この日最後の場所は約60年前、1960年に出来た「旧大浜町浄水場」まで沢の水を送っていた「取水施設跡」と「コンクリート製水道」を見に行きました。特に「ジャングルの中の水道橋」はなかなか見応えがあります。
おそらく当時、コンクリートから左側はもっと土砂が取り除かれ、もっと水深があったんじゃないでしょうか?小ダムのような役目を果たしていて、分かり辛いですが地中の中に管があり、次の迷路のような場所に水を送ります。
この迷路のような場所で石やゴミを大まかに取り除くのと、水量と言うか勢いも調整していたのかもしれません。この時はイシガメが落ちて出られなくなっていたので外に出しました。
かなり埋もれていますが、ここを通って宮良近くの浄水場まで流れて行ったんですよ。コンクリート製の凹型の水路なので高低差(約80m位)だけで何キロ(直線距離で約8Km)も流れて行ったんです。もちろんちゃんと計算して勾配を出し作った訳ですが、理屈ではわかるけどこんな原始的な方法でそこそこ安定した水量を流していたんだからから凄い話です。途中自然の地形に苦労したポイントも多々あったはずなのに。それだけ島と言う不安定な環境で安定した水供給が、何よりもの島人の切なる思いだったんでしょう。
山の中には当然谷もあります。ただ地形に沿って水を流したんでは浄水場まで流す事は到底不可能。計算上の勾配に合わせた水道橋を建設せざるをえません。
どうですか?亜熱帯ジャングルの中を歩いていると突然出てくる人工物。何だか興奮してドキドキしませんか?皆さんはどう感じましたか?
次回は今まで気付かなかった山中から続く水道を、この時偶然発見したのでそれを紹介しましょう。
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