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逆さまの胎生種子

2014年10月20日 | 何でも

この時期にマングローブを歩くと今年生まれのヤエヤマヒルギの胎生種子が根付き始めてるのに出会えます。 早い子は既に二葉を出している子もいます。 

 

そんな中で不思議なのが逆さまに刺さってる子。 もともとこの胎生種子がどうやって地面に刺さって立ち上がって行くのか?、と言うのはいまだにハッキリと解明されていません。 根っこが地中に伸びていって先を膨らまし、膨らみを引っかかりにして今度は根を収縮させる、それを繰り返す事によってチョッとづつ立ち上がっていくという説と、ベントス(マングローブの底生動物もこう呼んで良い)が食べる為に巣穴に引っ張り込むという2大仮説が有力ですが、オイラ的には両方なんじゃないかと思ってます。 ただ順番があって、始めはベントスに引っ張り込まれ、それから根を出しさっき書いたような方法で真っ直ぐになるんじゃないでしょうか。 そうでないと逆さまに刺さってる胎生種子の説明が付きません。 自分で逆さまに刺さろうとするわけない無いでしょ?

ヤエヤマヒルギの胎生種子はオイラの知る限り成長点が駄目になると終わりですが下の部分は折れてもそこから根を出して成長する事が出来ます。 だから少々埋もれた部分を食べられようが地中(砂の中)に引き込んで貰った方が助かる訳です。 もしかしたら地中に引き込んで貰う為にベントスにとって美味しい味付けに進化させるという手法を取ったかも知れませんよ。 今後100年、1000年、とさらに進化していくと効率よく引き込んで貰う為に成長点は不味く(毒を持つとか)、なるべく下の方を美味しくするというふうに進化するかも知れませんね。 もっと言うと、砂中に引き込んでくれる生き物にだけ食べられるとか、好みの味にする、という的を絞った戦略もとるかも知れません。 

見てください、実際に引き抜いてみると食べられた痕がありました。 地上ではヤドカリが食べてる姿も良く見かけたので、今のところは複数の生き物のおかずになってるようです(笑)。 

コメント
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