名古屋市の鶴舞公園の中にある市緑化センターで、植物を細密に描くボタニカルアートの作品展が開かれています。公園内の花はまだほとんどの蕾が固いままですが、野に咲く草花や庭先の花木、小さな果実が繊細に描かれた作品の数々に見入ることができました。
実は僕も、定年後の趣味として最初に興味を持ったのが、このボタニカルアートでした。
植物は見るのも育てるのも関心がある方だし、観察するのも嫌いじゃないので「これなら」と思ったからです。さっそく、描き方の本を買い、自宅の庭の花を描いてみました。
ところが、茎1本、葉1枚、花びら一片を描くことの難しさを痛感。「天眼鏡を手に、ネズミのしっぽの毛のような筆まで使って描くなんて、辛気臭くさい。眼に自信もない」と投げ出したのです。
自分自身に対していろいろと言い訳をしましたが、結局はいつもの3日坊主だったのです。次に選んだ風景水彩画も神経を使い、奥も深いのは同じ。現在も続いているのは「今度こそ3日坊主では終わらせまい」と厳しく自分に言い聞かせた結果でしょう。
第57回「私の植物画展」と題する作品展に並んでいるのは、緑化センターで開いている植物画講習会(講師は鳥居ちゑ子さん)で学んだ卒業生たちの名古屋植物画同好会で寄せられた作品。
全部で80点。1月30日から3月1日までの日程で、前半と後半に分けて展示しています。現在開催中の前半は2月14日まで。15日からは全作品を入れ替えて後半に入るそうです。
冒頭でも触れたように鶴舞公園内の花のシーズンはまだまだですが、ロウバイとマンサクが咲いていたので、カメラに収めてきました。
ロウバイ
マンサク