リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

とうとう家が空っぽになった

2015年08月14日 | 日々の風の吹くまま
曇り空。きのうは午前9時には23度になっていたのに、今日は何と17度。オートミールにブ
ルーベリーをたっぷり混ぜて朝ごはん。まずは地下一階の一般駐車場の一角にあるゴミ捨
てルームに行って、大きなゴミ袋をコンパクターにポイッ。ゴミ袋は自動的に圧縮される。住
人しかアクセスできないゴミ捨て場には紙類、有機ごみ、プラスチックやガラスの空の容器、
リサイクル品、電池、電球のコンテナがそれぞれ並んでいる。いつでもゴミを捨てられるか
ら、もうガラクタを溜め込む言い訳が立たないな。

今日は旧居の大掃除の日なので、午前11時過ぎにでかけて、業者のトラックが来る前に
最終点検。隣のパットが貰い手のあるもの、寄付できるものを運び出してくれていたので、
残っているのはほんとに「廃棄物」。二階にあった電子ピアノはパットと息子で介護ホームに
運んで寄付したそうで、長いこと沈黙していたワタシのピアノも誰かに弾いてもらえると思う
とうれしいね。Got-Junkのトラックが来て、若いお兄ちゃん2人がてきぱきと運び出し。まと
めていないゴミは大きなプラスチックの容器に集めて搬出。どうするのかと思っていた巨大
なイケアのキャビネットは2人がかりで素手でばりばり破壊。すご・・・。

二階に積んであった古いナショナルジオグラフィックの山は寝室の窓から地面に敷いたブ
ルーシートの上にどさどさ。楽しそうだねえと言ったら「やってみる?」というので、二階に駆
け上がって、一緒になってひと抱えずつ窓からどさっと放り出したら、これがめちゃくちゃ愉
快。まあ一生に一度あるかないかの経験だもん。4時過ぎに2台目のトラックが来て人手が
4人。大きな家具から小さなゴミに至るまで、3時間ほどで家の中は空っぽになった。どこに
いても声が反響して、これが27年住み慣れた家だという現実味がまったくない。

総量がトラック1.5台分でしめて10万円。明日シーラに掃除機をかけてもらうことにして、
午後6時前、33年住み慣れた土地を後にした。年が明ける頃には解体される運命にある
家は、手をかけて育ててやれなかった子を見送るようなものなのに、喜怒哀楽の思い出が
ぎっしり詰まっているはずなのに、もう二度と見ることはないのに、少しは感傷的になるかと
思ったのに、普通に玄関に鍵をかけて出て来たのはもう過去だから。ワタシの前には「新し
い出発」がある。川の流れと同じように人生は前にしか進まないもの。