自宅庭の土佐下野(トサシモツケ)が、真っ白な花数を増やしています。故郷の名が付いたこの花を園芸店で手に入れ、コデマリと並べて植えて以来、トサシモツケが咲き始めると、故郷を思うとともに「春が終わり、夏になったな」と感じています。
この中木落葉樹は中国や朝鮮半島などに分布、日本では下野(栃木県)で自生地が見つかったことから「シモツケ」と命名。その後に土佐(高知県)の四万十川べりの岩場でも自生地が見つかり、こちらは「トサシモツケ」と命名されたと言われています。
小さな花の半円球状のかたまりを、小枝にびっしり付けた姿はコデマリそっくり。ただ半円球がやや小ぶりで、コデマリ以上に白くて夏を思わせる日差しが似合うと思っています。
トサシモツケ(右)と、開花期を終えて花殻が目立つコデマリ(左)