万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

早期の原発再稼働が現実的な解決方法では

2011年07月15日 11時28分25秒 | 日本政治
原発停止、電気代値上げ…製造業1・6兆負担増(読売新聞) - goo ニュース
 本日の日経新聞の一面には、電力不安などを理由に海外移転を検討している企業が4割にも上る、とする記事が掲載されていました。合理的に考えれば、停止中の原子炉の想起再稼働以外に、産業の空洞化と雇用の喪失を防止する方法は見当たりません。

 誰もが分かっていることでありながら、菅首相を始めとして、政治家の多くは、国民の多数が脱原発派であると信じ込んでいるためにか、再稼働に向けての責任ある行動を採ろうとはしません。しかしながら、産業の空洞化と雇用の喪失は、現実に目の前に迫っている危機です。政治レベルでの、理想の無責任な追求と現実の責任の回避は、日本経済と国民を苦しめ続け、このままでは、政治主導の名の下で、経済が潰されてしましかねません(それが、菅首相の真の狙いとも・・・)。当然に、その先には、生活不安があるのですから、国民の中には、原発再稼働による危機の回避を支持する”声なき声”があるはずです。マスコミは、九電問題でこの声を封じたいようですが・・・。

 政治がボイコットをしているうちに、経済への悪影響はさらに広がってゆきます。政治家が理想を弄び、自己に有利な方向に混乱を利用しようとしている間に、経済の状況は、刻一刻と悪化してゆきます。経済は、政治を待ってくれはしないのです。原発事故と同様に。 

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コメント (20)
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