風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「木彫・書道・水墨画=米寿の個展にびっくり」

2017-05-23 15:13:13 | 日記・エッセイ・コラム

 

「88歳!しかも、3つの分野を一緒に。どれも、なかなかのレベル。すごい人がいるものだ」
名古屋市民ギャラリーで開かれている個展を拝見して驚き、敬服しました。平田愛邨さん(名東区在住)の米寿展。趣味の域を超えた木彫、書道、水墨画の作品に目を見張りました。28日まで。

平田さんは1947年(昭和22年)、名古屋市職員に。交通局で働いて来ましたが、市電の運転士などをしていた1958年(昭和33年)に入門した書道塾で才能を発揮、メキメキ力を付けました。

やがて手掛けた水墨画も、たちまち会得。書と画と漢詩が一体となった詩画軸などの創作を続けています。
「テニスが趣味だったころもありますが、コートを自分たちで作ったりして・・・」と平田さん。何事もひたむきに取り組むタイプのようです。

さらに、50代になってからは木彫の世界にも。「全くの我流で始めた」そうですが、これも半端ではありません。
「人生は結果より 生きかたが大切だ」「幸福はまず何よりも 健康の中にある」
板や竹筒などに彫りこんだ文字には、平田さんの思いが込められているようです。

創作活動と同時に、週2回の教室も開かれているとか。
「次の個展の予定は?」という僕の質問に、平田さんは人差し指を立てて「もう天に昇るだけ」と笑われましたが、どうしてどうして。卒寿展(90歳)、白寿展(99歳)・・・。頑張ってください。