漁港の岸壁には、船をつなぐためにさまざまな形をした鋼鉄製の出っ張りがありますね。
「係船柱(けいせんちゅう)」と呼ぶそうです。キノコ形やスリコギ形。曲がった木の幹のような形や山高帽子のような形もあります。
そこから伸びる何本ものロープが繋ぐ船も、同じようでいながらけっこう個性的。絵になる風景ですね。
今回は、キノコ形の係船柱が大きなタイヤの中心にすっぽり収まっている様子の面白さ、そこから扇形に伸びるロープやチェーン、係留された老朽漁船。
補修個所が目立つ老朽漁船には、岸壁から歩いて渡ることができる板の橋が架かっています。
甲板には、いろんな漁具が置いてあります。漁を退役した後、物置として余生を送っているのでしょう。
晴天の朝早く。
船、手前の比較的新しい太いロープ、チェーンも昇る太陽の光に染まっています。海面にもオレンジの模様が波打っています。
絵になる風景の主役たちや演出を詰め込み「欲張りすぎだな」と思いながら描きました。