小さいけれどサキシマヒラタクワガタ(クワガタムシ科)のオスメスがいました。 ヒラタクワガタというとデカいイメージですが、自然の物で見かけるのは何時もこんなもので、今回のはオスで5センチくらいです。 影が被ってわかり辛くてすみません。
デカいのは殆ど養殖物というか飼育下の物でしょう。 しかもその出回ってるのは石垣産が多いとの事。 おかげで内地のヒラタクワガタとサキシマヒラタクワガタの雑種が出来てしまい、純種が非常に少なくなっています。 同じ様に見えてもその地域事にDNAレベルでは別れていて、今ではどの地域のヒラタクワガタも危機的状況です。 しかもそれを招いたのは本来昆虫が大好くな人達なんです。 ただその昆虫好きと言う人達は、昆虫を生き物として好きなんじゃなくてコレクションやオモチャ見たいな感覚なんでしょうね。 それがフィギャアとかなら良かったんだけど、生き物が対象と言う困ったちゃんが沢山居るんです。 もっと言うと国内の雑種どころか外国産との雑種もかなり増えてて、どうなってしまうんでしょうか?! 犬等のように純種がもてはやされるというか守ろう、増やそうとする流行がもっと拡大するというかスタンダードになれば良いのになぁ。
本土から離れた石垣島や他の島でも雑種が出てきてるそうで、この八重山など島の固有種の危機的状況は非常に恐怖です。 例えば陸続きの本土内での自然交雑種なら仕方ありませんが、こんな南の島に内地のDNAが混じるのは完全に人間の仕業ですからね。 確かに本土のは元は同じ系統ですが、数十万年レベルで分化したものを簡単に人間が加えてはいけません。
もちろん生き物としてこの格好良い昆虫を飼ってみたいという純粋な昆虫好きもいるでしょう。 地元の虫(生き物)を自力で採って大事に飼うのは特にお子様達にはドンドンやって欲しいと思います。 大人買い(飼い)を生き物でやるのはやめましょう!