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ウミケムシ注意!

2015年03月25日 | 何でも

春になると昼間の干潮の方が良く引いてくれるので、各地で潮干狩りや干潟の観察なんかが増えて来ますね。 そうすると海の危険生物に遭遇するだけでなく被害者が増えてきます。 しかも最近は温暖化の影響で南の島にしかいなかったようなのまで関東や東北まで進出してますね。 今回紹介するウミケムシも最近では東北での目撃例が。  

岩の下とかエビの穴とかにいたりもしますが、見かけたらとにかく触らないで下さい! 大丈夫だよって言って触ってる人がいますが、痛い目にあった事が無いんでしょうね。 画像の状態ではまだ大丈夫ですが、ちょっかいを出すとパァ~と細かい針が広がってやられます。 刺された時の最初の対処は陸の毛虫と一緒。 刺された方向を見て粘着テープでそっと抜き取ります。 抜けきらない時は何かで摘んで抜いても良いです。 それでも毒は残っちゃうので流水で洗い流したり、アルコールを掛けたり、最終的にはやはりステロイド系の軟膏です。 もちろん病院に行って貰ってね。

上のも下のもハナオレウミケムシ(ウミケムシ科)で、たぶん上が裏側です。

毒成分は「γ-アミノ酪酸」を分子内に持つ有機化合物で、成分を突き止めた慶応大と名古屋大のチームが「コンプラニン」と名付けたそうですが、このγ-アミノ酪酸って今流行の「GABA」の事なんですよね。 GABAって体内でも作られてますが、ストレスや興奮を抑えると言う事でスポーツをする人が飲んだり、ストレスの多い職業の人、体内で作れなくなってくる高齢者には普段の生活でも良いよって事で、GABA成分配合って食べ物も増えてます。 元々入ってる食品では野菜や果物、キムチなどにも入ってて、要するに何でも好き嫌い無く食べてれば良いんです。 

それにしても気分を落ち着かせたりするする成分がちょっと組み合わせが変わると毒になるって不思議な話ですね。 そうそうGABAってアミノ酸なんですが、たんぱく質のアミノ酸とは別物らしく、以前はウミケムシもタンパク毒だから火傷しないギリギリの熱い湯につけたら良いって言ってたんですが、取り合えずハッキリするまで止めておきましょう。

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