リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

高いところで見る夏の嵐

2015年08月29日 | 日々の風の吹くまま
起きたら予報通りの雨。それも雨よりも風の方がすごい大嵐。窓から見える木々がゆさゆさ
と揺れ、吹きちぎられたフクシアの花がルーフデッキを舞う。そのたびに花を拾いに出てい
たカレシだけど、しまいには強風に振り乱されているフクシアとガーベラの鉢を寝室に取り
込んだ。午後には風速25メートルに達するという予報。何でもハワイを直撃した熱帯低気
圧「キロ」のお裾分けで、普通なら10月から11月に来る「パイナップル特急」が夏に来たよ
うなものらしい。日本でも5月に台風が来たりして、地球の気象はどこか狂っているなあ。

朝食の最中にどこからかヒュルヒュルと風の音が聞こえて来た。すきま風は感じないけど、
口笛のようにヒュルヒュル、ヒュルヒュル。鉄筋コンクリートの建物にすきま風もないもんだと、
耳を澄ましながら調べ回って突き止めた元凶はガスレンジの上の換気扇併用の電子レンジ。
外壁の排気口から風が通って来ているらしい。逆流防止のフラップはないのかと思ったけ
ど、ときどきカチャッと音がするところをみると、あまりの強風で機能していないのかもしれな
い。旧居の換気扇のフラップがばねを失くして、そよ風でも排気口に当たってはバン!バ
ン!とうるさかったのを思い出した。あの頃は外から材木でフラップを押さえて、必要なとき
にカレシに外してもらっていたっけ。

雨が止んでも風はすごい。オフィスにいたらゴロゴロと大音響。すわ雷かと思ったら、どうや
ら建物の周りを吹き荒れる風の音らしい。ほんとに雷が鳴っているような轟音なのでびっく
り。ルーフデッキの隣との隔壁がゆさゆさ揺れ、ときおり窓枠がギシッ、ピシッ。5年前だっ
たか、東京の京王プラザホテルの33階で台風の通過を見ていたけど、あの時も部屋のす
ぐ外の非常口で風がヒュルヒュル鳴っていたし、窓に手を当てるとブルブルと震えているの
が感じられたな。建物がかすかに揺れていたようにも思う。まあ23階はこの程度の風で揺
れを感じるほど高くはないだろうけど、高いところの嵐は地上で感じるのとはずいぶん違う
もんだなあ・・・。

窓から見ていると雲が色や形を刻々と変えながらすごい速さで流れて行く。

     

     

ときおり雲の切れ目から日が差し、風が緩んだと思うと、また暗雲が立ち込めて荒れ模様。
この週末に雨なしだった4ヵ月の平均雨量がまとめて降って、記録上は平均的な雨量の夏
ということになるそうだから何とも皮肉・・・。