ノーベル平和賞授賞式欠席は17カ国 劉氏「私と中国に悲しいこと」(産経新聞) - goo ニュース
昨日、ノルウェーのオスロで行われたノーベル平和賞授賞式には、暖かい拍手で迎えられるべき受賞者、劉暁波氏の姿はありませんでした。凍てつく会場の外では、在ノルウェーの中国人の団体が、劉氏のノーベル平和賞受賞に対して非難の声をあげていたそうです。
国際社会から人権弾圧の非難を受けるたびに、中国は、”欧米の価値観の押しつけ”として、拒絶反応を示してきました。しかしながら、中国が信奉してきたマルクス・レーニン主義もまた、その思想は、西欧に発しています。ユダヤ系ドイツ人であったマルクスは、イギリスにおける経済史研究と当時の労働事情の分析から、共産主義理論を導き出しました。ところが、マルクスの期待に反して、共産主義発祥の地では、プロレタリア革命は起きず、ロシア革命により成立したソ連邦と社会・共産主義陣営に引きずり込まれた諸国もまた、1989年の東欧革命を転機として民主化されました。
その一方で、中国を含む若干の諸国のみが、後生大事に西欧生まれの共産主義を堅持しているのです。共産主義を掲げて一党独裁を正当化しながら、国際社会からの批判をかわすために、西欧文明の固有性を持ち出す中国の態度は、矛盾に満ちていると思うのです。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
にほんブログ村
昨日、ノルウェーのオスロで行われたノーベル平和賞授賞式には、暖かい拍手で迎えられるべき受賞者、劉暁波氏の姿はありませんでした。凍てつく会場の外では、在ノルウェーの中国人の団体が、劉氏のノーベル平和賞受賞に対して非難の声をあげていたそうです。
国際社会から人権弾圧の非難を受けるたびに、中国は、”欧米の価値観の押しつけ”として、拒絶反応を示してきました。しかしながら、中国が信奉してきたマルクス・レーニン主義もまた、その思想は、西欧に発しています。ユダヤ系ドイツ人であったマルクスは、イギリスにおける経済史研究と当時の労働事情の分析から、共産主義理論を導き出しました。ところが、マルクスの期待に反して、共産主義発祥の地では、プロレタリア革命は起きず、ロシア革命により成立したソ連邦と社会・共産主義陣営に引きずり込まれた諸国もまた、1989年の東欧革命を転機として民主化されました。
その一方で、中国を含む若干の諸国のみが、後生大事に西欧生まれの共産主義を堅持しているのです。共産主義を掲げて一党独裁を正当化しながら、国際社会からの批判をかわすために、西欧文明の固有性を持ち出す中国の態度は、矛盾に満ちていると思うのです。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
にほんブログ村