風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「名古屋都心の清流を目指し『堀川フラワーフェスティバル2017』開幕」

2017-05-12 15:20:17 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋の都心に清流を、の願いを込めた「堀川フェスティバル2017」が納屋橋周辺を舞台に12日開幕しました。

堀川は1610年代に、家康の意向で清須城(現在の愛知県清須市)を現在の名古屋へ移すとともに、伊勢湾との物資運搬手段として建設された運河。しかし、上流の河川からの流入量は少なく、海の干満に任せた流れのため、川底には長年のヘドロが堆積、異臭の漂う流れでもありました。

名古屋市や市民団体は、水運という役目がなくなったから蓋をしてしまうようなことではなく、蘇らせて潤いのある街づくりのシンボルにしようと浄化作戦を展開。
近年ではボラなどの遡上や、水鳥の姿を見かけるまでになりましたが、完全な浄化には大河である木曽川からの導水や大量のヘドロの処理など、大きな課題が立ちはだかります。

僕は先月の名古屋市長選挙で4度目の当選を果たした河村市長の「名古屋城天守の木造化」に対して、その意義や歴史的、文化的価値を認めつつも「堀川清流化が先じゃないか」と思ったくらいです。

水の流れは、人体でいえば血液の流れです。
浄化された運河を生かした親水公園や街づくり。大学生らの研究発表でも環境・健康・文化などをキーワードに堀川浄化をテーマにしたプランを見かけます。

河村さんであろうが誰であろうが、「堀川清流化」を掲げた市長選挙がある日も遠くないと思います。

堀川フラワーフェスティバルは5月27日(土)まで。
納屋橋の欄干などがハンギングバスケットで飾られ、週末を中心に水辺コンサート、堀川クルーズ、デジタルフォトコンテストなどの企画が組まれています。

最近はこのように水鳥を見かけるように。中流の五条橋から。