樹のウロがあったので何時もの癖で覗いてみると、キセルガイの仲間が沢山いました。キセルガイと言うのは巻貝の中でも珍しく、殆どが左巻きの貝殻を持っています。固有種や住む場所も特定されてるものが多く、石垣・西表にしかいないイリオモテコギセルガイ(スターンズギセルガイ ) と言うのもいます。 この貝が何と言う名前の種類かはちゃんと調べてないので分りませんが、キセルガイの仲間が面白いのは貝殻の巻き方向だけでなく、貝殻の入り口付近に「閉弁」、と言う薄い殻?で出来た蓋があり、体を中に引っ込めるとこの蓋がバネのような原理で閉まり、しかも外から内には開かず外開きのみ。外敵をシャットアウト! 内側から体を外に出す時は殻の内側にキレイに重なる様に開くので職人技ですね。
ただ、日本の匠・100選に選ばれるような素晴らしい蓋を作ったとしても、ネズミや鳥に殻ごとバリバリ食べられる事があるそうなので、その時は諦めるしかないですね。捕食者もカルシウムが必要なんでしょう。 先ほども書いたように地域や住む場所が特定されている事が(固有種が)多いので、絶滅危惧種に指定されている種類が多いです。 あと地域によっては信仰の対象や薬として使ったりする所もあるそうです。 キセルガイじゃなくて、デンデンムシじゃダメだったのかしら?(笑)