風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「教室展に出品『ばんこの登り窯』と『秀吉の晩年』

2015-02-21 15:35:48 | 催し

名古屋・栄の市民ギャラリーで3月3日から8日まで開く水彩画教室展「KAZEの会作品展」に、僕が出品する2点の水彩画です。手持ちの作品のレベルの低さに、我ながらあきれました。

        

迷った末に選んだ1枚目は20号の「ばんこの登り窯」です。
昨年、教室では春に愛知県の常滑焼、秋には三重県の萬古焼の窯に出かけ、その他に自分でも陶器の村には出かけています。だから「ばんこ」としながらも、いろんな焼成窯を思い出しながら描きました。

窯の魅力はやはり、イモムシのような形や勢いよく火炎が吹き出した痕跡、使い古したレンガと土の色やデコボコ感、それに焼成の歴史を物語る風格でしょうか。
どの角度から描いても面白く、先にこのブログにも焼成室の1つを正面から見た作品を掲載しましたが、こちらは斜めから描きました。


            

2作目は」「秀吉の晩年」(10号)です。

ひょうたんは言わずと知れた秀吉の馬印。夏が終わって枯葉の目立つ棚に大小2個のひょうたんがぶら下がっている風景が、足軽から天下人に上り詰めた秀吉の最後と重なりました。
このひょうたんも、一度ブログに掲載しましたが、十分表現できてなかったので手直しして出すことにしたのです。

大きなひょうたんが秀吉、小さいのは秀頼。周りに垂れる枯れた葉は秀吉軍として戦陣に散った武将や、盟友関係だったのに離反していった戦国大名たち。
大きなひょうたんの色には、秀吉が好んだとされる黄金色を選び、くすんだ色にしました。栄枯盛衰ですね。