情報が、本国のネットに流れれるとすれば、言論の自由の意義も中国に伝わるはずです。

 長野の聖火リレーでは、在日中国人の人々が大量に動員されたことを思い起こしますと、日本国には、本国の統制が及んでいるのでしょうか。日本人の反中デモでさえ、劉氏の釈放も叫ばれていたにもかかわらず、当の在日中国人の人々が沈黙していることには、どこか、そら恐ろしさを感じるのです。

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コメント (65)
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