尾道の島々は、造船の島。海峡を隔てて両岸に、新しい船の建造やメンテナンスのための造船所があります。この絵はメンテナンスで真っ赤な塗装を終えた船底の下から、大小のドックやクレーンが林立する対岸の造船所を望む風景です。船台の先端には、いつものようにパトロール中の白い猫がひと休み。よほどお気に入りなのでしょう。時間を忘れたように、まんじりともせず座っています。サイズは20号。今年の春、公募展で入選した作品です。