万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国は自己愛性人格障害か

2010年12月18日 16時08分16秒 | 国際政治
新防衛大綱、中国が強い不快感を表明(読売新聞) - goo ニュース
 昨日、政府が発表した新防衛大綱に対して、中国は、自らの軍備拡張は棚に上げて、早々に不快感を表明したそうです。自らの行動を省みれば、日本国が対中警戒のレベルを上げることは、当然のリアクションとして予測できそうなものなのです。

 中国の言行を観察していますと、自己愛性人格障害という精神の病が思い浮かびます。ウィキペディアによりますと、この病を判断する基準として、誇大な感覚、限りない空想、特別感、過剰な賞賛の渇望、特権意識、対人関係における相手の不当利用、共感の欠如、嫉妬、傲慢な態度があり、このうち5つが当てはまれば、患者と診断されるそうです。中国は、5つどころか、これらの基準のほとんど全てを満たしているように思えます。

 それでは、何故、中国は、国家レベルで自己愛性人格障害を患うようになってしまったのでしょうか。個人レベルの原因としては、元からの気質に加えて、過保護と虐待の両者があるようです。中国の場合、過去の中華帝国の栄光と近代以降の半植民地化の歴史、そうして、暴力革命による共産党政権の樹立と国民虐待の経験がないまぜになって、精神的な歪みを生みだしているのかもしれません。現在の中国に必要なことは、まずは自らの治療なのではないかと思うのです。

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