水彩画教室のスケッチ会で訪ねた、名古屋のリニア・鉄道館に展示されている懐かしい特急「つばめ」の蒸気機関車の動輪部を描きました。
東海道本線の沿線に住んでいた子どものころ、列車の走る風景を目にするのは大きな楽しみでした。とりわけ、東京―大阪間を8時間で走る特急の「つばめ」や「はと」が驀進してくる列車の輝きとj蒸気機関車の雄姿に、心をときめかせたものです。
以前、リニア・鉄道館を訪ねた時には蒸気機関車を正面から描きましたが、今回は動輪部などに目を向けました。「つばめ」や「はと」の蒸気機関車は、「シロクニ」と呼ばれたC62形。1948~49年に計49台が製造。最高速度100キロで走る重量88㌧の最新鋭蒸気機関車は、戦後復興のシンボルでした。
シリンダーからの力を伝える主連棒や連結棒などが、大小の動輪につながっています。知識が乏しいので詳しい構造や仕組みは分かりませんが、線路わきで列車が来るのをワクワクしながら待っていた子どものころを思い出しつつ描きました。作品は10号です。