毎年この時期
どっさり野菜をくれる人がいる
私も一通りの野菜は植えているが
なにしろ無農薬なので
悲惨な状態なのを彼女は知っている
「売れ残りで悪いけど…」といつも言う
彼女は広~い畑にたくさんの野菜を植えて
出荷しているのだ
野菜を分けてくれる彼女は
高校時代バレーボール部の一つ下
石黒家のスタッフの中に
偶然にも同じ時を過ごした一つ上の先輩のお嬢さんが
働いている
お母さんはもうずいぶん前に亡くなっていらっしゃるのだが
一つ下の彼女から頂いた野菜を
私がお漬物にして
一つ上の先輩のお嬢さんに差し上げようと思いついた
ナスときうりを漬物にして
明日持って行こう
「T子が作った野菜だよ。それをM子がお漬物にしたんだよ」って
お母さんに伝えてもらおうと思ったのだ