リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

明るい光の中での生活がうれしい

2015年08月19日 | 日々の風の吹くまま
暑いなあ。今日は30度に届きそうな予報。でも、ガラスのカーテンウォールはかなり断熱性
が良いらしくて、直射日光が当たっている間だけブラインドを下ろしておけばそれほど暑くは
ならない。オフィスだけは一番小さい部屋で2台のコンピュータが熱を放出するから暑いの
はしかたがないけど、それも太陽が南に回るまでのこと。まあ、朝っぱらからコンピュータの
前に座り込むってのも何だかなあという気がするけど・・・。

今日はカウンターの下にはめ込んだ奥行きの浅い戸棚に小皿の類を収納する作業。数が
あるから全部うまく納めるのはけっこうタイヘン。でも、アイデアは正解だったな。最近のコン
ドミニアムはオープンキッチンが主流で、流しのあるカウンターのダイニングエリア側が20
センチほどせり出しているのが特徴。ブレックファーストカウンターと言って、おしゃれなペン
ダント照明がぶら下がっていたりして、いうなれば軽食カウンター。あわただしく朝食を済ま
せるライフスタイルを反映したつもりなんだろうけど、三食をダイニングテーブルで食べる私
たちには無用の長物。それでも不足がちな収納スペースを補うにはまたとない長物。

     

けっこう汗をかいて働いたあとは、いつもハッピーアワーのカレシバーが開店。自分専用の
カスタムオーダーの「バー」の主になったカレシはえらくご満足のようで、いそいそとマティニ
を作る準備。バーの横のカウンターの端に製氷機があれば申し分なしと言うことで、落ち着
いたら小型の家庭用製氷機を1台買うことにした。ま、氷のないバーなんて聞いたことない
もの。それにしても、どんだけのんべえな2人なんだろうと思われてしまうかもしれないね。

     

ストレスになりまくりだった引越し作業が終わって、少しずつながら2人の「日常」が戻って来
た感じがする。もちろん前の暮らしとまったく同じパターンになるわけはないんだけど、明る
い日差しの中にいると自然に元気が出るような気がする。人間も植物のようにエネルギー
を光合成するのかもしれない。やむを得ずの夜中過ぎ就寝、午前8時過ぎ起床のスタイル
がこのまま「平常」になるのかどうかは知る由もないけど、カレシも今のところわりとポジティ
ブだし、1日のほとんどを照明の下で過ごすのはやっぱり心身ともに不健康だと思うな。

引越し完了で、これからはおうち作り

2015年08月18日 | 日々の風の吹くまま
また暑くなって来た。きのう正式に家の明け渡しが済んで、今日は引越し日程の「最終日」。
特注家具5点とマイクが補正してくれた本棚をエレベーターの拘束時間内に搬入しようとい
うわけで、タイミングを気にしながら眠りについたせいか、あまりよく眠れなかった。午前7時
過ぎに目が覚めたので、起き出してBekinsに確認の電話。午前11時開始のはずだった
のが、いつのまにか午前10時になっていて、到着予定は午前11時半。エレベーターの予
約は正午からなのに早すぎるじゃないの。でも、積み込みに立ち会わなくてもいいことを確
認して、またベッドに戻ってしばらくうとうと・・・。

段ボール箱を動かして家具を置く場所を開けていたら、午前11時半に「到着した」という電
話。すぐ管理人のシェリーに「早めだけど・・・」と連絡。今回は数が少ないから作業は早い。
一番大きいのはバーのキャビネット。これは環境を変えたいと言うワタシのたっての願いを
抵抗しながらも叶えてくれたカレシへのプレゼントのつもり。下はお酒を入れる戸棚とワイン
ラックで、上はビターやグラスなどを置く浅い棚の組み合わせで、高さは2メートルちょっと。
隣接するカウンターの下にはワタシの小皿コレクションを入れる浅い戸棚をはめ込んで、収
納場所を確保・・・。

     

フリーザーや食品庫を置いて、カレシの室内園芸設備も入れたデンをキッチンの延長として
物理的ダイニングエリアから隔離するために、バーをリビングとキッチンカウンターの間に
斜めにはめ込むことを思いついたわけだけど、結果として視覚的にもリビングとダイニング
がひとつのエリアとしてまとまった生活空間になったような感じがする。Bekinsと入れ替わ
りにマイクが持って来てくれた本棚はリビングの奥に置いて、そのうちに買うことになってい
るテレビの置き場所。ソファに座ると窓の外に見える建物はほぼ屋根だけになっていい。

     

最後の目玉は何と言ってもオフィスのデスク。移動できるコンピュータデスクを持って来たカ
レシには袖に引き出しのついた長いデスクひとつ、ワタシは短いコンピュータデスクと2人の
スペースを分け隔てる長いデスクの2つで、これまでとだいたい同じL字型の作業スペース
をくっつけて全体にT字型にしたレイアウト。変わったのは2人の距離が近くなったということ
だけ・・・。

     

これにて引越しは完全に終了。あとはゆっくりと「2人のおうち」にして行けばいいよね。

場所を取る人、取らない人

2015年08月17日 | 日々の風の吹くまま
今日も起床は午前8時過ぎ。寝室が明るいせいで、体内時計がリセットされたらしい。何だ
か早寝早起きが長続きしてるねえと言ったら、「このままでいいんじゃないの?」とカレシ。
ワタシが仕事をしやすいように「仮想日本標準時」の生活になっていたのが、仕事を続ける
にしても、量を減らすなら特に東京からの緊急連絡に備える必要もなかろうというのがカレ
シの意見。それもそうだな。せっかく穴倉オフィスから空が見えるところに出たんだもの、い
くら夜が静かで夜景がきれいでも、午前様で就寝して昼ごろに起き出すような暮らしはもっ
たいない。電気料金、どれだけ減るかなあ。

今日はやっとメディアルームになるスペアの寝室の本棚の組み立て。ワタシが40年前に日
本から持って来たもので、けっこう傷んで来てはいるけどまだまだ使える。大小の幅のセク
ションが全部で5つあるので、窓際の広いのと狭いのと2セクションはワタシのミニアトリエ
にして、あとの広いの2つ、狭いのひとつはカレシの領域ということになった。テレビやDVD
プレーヤーを置く真ん中のセクションがちょうどソファベッドと向き合う位置になって、メディ
アルームとしては好都合で、カレシの「趣味の部屋」になりそうな気配・・・。

それにしても、引越し荷物は圧倒的にカレシのものが多かったので改めてびっくりするやら
感心するやら。キッチンのオープンカウンターの広い方に自分の道具をいっぱいに並べて
しまったし、オフィスも3分の2はカレシのスペースだし、寝室のウォークイン・クローゼットの
中身も3分の2はカレシのものだし、物持ちがいいんだか何だか。これ、カレシが場所を取り
すぎる人間なのか、それともワタシがあまり場所を取らない人間なのか・・・。

弟のデイヴィッドと長電話をしていたカレシ、電話を切るのに「じゃ、これから晩ご飯の野菜
を買いに行くんで」と新しい口上。そのまま金魚の何とかになってスーパーへ。今日の買い
物は、カレシはレタス、ワタシはポテト1個とアスパラガス1把。ついでに朝食用に量り売り
のかぼちゃの種やひまわりの種。もしかしたら「昭和な夕餉どき」を楽しんでいるのはカレシ
の方かもしれないな。でも、肉や魚は1日か2日分だけ買って来て消費してしまえば、もう冷
凍しないで済むし、同様に野菜類も必要なだけ買えば、買い置きして腐らせるという無駄を
せずに済むから、徒歩3分圏内の暮らしはけっこうエコな感じがする。

家の明渡しよりも感慨無量なこと

2015年08月16日 | 日々の風の吹くまま
午前8時起床。ずっと早起き続きでいたら、何だか生活時間帯がリセットされてしまったの
かな。まあ、このあたりは商業地区なんだけど、午後6時を過ぎたら1日がすぱっと終わっ
てしまう感じで、眼下の6番ストリートは車もあまり通らなくなる。時代の先端を行く都会はど
こでも「24時間都市」を目指しているようなのに対して、田舎っぽいといえば田舎っぽいの
かもしれないけど、夜がこんなに静かなものだったとはなあ。

朝ごはんの支度をしていたカレシが「ミルクが足りない」。買ってあったのは1リットル入りの
小さな容器だから、3リットル入りを買っていたときの感覚だと狂ってしまうよね。でも、徒歩
3分Save-On-Foodsも、反対方向に徒歩1分のBuy-Low Foodsも開店は午前7時。どち
らか1人が行けばいいのに、朝食のミルクを買うのに2人連れ立って出かけるなんて、何だ
かマンガみたいに見えないかな。ま、それも何となく新婚サンっぽくて楽しからずやだけど。

午後はだらだら。午後3時過ぎに不動産エージェントのポールがみごとな胡蝶蘭の鉢を抱
えてやって来た。引渡しのときは全体がくすんだ白だったから、賑やかな彩りにびっくり。特
にカレシが選んだリビングの色を絶賛するもので、カレシも悪い気はしない。ポールの来訪
は旧居の鍵を引き取るのが目的で、明日17日の正午にポールが買主とそのエージェント
に旧居で会って鍵を渡せば家の明け渡しが完了。キーチェーンにつけておいた玄関の裏口
の鍵の他に、集めておいた予備の鍵数本、ガレージドアのリモコン、防犯装置のコントロー
ルボックスの鍵とリモコンをビニール袋に入れて、はいどうぞと・・・。

ポールがこれから140万ドルの物件のエージェント契約をしに行くんだと張り切って帰って
行った後、急に腹ペコになった2人はまたもや金魚の何とかみたいに連れ立って夕食の材
料を買いにSave-Onへ。カレシはサラダの材料を買い、ワタシは肉売り場で何がいいかな
あと思案。今日のメニューはオレンジときゅうりのサラダ、ペストソースでマリネートした鶏の
胸肉に少々残っていたオリーブとブロッコリを混ぜたオルツォ、蒸したさやいんげん。どうや
ら「おうちご飯」らしくなって来たね、とマティニで乾杯。あさって最後の家具が届けば7ヵ月
かかった引越し大作戦も大団円で、残るはモノを納めるところに納める作業だけ。大げんか
しながらもここまで何とか2人でたどり着けたことにはちょっと感慨無量のような・・・。

コンドミニアム暮らしが始まった

2015年08月15日 | 日々の風の吹くまま
夜の間に雨が降って、涼しい朝。夜があまりにも静かなもので、旧居で使っていたサウンド
マシン(雨の音)を低ボリュームでかけていたら、さらに良く眠れたから、人間の感覚はおも
しろい。まだ段ボール箱や納まり先の決まらないものがいたるところにあるし、2人してあれ
がない、これが見つからないと探し回る時間がけっこう多いけど、「我が家の食卓」のスタイ
ルは決まって来た感じ。

     

特注家具の検収に行くのに、ニューウェストミンスターから行くのは初めてなもので、うっか
りパタロ橋を渡ってサレーに入ってしまい、橋に戻るのにひと苦労。ニューウェスト側に戻れ
たのはいいけど、今度はコクィットラムへ行く「近道」を探してニューウェスト中をぐるぐる。結
局は確実に知っているルートで行くことにして、30分遅れて到着。カレシはちょっとご機嫌
斜めだったけど、カスタム設計のバーキャビネットを見たとたんに機嫌が治ったから現金な
もの。キッチンのカウンターの下に入れる浅いキャビネットも、オフィスに入る3本のデスクも
いい出来上がり。残金を払って、後は火曜日の配達を待つばかり。

カレシはスカイプレッスンも再開して、今日はその2人目。まだ休業中のワタシはのんびりと
リビングのコーナーからフレーザー川の風景を眺めていた。川の向こう側はフレーザー・サ
レー埠頭で、コンテナ船や貨物船が見える。川のこっち側はデルタ市に属する川中島のア
ナシス島で、フレーザー川はここで南と北の支流に分かれる。アナシス島の先端にあるの
が自動車の陸揚げターミナルで、今日は大きな自動車専用船を小さなタグボートがよいしょ
よいしょと接岸中。川の風景は人間の息吹が感じられていいね。

     

      ちょっとズームイン

レッスンが終わったら一階のパーティルームで管理組合主催のコミュニティパーティ。毎年
恒例の行事になるそうで、これが初回。タウンハウスを含めて総戸数188戸から、若い人
から年配の人までかなり幅広い年齢の100人近い住人が集まった。理事会のメンバーが
ハンバーガーを焼いてサービスする中、ファーストネームと居住階だけの名札から同じフロ
アのご近所さん2組に出会って引越しの挨拶。持ち寄りの料理は何とも国際色豊かで、こう
して互いに顔見知りになるだけでも住みやすいコミュニティになりそうだな。ワタシも来年の
パーティには鶏の唐揚げでも作って持って行こうかなあ。

とうとう家が空っぽになった

2015年08月14日 | 日々の風の吹くまま
曇り空。きのうは午前9時には23度になっていたのに、今日は何と17度。オートミールにブ
ルーベリーをたっぷり混ぜて朝ごはん。まずは地下一階の一般駐車場の一角にあるゴミ捨
てルームに行って、大きなゴミ袋をコンパクターにポイッ。ゴミ袋は自動的に圧縮される。住
人しかアクセスできないゴミ捨て場には紙類、有機ごみ、プラスチックやガラスの空の容器、
リサイクル品、電池、電球のコンテナがそれぞれ並んでいる。いつでもゴミを捨てられるか
ら、もうガラクタを溜め込む言い訳が立たないな。

今日は旧居の大掃除の日なので、午前11時過ぎにでかけて、業者のトラックが来る前に
最終点検。隣のパットが貰い手のあるもの、寄付できるものを運び出してくれていたので、
残っているのはほんとに「廃棄物」。二階にあった電子ピアノはパットと息子で介護ホームに
運んで寄付したそうで、長いこと沈黙していたワタシのピアノも誰かに弾いてもらえると思う
とうれしいね。Got-Junkのトラックが来て、若いお兄ちゃん2人がてきぱきと運び出し。まと
めていないゴミは大きなプラスチックの容器に集めて搬出。どうするのかと思っていた巨大
なイケアのキャビネットは2人がかりで素手でばりばり破壊。すご・・・。

二階に積んであった古いナショナルジオグラフィックの山は寝室の窓から地面に敷いたブ
ルーシートの上にどさどさ。楽しそうだねえと言ったら「やってみる?」というので、二階に駆
け上がって、一緒になってひと抱えずつ窓からどさっと放り出したら、これがめちゃくちゃ愉
快。まあ一生に一度あるかないかの経験だもん。4時過ぎに2台目のトラックが来て人手が
4人。大きな家具から小さなゴミに至るまで、3時間ほどで家の中は空っぽになった。どこに
いても声が反響して、これが27年住み慣れた家だという現実味がまったくない。

総量がトラック1.5台分でしめて10万円。明日シーラに掃除機をかけてもらうことにして、
午後6時前、33年住み慣れた土地を後にした。年が明ける頃には解体される運命にある
家は、手をかけて育ててやれなかった子を見送るようなものなのに、喜怒哀楽の思い出が
ぎっしり詰まっているはずなのに、もう二度と見ることはないのに、少しは感傷的になるかと
思ったのに、普通に玄関に鍵をかけて出て来たのはもう過去だから。ワタシの前には「新し
い出発」がある。川の流れと同じように人生は前にしか進まないもの。

初洗濯、初掃除・・・

2015年08月13日 | 日々の風の吹くまま
ブラインドを通して朝日が差し込んで来るもので、午前7時過ぎには目が覚めてしまう。まあ、
夜中ごろにはくたびれて寝てしまうので、考えようによっては「普通」の生活リズムになって
いるということなんだけど、2人とも何となく時差ボケが抜けないでいる気分。落ち着いたら
寝室に遮光カーテンをつけないとね。

カレシは今日から英語教室を再開。「通勤時間」が15分ほど長くなるので、早めにランチを
食べさせて、行ってらっしゃぁい。ワタシは初洗濯。前から欲しかったのに買い換えしそびれ
ていたドラム式洗濯機。けっこう図体が大きいなあ。管理会社のサイトからダウンロードした
マニュアルを見ながら、電源のボタンを押して、水温や汚れ具合などを設定して、「スタート」。
洗濯が終わったら、次は上に重ねてある乾燥機に入れるわけだけど、これも図体が大きく
て、上のコントロールパネルに手が届かない。40年も重宝している自作の踏み台に乗って
やっと設定。傍から見たらちょっとマンガ的な光景かも・・・。

乾燥機が回っている間、ルンバを走らせて、ワタシは床のモップかけ。いたるところで場所
を取っていた段ボール箱がぐんと減ってスペースが開けて来ると、ワンフロアで階段がない
とは言え、137平米が全部フローリングだから掃除のし甲斐があるという感じ。前オーナー
の80代の奥さんが持て余したというのもわかるような気がするな。ワタシはもう20年も自
分の住処の掃除をやっていないから、最後の家具が入ったらシーラに来てもらって掃除の
指南を受けなくちゃ。

夕方には教室から帰って来て昼寝をしたカレシと一緒にスーパーに行って、今日の夕食に
必要なものだけを買う。カレシがサラダを作り、マティニを作って、ワタシは夕ご飯の料理。
キッチンのスペースの住み分けは微調整が必要だけど、遠くの風景を眺めながらのひと時
はすごく新鮮な感じがして楽しいね。カレシは荷解きや後片付けにも積極的に参加してくれ
て、これほど2人一緒にがんばったことってあったかなあと思うほど。でも、みんな納まると
ころに納まったらどうなるんだろうな。それでも窓の外一面の大きな空を眺めていると、私た
ちの「新しい出発」が現実になったという気がして、やっぱり胸がわくわくする。

やっと我が家らしくなって来た

2015年08月12日 | 日々の風の吹くまま
引越し本番の日から数えて6日。あっという間にほぼ1週間。寝室の外の6番ストリートは幹
線道路なのに、住宅地なのに深夜でも騒々しかった旧居とは比べものにならない静けさ。
下の階のバルコニーの屋根がバッファになっているのかもしれないけど、ほんっとに信じら
れないくらいに静かで、おかげでぐっすり眠れるようになった。ときどきは遠くから貨物列車
の汽笛が聞こえて来て、子供の頃の霧の夜に布団の中で夢うつつに聞いた汽笛の記憶が
蘇って来る。霧に包まれる季節になっても「霧笛」は聞こえないだろうけど、何か人生が一巡
したような感じがしないでもない。

また暑くなった。寝室は北東向きなので、朝日がもろに差し込んで来る夏は暑い。北東と南
東に向いていて二面が天井から床までガラス張りのオフィスはコンピュータ2台から出る熱
も加わってもっと暑いけど、太陽が南に回って日陰になると自然に涼しくなって来るし、南東
向きの屋根付きバルコニーは奥行きが深いので、夏は直射日光が入らないから1日中ひん
やり。夏の一番暑いときでもこの程度ならダイソンの扇風機で十分そうな感じがするな。

今日は旧居から外して持って来た水のろ過装置を取り付けてもらった。逆浸透圧でろ過し
た水に慣れると水道の水はやっぱり何かまずい。ついでにフィルターも取り替えてもらって、
やっと飲みなれた水にありついた。ちょうどバーの道具が出て来たので、さっそくろ過した水
で氷を作って、待ち遠しかったマティニで乾杯。調理道具もいろいろと出て来たので、夕方
にカレシとスーパーへ「今日の夕飯」の買い物。カレシは久しぶりにサラダを作り、ワタシは
出来合いだけどリブを焼いて、枝豆を蒸して付け合せ。ほぼ1週間にしてどうやらまともな
「おうちご飯」・・・。

食べ終わる頃にカレシが「アイスクリームを買い忘れた」と言うので、またスーパーに走って
ハーゲンダッツのジェラートを1個買って来てデザート。スーパーが近すぎるのもちょっと何
だなあと思うけど、こういう便利さが商業地区に住むことのご利益なんだろうな。でも、便利
さにスポイルされてぐうたらに拍車がかからないといいけどね。それにしても、このコンドミニ
アムの住人たちのフレンドリーさと来たら、エレベーターで一緒になると自然に世間話が始
まる。新しいからこそこれからコミュニティができて行くんだろうけど、バンクーバーとはずい
ぶん人が違うという感じ・・・。

引越し、ほぼ完了

2015年08月11日 | 日々の風の吹くまま
引越しと言うのはほんとにタイヘンなもんだ。それも27年ぶりだし、それだけ年を食ったわ
けだし、いそいそと新築の家に引っ越したときとはやっぱり勝手がぜんぜん違う。それでも
引越し大作戦も来週の特注家具の搬入のみを残して、何とか無事に残るはほぼ95%まで
完了。それにしてもやっぱりモノが多すぎると実感・・・。

8月3日: ペンキ塗りと照明器具の取替えが済んだ新居を視察・・・。

     
     ダイニングとリビング
     
     ダイニングエリアとキッチン
     
     主寝室
     
     メディアルーム兼客用寝室
     
     園芸ルーム/キッチンエクステンション

8月5日: まずは新調した家具を搬入。午前10時にコクィットラムにあるCreative Home
FurnishingsでBekinsのトラックを迎える予定で、午前8時30分に目覚ましをかけておい
た。ところがカレシに起こされて目が覚めたらもう9時30分。就寝が午前2時だったから、疲
れすぎて目覚ましが鳴っても目が覚めなかったらしい。あぁぁ!猛烈な勢いで身支度をして、
朝食代わりのサンドイッチをトートバッグに放り込んで、車を飛ばすこと25分で店に到着。
ところが、ところが、トラックが迷子になって30分送れて到着。数が多いから積み込むのに
3時間。一足先に車をぶっ飛ばして新居へ。トラックの到着を待って、エレベーターをロック
してもらって、引越し劇の始まり、始まり・・・。

     
     リビングの家具
     
     ダイニングチェアと陳列キャビネット
     
     主寝室のプラットフォームベッドとたんす

8月6日: いよいよ27年住み慣れた家からの引越し。起床午前7時半。8時にトラックが到
着。朝ご飯を食べている暇もなく積み込み作業開始。午後12時半、積み込みがほぼ完了
したので一足先に新居へ。トラックの到着は午後1時過ぎ。お昼を食べる暇もなく家具や大
量の段ボール箱の搬入作業。すっきりしていた新居があっという間に段ボール箱の山・・・。

     
     段ボール箱の大長城
     
     どこを見ても箱、箱、箱

8月7日: 泥んこのようにくたびれ切って夜中前に早々に寝てしまった2人。何しろ夜は不
気味なくらい静かで、おまけに新しいマットレスはカレシがどったんと寝返り打ってもワタシ
の方はびくともしないから、ぐっすり眠って午前7時半起床。さっそくトートバッグを肩に徒歩
3分のスーパーに駆けつけて、朝食のミルクとコーヒーとクロワッサンを買って来た。こんな
に近くで便利、便利。さっそく荷解き作業を開始・・・。

     
     緩衝材の紙の山・・・
     
     空っぽのお酒の箱。カレシったら・・・

午後、電話会社のテクニシャンが来て新しい電話番号とネット接続の設定。ところが何かお
かしい。翌8日はカレシの誕生日。朝から電話会社のサポートとああだこうだ。一応復旧し
たけど、なぜか不安定。

8月11日: 電話会社がルータを取り替えてくれてやっとネット接続が安定。カレシはストレ
スで十何年ぶりかの口唇ヘルペス。ああ、やれやれ。ま、ちょっとひと休みしよ・・・。

     
     眺望も居心地も抜群の(ワタシの)コーナー

地平線までよく晴れた日には、国境の南、ワシントン州のベーカー山(標高3286メートル)
が聳え立って見える。ひと冬の降雪量29メートルという世界記録を持っていて、夕暮れとと
もに万年雪が白からピンク色に変わって行く姿は見飽きないだろうな。

     
     万年雪のベーカー山(ちょっとズームインして)

キッチン道具を全部荷造りされてしまった

2015年08月04日 | 日々の風の吹くまま
午前7時半に目覚まし。きのうは疲れ果てた感じで早寝したのに、あまりよく眠れた気がし
ない。8時半、Bekinsの荷造りチームがやって来た。ジョンとルイの愉快な2人組。持って
来た大きな段ボール箱にルイは本を、ジョンは食器を詰め始めた。その勢いの猛烈さと来
たら、しゃっしゃとすごい速さ。ランチタイムを挟んで正味5時間の作業で、本棚にぎっしり詰
まっていた120冊くらいの革装丁の本も、食器やグラス類が並んでいたキッチンの戸棚も、
カトラリーや料理道具の詰まっていた引き出しも、旅行の記念品を飾ってあった戸棚も、こ
れもお願いと出して来た小さい家電の類も、ぜぇ~んぶ箱詰め。あっという間に段ボールの
壁ができた。

     

すごいなあと感心していて気がついた。鍋もフライパンも料理道具もぜぇんぶ荷造りされて
しまって、夕食をどうするんだ?かろうじて朝食に使った食器と電気ケトルが残ったけど、ナ
イフも何もない。オーブンも電子レンジも箱の壁に阻まれて使えない。夕食、どぉすんの?
慌ててスーパーに走って、フライドチキンと明日の朝食用のクロワッサンサンドイッチなどを
買って、卵を茹でるための小さな鍋をひとつ買って、何年も前に買ったけど使ったことがな
かったピクニック用のお皿やカトラリーを出して来て、何とか夕食を済ませたけど、ふはぁ、く
たびれたぁ、もう・・・。

     

管理組合からメールで主寝室のバスルームの改装をしてもよいというレターが来たけど、こ
れはもう引越し後までお預け。マイクからペンキ塗りが完了して、照明器具の取り付けが終
わったとの報告。よぉし、いよいよ明日は新しい家具を運び込んで、本番へまっしぐら。あと
2日だからね、あと2日・・・。

懐かしいものが出て来た!

2015年08月03日 | 日々の風の吹くまま
三連休の最終日。暑いけど、猛暑の東京のように溶けそうなほどではないからまだいいか。
今日はベースメントにおいてある古い本棚の解体作業。はしごのようなフレームを棚板で支
えるもので、ワタシがまだ独身で実家住まいだった45年近く前に三越で見つけて買ったも
の。デザインが斬新で機能的なのが気に入ったんだけど、ボーナスが吹っ飛ぶくらい高か
った。衣類などと一緒に船で送ってもらったから、嫁入り道具の家具があったとしたらこれが
唯一のものかな。40年の間に何度かの引っ越しで解体しては組み立て直したけど、未だに
しっかりしていて、カレシのたっての希望で新居ではメディアルームの主役になる。

本棚の解体は何度もやって来たからワタシ1人で20分もあれば十分。玄関下の納戸のガ
ラクタを整理して、持って行くものを本棚の後のスペースに置くことにして、まずはクリスマス
ツリーと飾りの箱を引っ張り出し、屈んでやっと入れる奥の方を点検。古いスーツケースの
後ろから何と5-1/4インチのフロッピーディスクが段ボール箱2つにぎっしり。そしてなつか
しのMacintosh SE30↓

     

フリーランスになって2年目に銀行から借金して買った「大型設備投資」の第1号。それから
は朝から晩まで馬車馬のごとく働いてくれた優れもの。アップルのコンピュータの傑作だと
思う。画面をよぉ~く見ると左上の隅っこにアップルのロゴがうっすらと焼きついているのが
わかる。パワーマックに買い換えるまでの5年くらいの間、毎日10時間以上のこの画面を
睨んでキーを叩いていたんだな。横に張ってあるのはカレシのコンピュータ雑誌から切り抜
いたマンガ↓

     
     (あいつ「オレはキャンベルだからマッキントッシュはまっぴらごめんだ」って。)

まあ、90年代の後半からはWindowsのPCが主流になってマックはワタシの前から姿を
消したけど、なつかしいね。一緒に荒稼ぎしまくったワタシの相棒だもん。新居では組み立
て直した本棚に飾っておこうっと。

さて、明日は午前7時半起き。いよいよ怒涛の3日間が始まる。このブログもちょっと休みに
して、次は新居からアップということに・・・。

今日から2ヵ月半も選挙戦!

2015年08月02日 | 日々の風の吹くまま
引っ越し大作戦も胸突き八丁に差しかかって、今週はとうとう秒読み。今日は2人揃ってそ
れぞれの衣料品の荷造り。ワタシのは元々嵩張らないし、冬物はしまってあるのでけっこう
簡単だけど、カレシはTシャツや下着は棚にごしゃっと突っ込んであるし、なぜか女性のワタ
シのよりも大きいクローゼットはシャツやジャケットでぎっしりだからタイヘン。「何でこんなに
たくさんあるんだろう」とぶつぶつ。何でって、着古したものや着られなくなったものを処分し
なかったからでしょ?ネクタイなんか、細身と幅広とが入り混じっていて、紳士ファッションの
変遷を見ているみたい。

午後いっぱいを費やして、捨てるものが大きなビニールのごみ袋5つ。家の中ではじゃまだ
から、玄関のポーチの外に積み上げておいたけど、ひとっ所に30年近くも根を生やしてい
ると、ほんっとに呆れるほどモノが「堆積」するもんだな。収納スペースが足りない、足りない
といいながら、どれもちゃんと置き場所があったわけで、いったいどれだけの床面積がガラ
クタに占領されていたやら。でもどうやらクローゼットも棚もほぼ空っぽになって、衣料品の
梱包は完了。ついでにドナのスリフトストアに寄付するものがごみ袋に2つ。ポーチに置い
たガラクタ専用の大きな段ボール箱もいっぱい・・・。

テレビはもっぱら総選挙の話。選挙法の改正で企業や組合による政党への選挙資金寄付
を封じてから連邦議会を前倒しで解散して、投票日は10月19日と気の遠くなるくらい先と
言う策士ハーパー流の「兵糧攻め」選挙戦か。絶対に『孫子の兵法』を読んでるな、この人。
リーマンショックをうまく乗り越えたカナダ経済は原油安に振れてから下降線。不況に入っ
た、いやまだ不況じゃないというところで、社会主義政党の新民主党は連邦レベルでは政
権の経験値がゼロ。第2野党に転落した自由党は経験こそ豊かだけど、若くてルックスもい
い2代目トルドーが党首になってもまだ迷走中。世論調査では、与党保守党、第1野党の新
民主党、第2野党の自由党の支持率が伯仲しているそうだけど、昔ながらの世論調査の数
字はちっともあてにならないご時勢だから、どうなることやら。おもしろい選挙になるかな。

これから2ヵ月半も毎日テレビに中傷誹謗の選挙運動コマーシャルが流れるのはうんざり
だけど、まあ、引越しの後片付けに忙しいときに投票日を設定しないでくれたのはありがた
いかな。

新しい家具でちょっぴり新婚気分?

2015年08月01日 | 日々の風の吹くまま
今日から8月。BCデイというよくわからない三連休の週末。バンクーバーの夏はフェスティ
バルラッシュの感があるけど、いろいろな民族のコミュニティ・フェスティバルも多い。日本人
町があったパウェルストリートでは日系人のお祭「Powell Street Festival」があって、今年
で39回目になる。ワーキングホリデイなどの一時滞在の日本人は「日本の祭」だと思って
いるらしい。たしかに神輿を担いだり、日本食の屋台があったり、和太鼓や日本舞踊があっ
たりするけど、あくまでも日系カナダ人のルーツとしての「日本」であって、「日本を海外に紹
介する」ためのフェスティバルとは違う。でも、日本から来た人たちにはこの辺の線引きが
難しいらしい・・・。

今日は納品された家具第1陣の検収。ソファやダイニングテーブルを含めて16品目、全部
で24点をひとつひとつチェック。「ほんとにこれが全部収まるの?」とカレシ。まったく家具の
ない部屋は実際の広さよりも小さく見えるんだそうで、だから不動産屋がよくステージャーと
いう業者を使って家具を配置するのは「すてきなインテリア」を演出するための他に「狭い」
という印象を与えるのを防ぐ目的もある。要するに、部屋の中に当然あるような家具がない
と目がだまされるってことかな。書き込んだ間取り図に全部ちゃんと収まっているから大丈
夫。残金の小切手を切って、では5日に・・・。

嫁入り道具を持たずに海を渡って来て、カレシと一緒に暮らし始めて40年。やっときちんと
した家具を持つことができた。何となくシェーカー様式の影響を感じさせなくもないシンプル
な直線のデザインが気に入ったんだけど、素材がすべて無垢材だからどっしりした安定感
があって、パーティクルボードを使ったイケアの家具とは重厚さで比べ物にならない。全体
を同じデザインで統一したのは正解だったな。リビングとダイニングでは仕上げの色が違う
けど、間に置くソファの色がつなぎ役になって、まとまりのある落ち着いた雰囲気になりそう
かな。考えると新品のソファを買ったのは初めて。食器棚も、飾り棚も、コーヒーテーブルも、
ナイトスタンドも、引き出したんすも、完成品を揃えたのは初めてだから、やっぱりちょっぴり
新婚気分・・・になるかな?

Bekinsから電話があって、作業開始は、4日の荷造りが午前8時半、5日の家具の搬送は
店が開く午前10時、6日の引越し本番は午前8時半。うはぁ、また早起きの連続か・・・。